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伊藤宏美の感動表現|桜に包まれた駅 採銅所駅

Posted: 2018.05.09 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|桜に包まれた駅 採銅所駅 はコメントを受け付けていません

福岡県にある日田彦山線・採銅所駅に行ってきました。

毎年、沿線に来てはいたのですが、

今年は桜が早かったので、桜が満開。

こんなに桜が満開の時に立ち寄ることができたのは初めてでした。

おかげで、予定よりもずいぶん、長居をして、桜を楽しんできました。

採銅所駅には、第二待合室という空間があり、

地域の方が、移住・交流の場として活動しています。

列車を待っている間、待合室のお兄さんとお話をしたり、

香春町の方とお話をしたり、

とってもゆっくりな時間をすごす事ができました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:19mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:250

ホームには綺麗な桜が満開で、駅を包んでくれています。

綺麗な桜にピントを合わせてなるべくたくさんの桜に囲まれるように撮影したのですが、

隅に入った桜も像が流れたりボケたりしないでシャープに描写できました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:16mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:250

この駅はたくさんの桜の木に囲まれていて、

菜の花も咲いていて、ずっと居たくなる駅です。

青空、ピンクの桜、菜の花の黄色と、さまざまな色味が入った角度ですが、

カラーバランスが良いレンズです。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:19mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:250​​​​​​​

桜の木がたくさんあって、どの桜の木を入れようか迷うのですが、

一本の桜の木に寄ってみました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:12mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:250​​​​​​​

今度は、山をバックに。

諧調が豊かなので、強い光の下でも桜の淡いピンク色を表現できました。

どちらかというと、コントラストが強めに出るので、逆光気味のカットでも花をくっきり写せました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:28mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:250​​​​​​​

ピントは、ホームの先に見える桜ですが、シャープネスが強めなので、F8で手前の文字もはっきり読めます。

ハイライト部に露出を合わせましたが、駅舎が黒つぶれすることなく撮影できました。

これも、このレンズの諧調の豊かさだと感じます。

採銅所駅は、のどかな駅で、犬の散歩に訪れたり、子供が遊びにきたり、

とても素敵な春の駅でした

このあたりは、映画「青春の門」でも有名な場所だそうです。

ぜひ読んで、また出直したいなあと思いました。

このあと、足を伸ばして、平成筑豊鉄道にも立ち寄りました。

平成筑豊鉄道には、内田三連橋梁という渋い橋梁があります。

県道から見える県道側(上流)と下流側があって、

下流側は切石造り、上流側は、煉瓦造りの構造になっています。

今回は、渋い煉瓦造り側に菜の花が咲いて、綺麗だったので、

煉瓦側で撮影しました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:12mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:400​​​​​​​

​​​​​​​この場所は、とても小さな橋梁で、引いて撮れるスペースも無いので、

広角レンズがとても役に立ちました。

車輌のデザインなども考えて、今回も、菜の花にピントにしました。

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光川十洋の感動表現|鶴見線国道駅の昭和レトロ

Posted: 2018.05.09 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|鶴見線国道駅の昭和レトロ はコメントを受け付けていません

「乗り鉄」「撮り鉄」にとどまらない「鉄人鉄」の知人が、『Tの駅ナカ探訪』を毎週執筆して送ってくるのを楽しんでいます。日本全国を何十年来味わってきている人が「首都圏で一番レトロ感のある駅は国道駅」と言われて、「なんだ!近くじゃないか!」。さらに「空襲時の弾痕がある」とも。起点・鶴見駅には毎月行っているし、第一京浜国道(国道15号線)はよく通るし、国道駅の存在を知っていたが降りたことがなかったので、すぐに出かけました。「古色蒼然」を絵に描いた昭和初期のたたずまい。ここだけでテーマ性があると、暗さに強い開放値F2のワイドズームレンズを持って通いました。映画、テレビドラマのロケ地もうなずけます。そこで出会った人の会話からも、新しい感動表現ができました。

「Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX」レンズの明るさは、暗い場所でのMF(マニュアルフォーカス)で見やすく、ぼかしたいときには、APSサイズでは苦労するので、開放値F2は表現の上でも助かります。昭和初期のレトロ感再現では、フラッシュは使いたくないし、手持ち撮影によるタイミングも重視となってきます。照明の緑色や、強烈な日差しの条件でも色調と階調が豊かです。ざらついた感じの表情が貴重な被写体なので、超広角レンズでありながら、周辺のシャープな描写には満足です。

JR鶴見線の国道駅は、昭和5年(1930年)開業。7年前に関東大震災があり、復興途上なのでがっちりした構造となっており、当時としては超モダンな駅でしょう。2階に線路が通り、1階は自由通路ですが、昭和の看板やごみ箱も残って、大変暗いガード下のレトロ風情です。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:8000(APS-Cサイズカメラで撮影)

12月29日16時半からの営業に、常連客が待っていて、16時前に店の準備。やきとり「国道下」店主さんに撮影許可を求めましたら「テレビが来ても顔を映さないよ。」「突き当りは床屋さんだった。減っていくね。正月は9日から。」など気持ちよい会話。松の内は休み、も昭和の慣習を思い返します。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:5000(APS-Cサイズカメラで撮影)

お店や住人が減ってきている雰囲気がありあり。黄色い夕陽が射しこみます。水銀灯が緑色の照明となり、暗い所での「良いお年を」の会話が見えます。開放値F2で、人物をアウトフォーカスに。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:1800(APS-Cサイズカメラで撮影)

ハトなどの鳥のフン害対策として、カラスの切り絵が貼ってあります。ホーム階にも同じものがぶら下げられています。無人駅らしく一見放置されて見えますが、人の営みをあちこちで見つけることができます。明るいレンズのおかげで、ピント合わせがらくらく。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:4500  +1/3補正

(APS-Cサイズカメラで撮影)

家主が不在となったドアには、たくさんの印刷物が挟まれたままでした。白いペンキで塗られたドアには歴史を感じる傷痕が、かつて賑やかだった頃を彷彿とさせます。F8の絞り値でも、被写界深度はたっぷり出ます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:5600  +1/3補正

(APS-Cサイズカメラで撮影)

教えてもらった「弾痕」。第2次世界大戦末期、米軍機が空襲、機銃掃射をした弾痕が今も見えます。コンクリートが削られた銃弾の痕は、手で触ることもできる場所にもあり、崩れ対策の網で保護された場所にも。昭和20年(1945年)5月被弾と伺いました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:280  +1/3補正

(APS-Cサイズカメラで撮影)

散歩をしている人が声をかけてくれ、国道駅の近くの「鶴見川干潟」を紹介されました。下流は直立した護岸なので、親水広場として干潟を整備。貝殻を捨てる場所にもなっていて、子供時代の「水切り遊び」「貝割り遊び」を思い出させてくれました。生麦魚河岸通りの店と言い、下町の昭和レトロに浸れる地域です。

​​​​​​​

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:17mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100(APS-Cサイズカメラで撮影)

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齋藤千歳の感動表現|星・星景の定番Kenko PRO SOFTONの効果を7種のフィルターを比較して実写で確認します。

Posted: 2018.05.09 Category: ソフトフィルター Comment: 齋藤千歳の感動表現|星・星景の定番Kenko PRO SOFTONの効果を7種のフィルターを比較して実写で確認します。 はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!

実はこれからゴールデンウィークあたりが北海道ではサクラの季節になります。

東京あたりでは、入学式のイメージが強いサクラですが、北海道では大型連休のイメージの強い花になります。

私、齋藤千歳が住む千歳市周辺は、5月頭頃が開花の季節となりますが、道南のサクラの名所である松前や函館・五稜郭などはゴールデンウィーク直前あたり開花時期になること多いようです。

今年もそんな北海道のサクラを撮影しながら「ぼろフォト解&Foton電子写真集シリーズ」というカメラ・写真関連の電子書籍を出版していきます。

前回は、昼間の風景でケンコー製ソフトフィルター7種類を撮り比べました。

そこで今回は、星や星景写真の定番といわれるKenko PRO SOFTON-A(W)やKenko MC PRO SOFTON(B)Nを含む、下記の7種のソフトフィルターで星景写真を撮影し、比較しました。

フォギー(A) N

フォギー(B)N

デュート

ブラックミスト No.1

ロー・コントラスト No.1

PRO1D プロソフトン[A](W)

MC プロソフトン(B)N

星景写真におけるソフトフィルターに期待することは、星が光の強さなどに比例してフィルターを使わないときより大きく写ること、そして可能あれば地上の風景はぼけないことと矛盾した条件になります。

各フィルターによる効果がそれぞれわかりやすいように、同一の星と地上風景部分の山頂をアップしたものも掲載しました。

まずは、それぞれの効果をご確認ください。

フィルターなし

使用フィルター:なし

◎焦点距離:25mm 絞り:F/2.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:2000 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

広角レンズでフィルターなし、30秒の長時間露光で撮影した星景写真。フィルターなしなので、山頂はシャープに描写されています。

フォギー(A) N

使用フィルター:Kenko フォギー(A) N

◎焦点距離:25mm 絞り:F/2.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:2000 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

星の描写サイズはフィルターなしとほとんど変わりません。そして、山頂はソフト効果でぼけています。星景の撮影に使うメリットは感じません。

フォギー(B)N

使用フィルター:フォギー(B)N

◎焦点距離:25mm 絞り:F/2.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:2000 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

よりソフト効果の強いKenko FOGGY(B)Nでは、Kenko FOGGY(A)Nと星のサイズは変わらず、山頂の描写はさらにソフトになりました。

ロー・コントラスト No.1

使用フィルター:ロー・コントラスト No.1

◎焦点距離:25mm 絞り:F/2.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:2000 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

Kenko FOGGYシリーズとは異なるぼけ方、ソフト効果が得られているのがわかります。山頂はあまりソフトになりません。

デュート

使用フィルター:デュート

◎焦点距離:25mm 絞り:F/2.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:2000 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

星のぼけ方はKenko LOW CONTRAST No.1と同じ傾向です。もともとソフト効果は弱いので、山頂の描写もさほどソフトになっていません。

ブラックミスト No.1

使用フィルター:ブラックミスト No.1

◎焦点距離:25mm 絞り:F/2.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:2000 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

星のぼけ方はロー・コントラスト No.1などと同じ傾向です。山頂の描写はブラックミスト No.1の特徴どおり暗部が白っぽくなりません。

PRO1D プロソフトン[A](W)

使用フィルター:PRO SOFTON-A(W)

◎焦点距離:25mm 絞り:F/2.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:2000 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

星は丸くにじむように大きくなり、ほかのソフトフィルターとは傾向が異なります。また、山頂の描写もKenko FOGGY(A)Nよりはシャープです。

MC プロソフトン(B)N

使用フィルター:MC プロソフトン(B)N

◎焦点距離:25mm 絞り:F/2.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:2000 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

PRO1D プロソフトン[A](W)と比較しても、星は心持ち大きくにじんでいるように感じます。ただし、山頂の描写は、さらにぼけてしまいます。

星や星景を撮影する際にソフトフィルターを使って、星をにじませ、より印象的に星を撮影するのは定番の撮影方法といわれています。

また、その際に使用するソフトフィルターは、PRO1D プロソフトン[A](W)やMC プロソフトン(B)Nなどのプロソフトンが定番とされています。

私自身、プロソフトンが定番といわれているものの、それ以外のソフトフィルターでも実は問題ないのではとも思っていました。

しかし、今回ケンコー製ソフトフィルター7種類を実際に比較し、画像を拡大して検討したところ、プロソフトン以外のソフトフィルターしかないときは、星や星景を撮影するなら、フィルターなしのほうが条件がよいと感じました。

フォギー(A) Nとフォギー(B)Nのフォギー系は装着しても星の大きさはほとんど変わりません。

それどころか、地上の風景をソフトにする効果しか得られませんので、星と星景写真で使用するメリットを見いだせませんでした。

ロー・コントラスト No.1、デュート、ブラックミスト No.1は、もともと効果の弱いソフトフィルターで中望遠レンズなどでポートレートを撮影するときなどに効果を発揮するフィルターのため、今回のように広角で無限遠の星を撮影する際には、ほとんどメリットと感じる効果は得られませんでした。

結論としては、定番であるPRO1D プロソフトン[A](W)やMC プロソフトン(B)Nなどのプロソフトンだけが、星が丸くにじみ大きくなるというメリットを享受できることがわかりました。

ただし、星景写真では地上の風景もぼけてしまうというデメリットもあります。

今回の検証で私自身は、星景写真の撮影用としてはメリットとデメリットのバランスがよいPRO1D プロソフトン[A](W)を定番として使うことに納得でき、みなさんにも自信をもっておすすめすることができます。

今回は7種類のフィルターの実写画像と拡大を比較することで、定番だからだけでなく、みなさまに納得してプロソフトンを選択してもらう参考になれば、とてもうれしく思います。

また、今回の比較撮影でソフトフィルターを使った星景写真の撮影において、気になる部分を見つけたので、次回はその点を検証したいと考えています。

次回も、ぜひご覧ください。

齋藤千歳の感動表現|星・星景の定番Kenko PRO SOFTONの効果を7種のフィルターを比較して実写で確認します。 はコメントを受け付けていません

酒井宏和の感動表現|第32回目は、ハーフ系のフィルターの使い方のヒントです。

Posted: 2018.05.09 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|第32回目は、ハーフ系のフィルターの使い方のヒントです。 はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。

第32回目は、ハーフ系のフィルターの使い方のヒントです。

この写真は、そのままストレート撮影です。

cokin P125S、という、ハーフのオレンジっぽい色調(製品名はタバコカラー)のグラデーションフィルターを上側にかけてみました。

暗くなるのと同時に、オレンジ色も増して、雰囲気が出てきたと思いませんんか?

追加で、cokin P121というハーフNDフィルターを下側が濃くなるように装着しました。

そうすると、真ん中の花が浮き立ってきませんか?

この作例だけでなくて、写真全般に言えることで、明るいところは目立つ。という法則があります。

3枚の写真を横並びに並べてみました。

写真に深みが出てきているのがわかりますか?

ハーフND等は夕日で使うイメージが強いと思いますが、メインの被写体を浮かび上がらせるために使う。

という方法を知ると、活用の幅が、とても増えると思います。

是非、丁寧に、高品質な写真を目指して、ハーフNDフィルターを活用してみてください。​​​​​​​

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