ブログ

Blog

齋藤千歳の感動表現|広角単焦点Tokina FíRIN 20mm F2 FE MFで星空散歩

Posted: 2017.12.13 Category: Tokinaレンズ Comment: 齋藤千歳の感動表現|広角単焦点Tokina FíRIN 20mm F2 FE MFで星空散歩 はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!

カメラ・写真関連の電子書籍「ぼろフォト解決シリーズ&Foton電子写真集」を出版している齋藤千歳です。

北海道・千歳市から、さまざまなレンズ・カメラの電子書籍を出版しております。

北国、北海道は、すっかり冬本番です。

夜の時間がどんどん長くなり、朝の7時にやっと夜が明け、16時には日没といった季節になっています。

15時台に夕焼けが撮影できる毎日です。

これだけ太陽の出ている時間が短くなると、太陽の出ていない時間も撮影するしかないわけです。

そんな夜の星空散歩におすすめなのが、明るい広角単焦点レンズです。

なかでも、今回はTokina FíRIN 20mm F2 FE MFで撮影した写真を紹介していきます。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:0.8秒 ISO感度:1600 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

凍るように寒い夜中に月に呼ばれたかのように撮影に出掛けた1枚。トキナーレンズらしいブルーの発色は夜の散歩にも実にしっくりきます。

 

 

 

空気の澄んだ寒い夜の星空散歩に明るい大口径の広角レンズがおすすめなのには、大きくふたつの理由があります。

1.     広角

空だけでなく、地上の風景も入れて撮影する星景写真では、広い範囲を撮影できる広角が、なにかと有利です。

2.     明るい

明るい大口径レンズは同じ条件でも大きなぼけが得られる点に注目されることが多いです。

しかし、夜の星空散歩では、明るい、すなわち短時間に多くの量の光を得られることが重要なポイントになります。

星や月の光があるとはいえ、暗い星空の撮影ではレンズが明るいと速いシャッタースピードが得られ、低ISO感度が選択できるといったメリットがあります。

ざっくりいうと、このふたつのメリットから、夜の星空散歩には明るい大口径レンズがおすすめになります。

 

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:25秒 ISO感度:1600 +1 1/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

星空を25秒の長時間露光でとらえた1枚。三脚は必須。できるだけ低いISO感度で撮影したいので、開放F値の小さい、明るいレンズが有利だ。

 

 

開放F値が小さくて明るい広角レンズのなかでも、星空散歩の際に私がTokina FíRIN 20mm F2 FE MFを好き好んで連れて歩くのには、さらにいくつかの理由があります。

一般的に明るいといわれるレンズの開放F値は、だいたいF2.8からといった認識ではないでしょうか。

しかし、TokinaFíRIN 20mm F2 FE MFは、それよりも、さらに1段明るいF2.0という開放F値を誇ります。

35mm判フルサイズ用超広角レンズとしては、トップクラスの明るさといえるでしょう。

F値にして0.8、わずか1段になぜこだわるのかというと、カメラのシャッタースピードの問題があります。

一眼レフはもちろん、ミラーレス一眼も含めて、各撮影モードでのもっとも遅いシャッタースピードは、30秒となっているものがほとんどです。

30秒以上のシャッタースピードで撮影するには、撮影モードを「バルブ(B)」にする必要があります。

経験則的なものですが、星景写真の撮影時の露出はF2.8でISO 800〜3200、シャッタースピードが30秒前後となることが多いのです。

画質のことを考えるとできるだけ低ISO感度で撮影したいのですが、30秒を超える長時間の露光になると、先ほど解説したように「バルブ(B)」を使う必要があります。

「バルブ(B)」で撮影するためには、必要な露光時間中シャッターボタンを押しっぱなしする必要があります。

指でシャッターボタンを押して「バルブ(B)」で撮影するとぶれるので、レリーズやリモコンを使って、撮影するのが一般的です。

レリーズやリモコンなしで、カメラの機能の2秒セルフタイマーといった手軽な方法で、手ぶれを防止して撮影できないので、自由度が低下します。

また、星は常に動いているので、30秒でも星は点ではなく、線として描写されはじめています。

シャッタースピードが遅くなるほど、点である星はより長い線として表現されるため、あまり遅くシャッタースピードは選択したくないという理由もあります。

さらに明るい撮影条件ではあまり気にならない1段の差もF2.8、30秒、ISO 1600の条件で、開放F値が2.0なら、シャッタースピードを15秒まで縮めるか、ISO感度を800まで落とすことができ、描写や画質に大きな差が出てくるのです。

そのため開放F値2.0のTokinaFíRIN 20mm F2 FE MFが星空散歩では重宝するのです。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:30秒 ISO感度:800  (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

星空を30秒の長時間露光で撮影。細かく観察すると、星が動いているのがわかる。これがF5.6だと同じ明るさにするのに4分のバルブ撮影が必要になる。

 

 

実は、ただ明るいだけでもダメなのです。

それぞれのレンズの設計思想などにもよるのですが、絞り開放では収差などを意図的に発生させて全体にやわらかな描写を持ち味とするレンズもあります。

ポートレート撮影などでは重宝する描写なのですが、星景写真にはあまり向きません。

Tokina FíRIN 20mm F2 FE MFは、絞り開放から特に中央部分の解像力が高く、風景撮影などにも十分な解像力があることも、私が星空散歩の相棒として持ち歩く大きな理由になっています。

Tokina FíRIN 20mm F2 FE MFの各絞りでの解像力の変化や周辺光量落ちの様子、ぼけの描写などは、

Foton機種別作例集157 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF 機種別レンズラボ

SONY α7 II で撮影

監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori

で詳細に解説していますので、こちらもご覧いただけると幸いです。

 

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:30秒 ISO感度:1600 +1 1/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

このレンズのいちばんのお気に入りのポイントは、実は色。特に空の青の色彩表現については、ほかのレンズでは得られないものがあります。

 

星空散歩の相棒は、明るい大口径の広角レンズで、絞り開放から解像力が高く、描写性能が高いといったハードルの高い条件をクリアしたレンズとなります。

これら条件をクリアするだけでも、かなり大変なのですが、実は私がTokina FíRIN 20mm F2 FE MFがお気に入りの大きな理由は色彩表現にあります。

レンズが変わると色が変わるの? と思う方も多いと思います。

TokinaFíRIN 20mm F2 FE MFの場合、伝統的なトキナーブルーと呼ばれる青系の独特の表現が得られます。

このブルーの表現がとても魅力的です。

昼間の青空でも、トキナーブルーの魅力的な色彩再現は発揮されるのですが、これは星空撮影でも同じように発揮されます。

このトキナーブルーの表現が星空にしっかりとハマると、ほかのレンズでは表現できない描写が得られるので、ぜひ一度お試しください。

知らない方も多いかもしれませんが、東京都中野にあるケンコー・トキナーショールームでは、2泊3日で540円〜という低価格でトキナーレンズのレンタルサービスを行っています。

詳細は http://www.kenko-tokina.co.jp/service-shop/#section_01で確認できますので、お近くの方は、まずはレンタルでトキナーブルーと、その性能を体験してみてはどうでしょうか。

 

また、私の場合、星空は20mmの超広角を開放F2.0で撮影することが多く、そのため星の回りにパープルフリンジなどと呼ばれる紫色のフチが発生することがあります。

私個人は、ホワイトバランスとの兼ね合いやレンズだけではなく、カメラの画像処理などの影響もあり発生するようので、これも味として、そのままを楽しむことが多いです。

ただし、どうしても気になる方は、画像処理用アプリケーションを使って、色域などで範囲を選択、色相や彩度をコントロールするとさほど気にならないレベルに仕上げることができるのでお試しください。

せっかくなので、今回撮影した写真を画像処理したものも掲載しますので、参考にしてみてください。

 

■撮影後にレタッチした画像

 

 

 

 

齋藤千歳の感動表現|広角単焦点Tokina FíRIN 20mm F2 FE MFで星空散歩 はコメントを受け付けていません

光川十洋の感動表現|「伝統のころ柿」

Posted: 2017.12.13 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|「伝統のころ柿」 はコメントを受け付けていません

 写真愛好家団体の写真講師として、JR塩山駅近くの「甘草屋敷」へ、ころ柿の撮影に出かけました。漢字では「枯露柿」と書きますが、百(ひゃく)匁(もんめ)クラスの大振りの吊るし柿は、天日にあたって鮮やかなオレンジ色に輝いています。皮をむいた手作業の後が残り、太陽に透けた透明感がおいしそうに見えます。重要文化財に指定された旧高野家住宅は19世紀初頭の伝統的な建築物です。この軒先などに吊るされたころ柿を、民家との絡みでどう写真で表現をするか……。会員にはベテランが多いので、個性的な感動表現を試みました。三脚は使えませんので、手持ち撮影でさっと撮っては会員にお見せしています。

このブログでは、懐かしさが感じられるようなモノトーンの淡いセピア色で作例を紹介します。RAWで撮影したものを、Nikonの画像ソフト「CaptureNX-D」でRAW現像しました。「ピクチャーコントロール」で「モノクローム」を選択、「調色セピア」のところで「色の濃淡を調整」をしました。JPEGデータをモノトーン表現する場合は、「フォトショップ」の例では、「色相・彩度」のなかの「色彩の統一」を利用します。パソコンに入っている「フォトギャラリー」でも手軽なモノトーン画像が得られます。

このレンズ「Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX」を使って、カラー画像ではシャープネスやコントラストが大変気持ちいい経験をしています。明るいレンズを持っていると暗い中に入っても安心な上、マニュアルフォーカス(MF)の場合にはピント合わせが容易で、ピント位置を決めたい要求には重宝です。今回はモノクロ表現をしてみて、階調の豊かさに十分な満足が得られました。とくに、強烈に輝く太陽を画面内に取り入れたときは、フレアで中間調の濃淡差がなくなる恐れがあったり、シャドウの黒のしまりがおろそかになったりしがちですが、今回は美しい画像を手に入れたので、驚いています。

 

 

 

 

 

吊るされたころ柿がすだれやのれんのようにきれいに並んでいます。同時に美しい影を障子に投げかけています。14mmの広角を生かして、放射状の構図を作り、画面の四隅まで広がりを感じさせました。やや絞り込むことによって、パンフォーカスとなっています。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:200 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

障子の影も、畳に伸びた影も、フォトジェニックで美しく、畳の質感もシャープです。秋の太陽光をあえて画面内に取り込み、感動表現としました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:19mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:100 -2/3補正

(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

主屋と離れた所にある東門の板に、ころ柿の影が印象的です。木目や木の濃さに応じて影の濃さも変化して、ころ柿の透明感とともに、豊かな階調が感じられます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:16mm 絞り:F/14 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:360(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

 

干してあるころ柿に近づいて撮影できます。太陽の光芒を取り入れることによって、ころ柿が自然の天日で乾燥させられている表現を醸し出しました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:17mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:100 -1/3補正

(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

急な階段を上がると2階にはかつて仕事をしてきた木製の器具・道具が展示してあります。これをシルエットにして、ころ柿とコラボしてみました。近くの器具にフォーカスを合わせても、APS-CサイズのF/16の被写界深度は驚異的です。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:560 -1/3補正

(APS-Cサイズカメラで撮影)

光川十洋の感動表現|「伝統のころ柿」 はコメントを受け付けていません

國政寛の感動表現|ズームレンズと接写リングを組み合わせた場合のまとめのお話

Posted: 2017.12.13 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|ズームレンズと接写リングを組み合わせた場合のまとめのお話 はコメントを受け付けていません

『てぶくろ』


~真っ赤なてぶくろ
 空からぶら下げて~
(デジタル接写リング12mm使用)

前回・前々回と、ズームレンズにデジタル接写リングを装着した撮影についてお話しました。
ズームレンズだけで撮影する場合とはちょっと勝手が違いましたよね。
焦点距離の長い方にズーミングしても被写体が大きく写らない!
しかもピントも合わなくなる!
びっくりでしたね~。

今回はまとめとして、ズームレンズに接写リングを装着した場合、接写リングの長さによって写り方がどう変わるかを確認してみましょう。
参考にしてみてくださいね。

18mm-140mmのズームレンズに、12mm、20mm、36mmの接写リングを装着して比較しました。

それぞれの長さの接写リングを装着し、最短撮影距離付近にピントを合わせます。
この時、ピントが合うもっとも広角側の焦点距離は下記のようになりました。
(APS-Cのカメラに装着。使用するレンズや条件によって結果は異なります)

接写リング36mm・焦点距離50mm

接写リング20mm・焦点距離35mm

接写リング12mm・焦点距離24mm

どの場合も、ほぼレンズに紅葉がぴったりくっつくぐらいの距離で撮影しています。
焦点距離が変わっているのに、写っている大きさはどの写真でもほぼ同じですね。
ズームレンズだけで撮影した場合とは写り方が違うことがわかると思います。

では次に、一番長い焦点距離(この場合は140mm)で無限遠の位置にピントを合わせた場合です。
以前もお話しましたが、接写リングを装着すると無限遠の距離にはピントは合いません。
ですので、この場合の無限遠というのは、接写リングを装着した場合にピントの合う一番遠い距離ということになります。

接写リング36mm

接写リング20mm

接写リング12mm

接写リングの長さが短くなるにつれ、写っている被写体の大きさが小さくなっています。
先ほどと違い、焦点距離はすべて同じです。
それなのに、写る大きさがこんなに違うんですね。

特に12mmではずいぶん小さく写っています。
この時の撮影状況が下記の写真です。

かなり被写体から離れていますね。
ここまで離れないとピントが合わないんです。

このように、撮影する距離と写したい大きさによって最適な接写リングの長さは変わってきます。
いろいろ試してみて、最適な長さを見つけて下さい。

 

焦点距離を長くしても、被写体が大きく写るわけではない。
同じ焦点距離でも接写リングの長さによって写せる大きさが変わる。

ズームレンズの特徴がすっかりなくなってしまいました。
ズームレンズと接写リングを組み合わせると、撮り方が大きく変わってしまうんですね。

 

最後にもう一つ、接写リングをズームレンズに装着して使用した場合の面白い現象をお話ししましょう。

カメラ位置とピント位置は固定したまま、ズーミングしていきます。
焦点距離18mm、50mm、70mm、140mmと、だんだん焦点距離の長い方へズームしていくと……。

なんと、18mm、50mmではボケボケだったのに、70mm付近でピントが合いました。
そして140mmではまたピントが外れています。

このように、ズーミングすることで被写体が拡大されるのではなく、ピントが移動するんですね。
つまりピント合わせをズーミングで行える、ということなんです。
構図を決めてピントを合わせようとしたものの、撮影可能範囲から外れてしまっていてピントが合わない……。
そんな時にぐるっとズームリングを回してやるとピントが合う!
こんなことが起こるんですね!不思議!

 

3回に渡って、ズームレンズとデジタル接写リングを使った撮影についてお話ししました。
理屈で考えるとなかなか理解しにくいかもしれませんが、ぜひ実際に撮影して楽しみながらあれこれ試していただければ、と思います。

 

國政寛の感動表現|ズームレンズと接写リングを組み合わせた場合のまとめのお話 はコメントを受け付けていません

浦口宏俊の感動表現|広角から標準域までの画角カバー

Posted: 2017.12.13 Category: Tokinaレンズ Comment: 浦口宏俊の感動表現|広角から標準域までの画角カバー はコメントを受け付けていません

写真を撮る者たちの中で、ズームレンズ・単焦点レンズどちらが好みであるか論争は尽きない話ではないだろうか。私自身は、ここ最近もっぱらズームレンズを多用している。ズームレンズ多用している理由としては、広範から標準域までの画角をカバーできるからである。理由は他にもいくつかあるが、今回は画角のカバーについてフォーカスを当てる。
そんなズームレンズユーザの私にTokinaのAT-X 24-70mm F2.8 PRO FX Canon EFのレンズを使用しさせていただく機会をいただいた。せっかくなので、24・35・50・70mmの画角を意識し写真を撮ってみた。

 

写真を見る前に、このレンズを付けるボディについて触れたい。AT-X 24-70mm F2.8 PRO FXは、Canon用とNikon用の物が現在発売されている。しかし、私が所有しているボデイはSONY α7IIの2台である。そこで今回は、SONY α7IIにSIGMA MC-11というマウントアダプターを挟む事によって使用してみた。本来であれば公式で使用可能であると謳われていない組み合わせであるが、きちんとAFも効き問題なく撮影が行えた。
 

まず初めに鎌倉で撮影した、着物Lovegraphでの1枚である。
最大ズームの70mmで紅葉と被写体であるお客様を圧縮してみた。絞りはF/2.8でありながら、左側にある紅葉の前ボケが非常に綺麗である。RAWで撮影しレタッチをているが、このオレンジはLightroomでの基本補正色の調整のみであり、色味についてはほぼいじっておらずこの色鮮やかさがしっかりと出ている。個人的にはとても好みなオレンジである。

 


使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX 
焦点距離:70mm  絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/800 ISO:100

 

お客様とのLovegraphを終えそのまま鶴岡八幡宮近辺の散策をした。
12月中盤ではあるが、まだ紅葉が残っておりついつい撮りたくなってしまった。こ
こでは、様々な画角で撮ってみたが50mmが一番しっくりくる画角であった。もし35mmの単焦点のみでの撮影であったら、この絵は撮れる事なく、いい絵が撮れなかったとこの場を去ってしまっていたであろうと考えるとやはりズームレンズは万能であり優秀である。

 


使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX 
焦点距離:50mm  絞り:F/4.0  シャッタースピード:1/500 ISO:200

 

鶴岡八幡宮へ向かうストリートである。
綺麗な一本道になっており、視線誘導が演出しやすい通りでお気に入りの場所である。視線誘導の先はほんのり夕日のオレンジであり、そこから写真上側に行くに連れてうっすらとした青への移りかわいがとても良い。グラデーションの表現がとても綺麗である。濃すぎもせず、薄すぎもせずいい塩梅である。

 


使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX 
焦点距離:36mm  絞り:F/4.0  シャッタースピード:1/320 ISO:200

 

最後に24mmで鶴岡八幡宮を撮りつつもスナップ要素を入れ込んでみた。建物を撮るのに35mmでは物足りないが、広角で撮る事によって少々のパースを生み出しダイナミックな表現を作り出すことが可能である。また色味は、神宮側の空のブルーが綺麗に出ており、オレンジ色の神宮にさらに夕日が注ぐ事によって、寒色と暖色のコントラストがいい演出となっている。
 


使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX 
焦点距離:24mm  絞り:F/4.0  シャッタースピード:1/250 ISO:200

 

[総評]
やはズームレンズは万能であり、様々なシチュエーションで使うことができる。使用をしてみて一番に抱いた感想としては「ブルーが綺麗」であった。うたい文句としているだけあり非常に関心をした。ブルーを上手く活かせる様な晴れ晴れとした空の日にこのレンズを持ち出すことができて、とても魅力的なレンズであることがよくわかった。
サードパーティならではの安いからオススメのレンズとしてだけでなく、綺麗なブルーを表現したい方には特にオススメの一本であった。

浦口宏俊の感動表現|広角から標準域までの画角カバー はコメントを受け付けていません

酒井宏和の感動表現|第16回目は、 cokin NUANCES GND2をご紹介いたします。

Posted: 2017.12.06 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|第16回目は、 cokin NUANCES GND2をご紹介いたします。 はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。
第16回目は、 cokin NUANCES GND2をご紹介いたします。

ハーフNDフィルターも色々な濃さがあります。
ND2は一番薄いフィルターで、1段分(半分)のみ光の量が落ちます。


 

作例1作目、2枚の写真を見比べてみてください、違いがわかりますでしょうか?
1枚目は、フィルターなし、2枚目はフィルター有りです。
左上の方に、斜めがけでハーフNDを使っています。
渓流は、当然上から光が来ているので、上の葉っぱ部分が明るくなり、下の川部分は暗くなります。
その差を、ハーフNDフィルターで軽減しています。
濃いハーフNDフィルターだと使用したというのが、すぐにわかってしまうのですが、
ND2のうような薄いものは、使用したと言わないと、多分わからないかと思います。


 

作例2作目ですが、こちらの写真を見比べるとどうでしょうか?
上の紅葉は、ほとんど変化がないのですが、下の水の写り込みの色が鮮やかになっていると思います。
これは、上の部分にND2をかけています。上の部分が暗くなった分明るくすると、下は明るくなります。

・・・。
わかりますか?

言葉で書くと難しですが、使用は簡単です。フォルダーに装着するだけです。

通常のND2はほとんど変化がないので、あまり使用頻度が高くないですが、ハーフNDに限っては
ND2のような薄いものも、実は重宝してます。

丁寧に写真を仕上げて行きたい方にオススメのフィルターです。

酒井宏和の感動表現|第16回目は、 cokin NUANCES GND2をご紹介いたします。 はコメントを受け付けていません

伊藤宏美の感動表現|三江線を追いかけて ~三江線の魅力と撮影地~

Posted: 2017.12.06 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|三江線を追いかけて ~三江線の魅力と撮影地~ はコメントを受け付けていません

来年の春に廃止が決まっている三江線。

廃止が近づくにつれて、たくさんの人で賑わうようになりました。

三江線にとって、最後の秋です。

私は、三江線の魅力と特徴残したい思いで出かけました。

 

三江線は、江の川沿いに沿って進んで行くところも魅力の1つです。

私は、江の川と三江線の夜明けを残すために、

5:38に三次駅から出発する朝の1番列車を江平駅で迎える事にしました。

 

夜明け前で暗く、少し寒い秋の朝。

山のと山の間を流れる江の川と空が、少しずつ薄明るくなってきたころ、

ずいぶん遠くからも、列車の灯りが近づいてくるのを見つけることができます。

暗い中を列車の灯りだけが光っているのは、とてもワクワクします。

車内の灯りがついた1番列車は、三江線を楽しみにしていた乗客をたくさん乗せてやってきました。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/3.2  シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:2500

 

この1枚は夜明けの空の美しいブルーはトキナーレンズの出番です。AT- X14-20 F2 のレンズを使用したのですが、

まだ暗い状態でも開放値が明るいレンズは、列車をぶらしたくない時に、シャッタースピードを稼げるため、とても便利です。

また、水面の細かいさざなみまで表現できる描写力です。

 

今回のように薄暗い中、列車を画面の右端に入れた構図にすると、画面端でAFをあわせることになり、すばやく反応してくれるかどうか心配でしたが、

列車のライトにうまく食いついてくれました。

AFの精度も純正のレンズに匹敵するボディとの相性の良さを感じました。

 

江平駅を出た1番列車は、次の口羽駅で交換列車を待ち、約20分停車します。

口羽駅は、イルミネーションが飾られていて手作り感のある駅です。

 

この日は、この時間に合わせて、お弁当屋さんが車で到着していました。

列車から降りてきた人たちは、停車時間を利用してお弁当を買い、また旅を続けるのです。

なかなかできない贅沢な旅です。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:23mm 絞り:F/4  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:3200

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/6.3  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:3200

 

三江線は、ところどころ、石州瓦の屋根を見かけることができます。

これを三江線から見ることのできるのも、魅力の1つです。

 

私は、江津本町~江津の町並みを撮影してきました。

石州瓦の赤い屋根が続く町並みは、とても可愛く、私にとって小さな小さなイタリアの町のようです。

三江線はその間を走り抜けていくのです。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:24mm 絞り:F/8  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400

AT-X12-28のこのレンズは、標準域までカバーできるズーム比を持つので使いやすく重宝します。

また、瓦屋根の並ぶ町並みを、画面の隅までシャープに写す事ができました。

 

この石州瓦の屋根の町並みが気に入った私は、この町でご飯もいただきました。

喫茶店の窓を覗くと、先ほどは見下ろして撮影していた高架橋が今度は上に見えています。

ふと、「今度は、高架橋の下から撮影したいな」と考えていると、気になって仕方がなくなり、

列車の時刻に合わせて外に出ました。

しばらくする、列車は秋空の中を元気に走っていきました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:16mm 絞り:F/6.3  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:250

 

空の青さを表現する時、トキナーブルーは綺麗だなあと感じます。濃淡を作り出すカラーバランスも秀逸で、広角にもかかわらず、ゆがみが少ないレンズでお気に入りです。

伊藤宏美の感動表現|三江線を追いかけて ~三江線の魅力と撮影地~ はコメントを受け付けていません

馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで切り取る秋の名古屋スナップその1。

Posted: 2017.12.06 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで切り取る秋の名古屋スナップその1。 はコメントを受け付けていません

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:100

 

仕事にせよ旅行にせよデートにせよ、昔から集合予定時間よりも早めに現地に入るのが自分流で、とにかく余裕を持って予定時間を迎えるのが好きだ。特にカメラを始めてからは、早めに行って写真を撮ったりするのがとにかく楽しい。先日、昼から名古屋での撮影があったので、早朝の新幹線で名古屋入りしてFiRIN 20mmでスナップを撮ることにしてみた。名古屋に訪れるのは人生で2回目なので、今回はどうしても行ってみたかったあの場所を目指すことに。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:50

名古屋駅新幹線口側にあったオブジェ。天気に恵まれたので名古屋は快晴だった。周辺光量が落ちているが、個人的には青空が色濃く写るので嫌いではなく、むしろ好きな描写。フィルム時代に使っていたCarlZeissのTessarを思い出す。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:160

大名古屋ビルヂングとロータリーにあるオブジェ。「ビルヂング」という名前のインパクトに興味があったので以前から訪れてみたかった場所の一つだ。朝のライティングに恵まれて、ビルのガラスの質感と尖ったオブジェのメタル感がうまく表現できた。左に街灯がちょっと写ってしまったのはご愛嬌。。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/7.1  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:3200

KITTE NAGOYAのクリスマスツリー。東京駅と福岡駅近くにあるKITTEには訪れたことがあるが、まさか名古屋にもあるとは思わなかった。高級ホテルのエントランスのようにとにかく造りが洒落てる。天井から下がっている光るモビールのような演出も、東京のものと同じ雰囲気だった。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:200

同じくKITTE NAGOYAにあった天井まで伸びるオブジェ。2対、しかもゴールド調の金属で作られていたので、恐らく金の鯱をモチーフにしたものなのだろう(と後から気がついた)。尻尾にあたる部分が天井まで伸びていたのでFiRINの広角を活かしてパース感を強調してみたが、どんなものなのかは実物を見ていただかないと説明しにくい。。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:3200

名古屋市営バスターミナルにて。バスロータリーはガラスで囲われていたので、FiRINのレンズフードをガラスにぴったり付けて撮ってみた。奥の通路まで距離がありコの字型の構造になっているためか、目的のバス停まで行くのがやや不便。遅れまいと走っている方を数人見かけた。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/5000秒 ISO感度:100

目的の場所の最寄りまでバスに乗り、降りたバス停の目の前にあった葉を撮ってみた。手前の葉だけスポットライト的に光が当たっていたので、浮き出すような良い雰囲気になった。絞り開放F2.0、シャッタースピードが1/5000が撮れるのはα9とFiRINのおかげか。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/2500秒 ISO感度:100

橋の欄干にあった街灯と紅葉。紅く染まった葉の立体感が開放のボケでうまく表現されている。開放で最短28mmまで寄って撮るこういうスナップが撮れるのは良いカメラとレンズに良い天気が加わってのこと。おかげで自分の意図するポイントにフォーカスを容易に合わせられるから、構図を作りやすい。

今回はここまで。当然なのかもしれないが、知らない街を撮るスナップは本当に楽しい。名古屋に行く前は名古屋スナップはブログ1回分で終わりかな、、と思っていたが、仕事の集合時間まで3時間程度で思いのほか色々撮れてしまったので、どうしても行きたかったあの場所での写真は次回お届けします。

 

馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで切り取る秋の名古屋スナップその1。 はコメントを受け付けていません