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馬場亮太の感動表現|速報/FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る東京スナップ1。

Posted: 2018.05.02 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場亮太の感動表現|速報/FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る東京スナップ1。 はコメントを受け付けていません

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/5 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:800

ついに来たる4/20にTokina FiRIN 20mm F2 FE AF(以下、FiRIN AF)が発売されました。大口径F2.0・高解像力を持ちながら、FiRIN 20mm F2 FE MF(以下、FiRIN MF)と変わらないコンパクトで軽量なサイズ、ソニーαのEマウントに完全対応したAFを備えたスペックは日常スナップを愛する身としては嬉しい限り。期待を胸に、さっそく新しいレンズと東京の街に出かけてスナップ撮影に出かけてみました。

​​​​​​​


◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:3200

新宿駅にて。FiRIN AFには花形で逆さ付けも可能なタイプのレンズフードが同梱されたが、FiRIN MF同梱の角型フードも装着が可能。気分や用途によって使い分けが可能だが、このカットのように車窓から撮る場合、ガラスの映り込みを消すのには角型フードが有効だ。2つのフードが使い分けられる設計、これはありがたい!

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/5秒 ISO感度:100

新宿小田急のオレンジの壁にて。FiRIN MFと同じく距離情報の連動によるボディ内手ブレ補正もしっかり効いて、1/5秒の低速でも全く不安がない。街中のスナップ撮影には大いなる武器になる。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100

バス停前の路上に落ちていた葉の中に花一輪。撮って!と言わんばかりに、しっかり上を向いていたので真俯瞰から撮ってあげた。開放F2.0が描く立体感は相変わらず素晴らしい。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/6400秒 ISO感度:100

羽田空港国際ターミナルの展望デッキにて。望遠レンズを滑走路に向けるカメラ同志を横目にこちらは広角単焦点20mmらしい画を狙ってみた。溶けすぎない素直なボケで背景を描く描写、FiRIN 20mmの良さはAFになっても変わらない。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100

羽田空港国際ターミナル4Fの江戸小路にて。このフロアは日本らしい演出が随所に飾られているが、提灯は特にわかりやすい演出の一つ。こちらも開放F2.0で。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/5 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:125

羽田空港国際ターミナルに展示されていた鯉のぼり。高い天井に向かって何匹もの鯉が昇る姿は圧巻な演出で、多くの外国人の方々もカメラを向けていた。本来の鯉のぼりの飾り方とは違うのにはとりあえず目をつぶっておきますが。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100

銀座の路上をゆっくり歩く僧侶の後ろ姿を開放F2.0で撮影。ウェストレベルから少し上方にレンズを向けて構えてAF-Cで撮影したが、しっかり背中にピントが合焦してくれた。壁の青と黄色い服のコントラストが狙い通りに描けた1枚。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100

銀座の四丁目交差点から臨む銀座和光と青い空。天気が良い、手の中には最新の広角レンズ。なら広い空を入れて撮りたくなるってもんでしょう。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:500

ケンコー・トキナーのチーフデモンストレーター、田原栄一氏で瞳AFのテスト撮影。もちろんばっちり瞳にフォーカスが来る。シャープ感も良好。スタジオポートレートなどの仕事でも使える性能だと確信!

ついに発売されたAFのFiRIN 20mm。FiRIN MFと同じくコンパクトなサイズを維持しながら高速なAFを搭載したのには本当に頭が下がる。毎日持ち歩けるサイズは街中スナップには重要なことだから。人が多い街中でサッとカメラを構えてアクティブに撮りたい場合にもAFがあるのはとてもありがたい。とは言え、「写真を撮る」という昔からの伝統的スタイル、足を止めてじっくり構図を作りながらピントと絞りを合わせるFiRIN MFもやはり捨てがたい(というか既に身体に染みついてしまった)。
さて、手元にそろった2本のFiRIN。MF/AFを様々なシーンで使い分けていきたいと思う。ではまた次回に。

◎SONY α7α7RIII(ILCE-7MR3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm(+トリミング) 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:100

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齋藤千歳の感動表現|35mmか、50mmか? レンズ沼の入り口! はじめての単焦点

Posted: 2018.05.02 Category: SAMYANG Comment: 齋藤千歳の感動表現|35mmか、50mmか? レンズ沼の入り口! はじめての単焦点 はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!

まもなくサクラのシーズンを迎える北海道で、サクラに合うソフトフィルターをテストすべく7種のソフトフィルターと格闘している齋藤千歳です。

サクラのシーズンが終わると「やっぱり枝ものは難しいな〜」と毎年後悔するので、今年はソフトフィルターなども駆使して、より印象的なサクラを撮影しようともくろんでいます。

撮影したサクラの写真は、ケンコー・トキナー写真ブログはもちろん、電子書籍「ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ」にも掲載させていただく予定ですので、ぜひよろしくお願いします。

先日「50mmと35mmなら、私は断然35mmだけど、齋藤君は?」という師匠の問いに「そうですね、どっちも難しい焦点距離ですが、だいたいはじめて買う単焦点レンズは、この辺の焦点距離ですよね」とごまかしました。

そうです、センスの不足をレンズのパワーで補ってることを師匠に知られたくなかったのです。

私の好みや人間関係とは関係なく、レンズ交換式カメラのユーザーにとって、はじめての単焦点は50mmか、35mmが多いのではないでしょうか。

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F2.8 FE

使用フィルター:Cokin 121S ソフトグレー2(ソフトND8)

◎焦点距離:35mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/10秒 ISO感度:50 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

35mm判フルサイズのカメラに装着すると広角レンズ的にも、標準レンズ的にも撮影でき、オールラウンドに撮影が楽しめます。

初心者の方が、はじめての単焦点レンズを購入する際に、大部分が50mmもしくは35mmになる大きな理由は価格にあります。

各メーカーがレンズ交換式のカメラで単焦点レンズの楽しさを、知ってもらうため(底なしといわれるレンズ沼に誘導するため? )に、コストパフォーマンスが高く、初心者にも購入しやすいレンズを50mmや35mmあたりに多数ラインアップしているためです。

50mmにしても、35mmにしても、はじめての単焦点レンズを選ぶ際の重要なポイントは、実はどのカメラと組み合わせるかにあります。

最近ではあまり意識されていない方もいるようですが、レンズ交換式の一眼カメラには、いくつかの撮像素子(センサー)サイズがあります。

メジャーなところで、多くのプロやハイアマチュア方々が使っている35mm判フルサイズ、これよりふたまわりほど小さいAPS-Cサイズ、フォーサーズ(4/3)規格はAPS-Cよりも、よりもさらに小さくなっています。

撮像素子のサイズが違うとなにが起きるかというと、同じ焦点距離のレンズを装着したときの画角(写る範囲)が変化します。

35mm判フルサイズを1.0倍とすると、APS-Cサイズでは一般的に1.5倍(キヤノンは1.6倍)、フォーサーズでは2.0倍に画角が変化します。

単純にいうなら撮像素子が小さいほど、同じレンズを装着しても、より望遠の画角になるわけです。

APS-Cを例にすると、300mmの望遠レンズは450mm相当の画角に、16mmの広角レンズは24mm相当になります。

望遠ではメリット、広角ではデメリットといったところでしょうか。

使用レンズ:SAMYANG AF50mm F1.4 FE
使用フィルター:Cokin 121S ソフトグレー2(ソフトND8)
◎焦点距離:50mm 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/5秒 ISO感度:50 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

35mm判フルサイズで撮影すると、もっともクセのない標準となる50mmですが、35mmと比較するとやや望遠気味な味わいも感じられます。

APS-Cと35mm判フルサイズでは、画角が変化するということを考慮して、35mmと50mmについては考えてみましょう。

35mmは35mm判フルサイズでは35mm、APS-Cでは53mm相当になります。

一方、50mmは35mm判フルサイズでは50mm、APS-Cでは75mm相当になるのです。

今回の作例を撮影している35mmのSAMYANG AF35mm F2.8 FEであれば、広角レンズである35mmが53mm相当の標準域の画角に、50mmのSAMYANG AF50mm F1.4 FEであれば、50mm標準レンズが中望遠の75mm相当の画角になるわけです。

レンズ自体の性質が変わるわけではないのですが、カテゴリーをまたぐほどの画角の変化は撮影にも影響を与えます。

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F2.8 FE
◎焦点距離:53mm相当 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100 −2/3補正 (APS-Cモードで撮影)

35mm判フルサイズのミラーレス一眼などでは、撮像素子の中心部分を使ってAPS-Cサイズでの撮影が可能なカメラも増えています。便利です。

35mm判フルサイズのカメラを使っているなら、35mmは35mm、50mmは50mmとして、場合によってはAPS-Cモードなどを使うことで、53mm相当や75mm相当にして楽しむことができます。

ただし、入門者向けのエントリーモデルはAPS-Cサイズの撮像素子を採用しているのが一般的なので、35mmは標準の53mm相当、50mmは中望遠の75mm相当になるわけです。

ご自身のカメラが35mm判フルサイズか、APS-Cかを確認して、カメラに装着した際に何mm相当になるかを考慮して購入しましょう。

使用レンズ:SAMYANG AF50mm F1.4 FE
◎焦点距離:75mm相当 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100 +0.3補正 (APS-Cモードで撮影)

明るい50mmをAPS-Cサイズのカメラで使うと、中望遠のポートレートレンズに近いイメージなります。なんでも撮るにはちょっと長いのが弱点です。

35mmも50mmも35mm判フルサイズで使うことを考えると、いつもカメラに着けておいて、なんでも撮影するのにちょうどよい画角です。

しかし、APS-Cに装着した際の50mmレンズの75mm相当は、なんでも撮影するには、ちょっと望遠気味過ぎるのが弱点になります。

多くの50mmの単焦点レンズは、開放F値の明るいものが多く、ポートレートの撮影や背景をぼかした花などの撮影に向いています。

広角での撮影を期待して買った35mmは、APS-Cでは標準の50mm相当になりますので、思ったよりも広角での撮影はできないわけです。

APS-Cサイズユーザーの方は、35mmと50mmで悩むというよりは、53mmの標準と75mmの中望遠で悩むと考えたほうがいいでしょう。

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F2.8 FE
◎焦点距離:35mm 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/1,000秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

35mm判フルサイズでは、広角的にも、標準的に使えてオールマイティな35mm。APS-Cでは広角色がスポイルされるのが少し残念だ。

さらに購入時に注意したい点は、検討しているレンズがAPS-C専用などといわれる35mm判フルサイズでは使えないレンズか、どうか? が重要です。

50mmの単焦点レンズでAPS-C専用はあまり見かけませんが、35mmなどではデジタル専用などともいわれる35mm判フルサイズでは使用できないレンズもありますの注意してください。

少し前までは、35mm判フルサイズのカメラは高価でプロや一部のハイアマチュア向けだったので、APS-Cサイズのセンサーに特化したレンズも多数ラインアップされています。

APS-C専用レンズにも、さまざまなメリットがあるのですが、現状35mm判フルサイズのカメラの低価格化と一般層への普及が進んでいるので、SAMYANG AF35mm F2.8 FESAMYANG AF50mm F1.4 FEのように35mm判フルサイズにステップアップしても、そのまま使えるレンズがおすすめです。

2018年時点でミラーレス一眼カメラも含め、35mm判フルサイズ化が進んでいますので、みなさんが数年後にカメラ本体の買い換えると考えるなら、購入するレンズは35mm判フルサイズに対応したものが優位だと思います。

実際に私自身、APS-Cサイズのカメラから35mm判フルサイズに乗り換えた際に、何本かのAPS-C用レンズがほぼ使えない状態になりました。

使用レンズ:SAMYANG AF50mm F1.4 FE
​​​​​​​◎焦点距離:50mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/2,500秒 ISO感度:100 +1 2/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

あまやかな絞り開放のやわらかい描写と大きくぼける背景を利用して、ポートレート的に撮影したくなるのも、このレンズの特徴です。

単焦点レンズに挑戦する理由は、それぞれでしょう。

大きなぼけやシャープな描写、コンパクトなレンズサイズなどなど、単焦点レンズにはたくさんの魅力があります。

せっかくレンズ交換式のカメラを購入したら、ぜひ単焦点レンズを使って、その性能を引き出してほしいと思っています。

購入時には、ご自分のカメラの撮像素子のサイズを確認、その結果、装着するとご自分のカメラでは何mm相当になるのかをチェックしてください。

さらに、レンズに比べて商品サイクルの短いカメラの本体の買い換えも考慮して、35mm判フルサイズでも使えるかも確認しておきましょう。

最後になりますが、もしAPS-Cサイズのカメラではじめての単焦点レンズの購入で50mmか、35mmか悩んだら、私は先に50mmをおすすめします。

レンズとしての汎用性は50mm相当になる35mmのほうが高いのですが、往々にして明るい50mmの単焦点レンズは、ダブルズームレンズキットなどでは得られないぼけを十分に楽しませてくれます。

明るい単焦点標準レンズのぼけを楽しんでから、汎用性の高い35mmというのが、私のおすすめではあります。

ただし、いつも着けっぱなしで、なんでも撮れて、軽くて高性能なレンズが多い35mmも捨てがたいのも事実です。

このように悩みながら、気が付くと手持ちのレンズが増え、みなさん、底なしのレンズ沼にはまっていくわけです。

レンズ沼への第一歩として50mmか、35mmか、ゆったりとお悩みください。

実は悩んでいるときがいちばん楽しい、なんて話もあります。

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ももすけの感動表現|極上柔らかマクロ「Lensbaby Velvet56」

Posted: 2018.05.02 Category: LENSBABY Comment: ももすけの感動表現|極上柔らかマクロ「Lensbaby Velvet56」 はコメントを受け付けていません

こんにちは。フォトグラファーのわたらいももすけと申します。
前回の記事に引き続き、「LensBaby Velvet 56」を使った作例をもとにご紹介しようと思います。

このレンズ、ホントにくせ玉で普通の感覚ではまず使いこなせないレンズです。
ただ、ピシっとハマる使い方をすれば今まで見たこともないような作品が出来上がることは間違いありません。

今回はこのレンズのもう一つの魅力でもある「マクロ」撮影を行っていきました。
まずはF2.8での一枚。

花びらのエッジが立ったりせず、非常に柔らかく写りました。レタッチで多少コントラストを上げて色みを調整してみましたが、色情報も適度に残っています。
そしてなんといってもこのとろけるようなボケ。素晴らしいの一言です。解像度は甘いですが、それと引き換えに手に入れられるこのボケ味は一見の価値ありです。

続いてF5.6まで絞ってみました。

おっ!と思わず声が出てしまいました。正直このレンズに解像度なんてものは求めていなかったのですが、合焦面に関してはきっちりと繊細に解像しています。そして流れるようにぼけていきます。
遠景の被写体に関してはいくら絞ってもカリカリに解像するわけではないのですが、マクロに関しては話は別のようです。

続いては、自転車の後ろについていた反射板を一枚。

お、おもしろい~~~!心の中で叫びました。今までマクロレンズというものを使ったことがなかったのでこれがマクロの面白さかと気づかされた一枚でした。
画面中央部に関しては意外としっかりと解像していてびっくりです。
標準域を好んで使う僕としては見たこともない景色との出会いでした。マクロレンズ。欲しい・・・。

続いてその辺の葉っぱ。

多少ピントが甘くなってしまいました。がそれでも掲載したのはこの球面収差による独特の表現を見てほしかったからです。
画面中央にある葉の中心から外側にいくにつれてグワっと収差が起きています。こんな面白い表現もこのレンズならではでしょう。

続いて解放でパイナップルをマクロ撮影してみました。

棘などがエッジの効いたパイナップルをあえて解放で撮ることにより、エッジを立たせず柔らかく表現したうえでフルーツならではの潤いや湿っぽさを表現できました。今回のスナップで一番のお気に入りです。
そして最後に、F8まで絞ったこちらの一枚をどうぞ。

う~ん。素晴らしいですね。画面中央部はしっかりと解像しそれでいてボケとコントラストで立体感を表現できています。それでいて写真全体としては柔らかく表現できています。

今回、このレンズを使用して痛烈に感じたことは「フォトグラファーとして新たな発見が必要」ということ。僕はけっこうくせ玉が好きで仕事でもよく変なレンズばかり使ったりするのですが、このレンズはその次元をはるかに凌駕しています。

そのため、今までの自分の撮り方ではこのレンズの良さを引き出すことはできません。

正直まだまだこのレンズの真骨頂は見せられていないかと思いますが、このレンズを使ってフォトグラファーとして一歩成長できたのではないかと思っています。

今までだったら素通りしていた景色もこのレンズなら主人公となりうる。そう感じさせてくれる1本でした。

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ももすけの感動表現|圧倒的描写力を持つAT-X 24-70 F2.8 PRO FX

Posted: 2018.05.02 Category: Tokinaレンズ Comment: ももすけの感動表現|圧倒的描写力を持つAT-X 24-70 F2.8 PRO FX はコメントを受け付けていません

どうもこんにちは。フォトグラファーの渡井ももすけと申します。

今回ご縁があって、「AT-X 24-70 F2.8 PRO FX」を使わせていただくことになったため、前回の記事に引き続きこのレンズのレビュー(あらさがし笑)をしようと思います。

まずはその辺で工事していたお兄さんたちを一枚。

画面下部に注目するとわかりますが、このレンズホントにミドル~シャドウ部の色乗りや諧調が非常に美しい。というか単純に好み。
そしてここでようやく(ようやくというのもおかしいが)画面左上の電線周辺にフリンジが出現した。

といっても目立つようなフリンジではないのでいくらでも補正が可能な範囲です。前回の記事で紹介したがこのレンズ、ホントに色収差が出ない。解放で逆光でいくら露出差が激しいところでも全然フリンジがでないんです。びっくりします。

続いて駅のホームから一枚。

はぁ・・・。ため息がでるくらい素晴らしい描写。まず画面中央部の金属の表現が非常に好みです。「THE スチール」って感じでこのレンズでひたすら鉄を撮ってみたい。そしてエスカレーターの足場。ホントにありとあらゆるものを満点に近い状態で写してくれます。高周波の描写も文句なしで高精細。しかもこの立体感。素晴らしいの一言です。

そしてよしこのレンズそろそろ本気で痛めつけてやるぞ。と構図も光もすべて無視して(フォトグラファーとしてあるまじき笑)真逆光でレンズフードもつけずに太陽の光が直接入るように写真を撮影しました。

え?なぜ?フレアは?ゴーストは?収差は?コントラストは?諧調は?あれ?なぜこんなにも粘り強くしっかりと描写しているの・・・?

ホントに驚きました。この写真ホントに太陽光が直接当たるように撮影したのですが、びっくりするほどきれいに粘り強く描写するのです。

そして今回の撮影でもっとも驚いた写真がこちら。

こちら、なんとワイド端、開放で撮影したものなんです。

画面中央部の木を見てほしい・・・。「どうや」と言わんばかりの存在感。圧倒的解像度と立体感。なんでこんな浮き出ちゃうの?とそしてその木の周辺に広がる街並み。こちらも圧倒的に解像しています。くっきり・・・。普通、画面の周辺に行くにつれて顕著に描写が甘くなるものだが、このレンズ、かなり踏ん張っている。さすがに画面の最端側は描写が甘くなっているが、ホントにその周辺の限られた部分だけなので十分許容範囲。

最後にその辺に止まっていたバイクをパシャリ。

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まぁびっくりするくらい深い色乗りです。それでいて高精細。多少雑にスナップしても雰囲気のある写真が撮れてしまう。
文句なしのレンズだと思います。

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國政寛の感動表現|次々に咲く春の花たちを、マクロレンズで爽やかに切り取ろう!

Posted: 2018.05.02 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|次々に咲く春の花たちを、マクロレンズで爽やかに切り取ろう! はコメントを受け付けていません

『想い』

~まっすぐに
 あふれだす~

桜の季節が過ぎ去ると、いよいよ春の花が次々と咲き始めます。
慌ただしい桜の撮影が終わってほっと一息、気が抜けてしまうかもしれませんが、のんびりしている暇はないですよ!

早春の花の代表格といえばカタクリ。
植物園でも群生が見られる場所がありますね。
「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」と呼ばれる可憐な姿はぜひ押さえておきたいところです。

子供のころ、春の花と言えばチューリップでした。
色も形も様々な種類が数多くありますので、絵になる花ですね。
群生を撮るもよし、一輪にだけスポットを当てるもよし、いろいろ工夫して撮ってみましょう。
雨上がりだったら、こんな滴をぶら下げた姿が見られるかもしれませんよ。

小さな青い花が印象的なネモフィラ。
ここでは咲き始めの花を主役とし、手前にある咲いた花を前ボケに配置しました。
よく見ると、ボケた花の中心部分がハートのようにも見えますよね!

ポピーも春に忘れてはならない花のひとつ。
鮮やかな色合いやヒゲを生やした茎、特徴的な花芯など、撮りどころ満載です。
群生に咲く一輪を選び、周囲の花を前ボケにして主役を目立たせました。

チューリップやポピーが終わる頃、藤の花が見頃を迎えます。
横から撮ると平凡になってしまうので、下から仰ぎ見るような形で撮影しました。

その特徴的な模様が目を引くシャガ。
アップで一部分だけを切り取っても、すぐに「シャガだ!」とわかる個性的な花です。
ここでは木陰に咲いていた一輪を、木漏れ日の円ボケで包み込んでみました。

ハナビシソウは、鮮やかなオレンジの花びらが目を引きます。
特徴的な花のラインとガクに焦点を当てて、背景のオレンジ色のボケで強調してみました。

​​​​​​​

この季節にもう一つ撮っておきたいもの。それは新緑です。
緑いっぱいの中に身を置くと、清々しい気持ちになります。
新緑写真は、そんな春らしい爽やかなイメージを表現したいですね。

春の花と新緑の匂いに満ち溢れる季節。
どんどんフィールドに出て、そんな春らしい風景を探しに行きましょう!

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酒井宏和の感動表現|第31回目は、人は違う、桜流れる表現、です。

Posted: 2018.05.02 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|第31回目は、人は違う、桜流れる表現、です。 はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。

第31回目は、人は違う、桜流れる表現、です。

桜は散りゆく様も美しい。

都内の桜は終わりを迎えていますが、標高の高いところ、北上すればまだ間に合うかも?

桜は、満開から4、5日で、散り始めます。気温等にもよりますが。

風の強い日、雨が降ったりすると、一気に落ちて大量の花びらを楽しめる場合もあります。

普通に撮影しても綺麗なのですが、角型フィルターを使って日中長時間撮影をして見ました。

すでに何回かご紹介している、cokin NUANCES ND1024です。

長時間で撮影すると、落ちた桜は、白い線になって写ります。

​​​​​​​桜以外でも、人でも車でもボートでも。

なんでも、ブラせます。

最近は、肖像権の問題があるので、それの対策にもこのフィルターは良いです。

これから、祭りシーズンも始まります。

人と違った、新しい、撮影技法を取り入れて見ませんか?

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オオヤマナホの感動表現|ブラックミストで映画の質感を撮影した瞬間から楽しもう

Posted: 2018.05.02 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|ブラックミストで映画の質感を撮影した瞬間から楽しもう はコメントを受け付けていません

みなさまこんにちは。オオヤマナホです。

まずは告知から!

PHOTONEXT(パシフィコ横浜開催)登壇が決定いたしました。6月6日(水)12時よりセミナールームにて「人物写真を撮影時にコントロール!ソフトフィルターの効果的な使い方」についてお話しいたします。ぜひ起こしくださいね♪お待ちしております。

さてさて。今回は前回に引き続き清水麻里さんに迫ります。

またまた使用フィルターは「ブラックミスト」であります

(( ̄▽ ̄)( ̄▽ ̄)( ̄▽ ̄)「だって好きなんだもん♪」)

前回今回の撮影は駒沢公園でした。

夕景の桜ポートレートを撮影するつもりで、花見客が帰る

辺りを狙ったのですが、みんな帰ってくれないの・・・

っていうか。

日が暮れていくにつれて・・・増えてないか?!

(しまった(;^ω^)夜桜というのを忘れてたよ・・・)

・・・というロケーションデータ。

からの、

①  人がいなくて

②  夕陽が綺麗に回る

③  お花を背景に、ポイントに使いたい

というところで前回の桜シーンの前にブーゲンビリア風な濃いピンクのお花周辺をセレクトいたしました。

セクシーでかわいい麻里さん・・・

長い髪の毛が光に反射しつつ溶け込む感じ。指先。スタイルの透け感を「もの想う」「恋する」そんな感情イメージと絡めつつ撮っていこうとおもいました。

フィルターはいつも全種類持っていくのですが

今回はフォギーとブラックミストに絞りました。

花の影や夕景の陰りという暗部を活かすのは

・・・「やっぱブラックミストでしょ♪(ΦωΦ)フフフ

・・・「しっとり撮りたかったらブラックミストでしょ♪」

・・・またブラックミストなのぉ?とか言わずに前回の桜ポートレートと合わせてみていってくださいね。時間的にはこちらのほうが光が強く・明るい時間帯。光でどれだけブラックミストのソフト効果が変わっていくか注目です!

ではでは今回の作例を見て参りましょう。

まずはフィルターなしの作例です。

焦点距離:35mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:100

焦点距離:35mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

まずはこのフィルターなしの画像を基本にしましょう。

普段みなさんが撮っていらっしゃるのはこんな感じだとおもいます。

光は麻里さんの左サイド(斜め上)55分の辺りからの逆光です。

続いてほぼ同じ角度からの光のブラックミストをみてみましょう。

①  ②の「なし」の画像と ③④「ブラックミスト」明らかに違いが

じられると思います。

全体の質感が柔らかく感じられること。

色の階調コントラストが抑えられていること

暗部がつぶれず柔らかく感じられる

というところでしょうか。

そうはいっても、なんだか白っぽくなりすぎ感もあるかもしれないのは

やはり光量なのでしょう。ここはCP+でも白っぽくなりすぎるとご質問のあったところです。

これは撮影位置や被写体の立ち位置を試行錯誤しながらベストなポジションを探る・・と

なるのだとおもうのですが、あとからレタッチで探るとするならば。。。

カスミの除去をすこし加えてみるのも手かなと思います。

④  の画像にかすみの除去を加えてみたのが次の画像です。

幾分白っぽさは取れた感じしますね。

ただこれ、やりすぎるとせっかくのソフト感がなくなると同時に加工しすぎな

嫌な感じが強くでてしまうので、「ほどほどちょっと」の微妙なレタッチがおすすめです。

あとはやはり、撮影時の光選びですね。一歩前後左右にずれるだけでもかなり変わりますから!

「あ~~~!来たコレ~~~!」っていうポジションがあるのでそれを体感するまで撮影を重ねてみましょう。

とはいえ、私自身も鉄人というからには言葉でご説明できるようNDフィルターとの重ね付け等々、

光コントロール研究中です。みなさまもNDお持ちでしたらいろいろお試しくださいね。

なんでもいろいろ試す楽しさもソフトフィルターの面白さの一つだと思います。

あ!

わたし④⑤の画像の鼻から口元にかかる前髪の「ふわっと感」めちゃすきやわ~(´艸`*)

「ブラックミスト~♪NO.1♪」

次にさらに逆光よりになったときをみてみると・・・

焦点距離:35mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

これはかなりふわふわ。フォギーとどうちがうのか気になるところなので

次回、フォギーバージョンへつなぎます!!( ̄▽ ̄)また来週見てね。

焦点距離:35mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:100

⑨  ⑧にカスミの除去を加えたもの

⑧  は真逆光の直射。かなり白っぽいですね。

これはこれで一つの効果なので、自分の撮りたいイメージ(シルエットとか)にあえば◎ 

⑨は⑧をトリミングをしてカスミの除去を加えています。

次からは真逆光は避けつつ、影の部分(暗部)を意識しながらの作例です。

焦点距離:35mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

これはノートリミングノーレタッチ。35ミリでかなりの接写。

明暗とかやわらかさとか、これはブラックミストの良さが出てきてると思います。

やっぱりブラックミストは明るいだけじゃなく陰りがあるときに画像が生きてくるなと。。。

⑫  ⑪にカスミの除去を加えたもの

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焦点距離:35mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

焦点距離:35mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

この⑬⑭の風合いはわたし的にはとても好きです。

ノーレタッチで撮っただけで映画チック・フィルム風に仕上がってるって、

ブラックミストめちゃ凄いと思う。

だんだん陽の光も陰ってきたこと、麻里さんが花の手前に立つことで

あたる光量が直射でなくなったことで白っぽさが抑えられていると感じます。

いろんなフィルターをたくさん試してみるもよし。これだと思うフィルターをとことん使い倒して

「この時こそ、このフィルターの出番!」「よし!ここ!」というポイントを探るのも

フィルターを使う楽しさ。撮る楽しさにつながってくるのだとまたまた今回も感じました!

フィルターっておもしろい!

ぜひぜひお試しくださいね♪

オオヤマナホでしたぁ~

オオヤマナホの感動表現|ブラックミストで映画の質感を撮影した瞬間から楽しもう はコメントを受け付けていません