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浦口宏俊の感動表現|広角から標準域までの画角カバー

Posted: 2017.12.13 Category: Tokinaレンズ Comment: 浦口宏俊の感動表現|広角から標準域までの画角カバー はコメントを受け付けていません

写真を撮る者たちの中で、ズームレンズ・単焦点レンズどちらが好みであるか論争は尽きない話ではないだろうか。私自身は、ここ最近もっぱらズームレンズを多用している。ズームレンズ多用している理由としては、広範から標準域までの画角をカバーできるからである。理由は他にもいくつかあるが、今回は画角のカバーについてフォーカスを当てる。
そんなズームレンズユーザの私にTokinaのAT-X 24-70mm F2.8 PRO FX Canon EFのレンズを使用しさせていただく機会をいただいた。せっかくなので、24・35・50・70mmの画角を意識し写真を撮ってみた。

 

写真を見る前に、このレンズを付けるボディについて触れたい。AT-X 24-70mm F2.8 PRO FXは、Canon用とNikon用の物が現在発売されている。しかし、私が所有しているボデイはSONY α7IIの2台である。そこで今回は、SONY α7IIにSIGMA MC-11というマウントアダプターを挟む事によって使用してみた。本来であれば公式で使用可能であると謳われていない組み合わせであるが、きちんとAFも効き問題なく撮影が行えた。
 

まず初めに鎌倉で撮影した、着物Lovegraphでの1枚である。
最大ズームの70mmで紅葉と被写体であるお客様を圧縮してみた。絞りはF/2.8でありながら、左側にある紅葉の前ボケが非常に綺麗である。RAWで撮影しレタッチをているが、このオレンジはLightroomでの基本補正色の調整のみであり、色味についてはほぼいじっておらずこの色鮮やかさがしっかりと出ている。個人的にはとても好みなオレンジである。

 


使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX 
焦点距離:70mm  絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/800 ISO:100

 

お客様とのLovegraphを終えそのまま鶴岡八幡宮近辺の散策をした。
12月中盤ではあるが、まだ紅葉が残っておりついつい撮りたくなってしまった。こ
こでは、様々な画角で撮ってみたが50mmが一番しっくりくる画角であった。もし35mmの単焦点のみでの撮影であったら、この絵は撮れる事なく、いい絵が撮れなかったとこの場を去ってしまっていたであろうと考えるとやはりズームレンズは万能であり優秀である。

 


使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX 
焦点距離:50mm  絞り:F/4.0  シャッタースピード:1/500 ISO:200

 

鶴岡八幡宮へ向かうストリートである。
綺麗な一本道になっており、視線誘導が演出しやすい通りでお気に入りの場所である。視線誘導の先はほんのり夕日のオレンジであり、そこから写真上側に行くに連れてうっすらとした青への移りかわいがとても良い。グラデーションの表現がとても綺麗である。濃すぎもせず、薄すぎもせずいい塩梅である。

 


使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX 
焦点距離:36mm  絞り:F/4.0  シャッタースピード:1/320 ISO:200

 

最後に24mmで鶴岡八幡宮を撮りつつもスナップ要素を入れ込んでみた。建物を撮るのに35mmでは物足りないが、広角で撮る事によって少々のパースを生み出しダイナミックな表現を作り出すことが可能である。また色味は、神宮側の空のブルーが綺麗に出ており、オレンジ色の神宮にさらに夕日が注ぐ事によって、寒色と暖色のコントラストがいい演出となっている。
 


使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX 
焦点距離:24mm  絞り:F/4.0  シャッタースピード:1/250 ISO:200

 

[総評]
やはズームレンズは万能であり、様々なシチュエーションで使うことができる。使用をしてみて一番に抱いた感想としては「ブルーが綺麗」であった。うたい文句としているだけあり非常に関心をした。ブルーを上手く活かせる様な晴れ晴れとした空の日にこのレンズを持ち出すことができて、とても魅力的なレンズであることがよくわかった。
サードパーティならではの安いからオススメのレンズとしてだけでなく、綺麗なブルーを表現したい方には特にオススメの一本であった。

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國政寛の感動表現|ズームレンズと接写リングを組み合わせた場合のまとめのお話

Posted: 2017.12.13 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|ズームレンズと接写リングを組み合わせた場合のまとめのお話 はコメントを受け付けていません

『てぶくろ』


~真っ赤なてぶくろ
 空からぶら下げて~
(デジタル接写リング12mm使用)

前回・前々回と、ズームレンズにデジタル接写リングを装着した撮影についてお話しました。
ズームレンズだけで撮影する場合とはちょっと勝手が違いましたよね。
焦点距離の長い方にズーミングしても被写体が大きく写らない!
しかもピントも合わなくなる!
びっくりでしたね~。

今回はまとめとして、ズームレンズに接写リングを装着した場合、接写リングの長さによって写り方がどう変わるかを確認してみましょう。
参考にしてみてくださいね。

18mm-140mmのズームレンズに、12mm、20mm、36mmの接写リングを装着して比較しました。

それぞれの長さの接写リングを装着し、最短撮影距離付近にピントを合わせます。
この時、ピントが合うもっとも広角側の焦点距離は下記のようになりました。
(APS-Cのカメラに装着。使用するレンズや条件によって結果は異なります)

接写リング36mm・焦点距離50mm

接写リング20mm・焦点距離35mm

接写リング12mm・焦点距離24mm

どの場合も、ほぼレンズに紅葉がぴったりくっつくぐらいの距離で撮影しています。
焦点距離が変わっているのに、写っている大きさはどの写真でもほぼ同じですね。
ズームレンズだけで撮影した場合とは写り方が違うことがわかると思います。

では次に、一番長い焦点距離(この場合は140mm)で無限遠の位置にピントを合わせた場合です。
以前もお話しましたが、接写リングを装着すると無限遠の距離にはピントは合いません。
ですので、この場合の無限遠というのは、接写リングを装着した場合にピントの合う一番遠い距離ということになります。

接写リング36mm

接写リング20mm

接写リング12mm

接写リングの長さが短くなるにつれ、写っている被写体の大きさが小さくなっています。
先ほどと違い、焦点距離はすべて同じです。
それなのに、写る大きさがこんなに違うんですね。

特に12mmではずいぶん小さく写っています。
この時の撮影状況が下記の写真です。

かなり被写体から離れていますね。
ここまで離れないとピントが合わないんです。

このように、撮影する距離と写したい大きさによって最適な接写リングの長さは変わってきます。
いろいろ試してみて、最適な長さを見つけて下さい。

 

焦点距離を長くしても、被写体が大きく写るわけではない。
同じ焦点距離でも接写リングの長さによって写せる大きさが変わる。

ズームレンズの特徴がすっかりなくなってしまいました。
ズームレンズと接写リングを組み合わせると、撮り方が大きく変わってしまうんですね。

 

最後にもう一つ、接写リングをズームレンズに装着して使用した場合の面白い現象をお話ししましょう。

カメラ位置とピント位置は固定したまま、ズーミングしていきます。
焦点距離18mm、50mm、70mm、140mmと、だんだん焦点距離の長い方へズームしていくと……。

なんと、18mm、50mmではボケボケだったのに、70mm付近でピントが合いました。
そして140mmではまたピントが外れています。

このように、ズーミングすることで被写体が拡大されるのではなく、ピントが移動するんですね。
つまりピント合わせをズーミングで行える、ということなんです。
構図を決めてピントを合わせようとしたものの、撮影可能範囲から外れてしまっていてピントが合わない……。
そんな時にぐるっとズームリングを回してやるとピントが合う!
こんなことが起こるんですね!不思議!

 

3回に渡って、ズームレンズとデジタル接写リングを使った撮影についてお話ししました。
理屈で考えるとなかなか理解しにくいかもしれませんが、ぜひ実際に撮影して楽しみながらあれこれ試していただければ、と思います。

 

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光川十洋の感動表現|「伝統のころ柿」

Posted: 2017.12.13 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|「伝統のころ柿」 はコメントを受け付けていません

 写真愛好家団体の写真講師として、JR塩山駅近くの「甘草屋敷」へ、ころ柿の撮影に出かけました。漢字では「枯露柿」と書きますが、百(ひゃく)匁(もんめ)クラスの大振りの吊るし柿は、天日にあたって鮮やかなオレンジ色に輝いています。皮をむいた手作業の後が残り、太陽に透けた透明感がおいしそうに見えます。重要文化財に指定された旧高野家住宅は19世紀初頭の伝統的な建築物です。この軒先などに吊るされたころ柿を、民家との絡みでどう写真で表現をするか……。会員にはベテランが多いので、個性的な感動表現を試みました。三脚は使えませんので、手持ち撮影でさっと撮っては会員にお見せしています。

このブログでは、懐かしさが感じられるようなモノトーンの淡いセピア色で作例を紹介します。RAWで撮影したものを、Nikonの画像ソフト「CaptureNX-D」でRAW現像しました。「ピクチャーコントロール」で「モノクローム」を選択、「調色セピア」のところで「色の濃淡を調整」をしました。JPEGデータをモノトーン表現する場合は、「フォトショップ」の例では、「色相・彩度」のなかの「色彩の統一」を利用します。パソコンに入っている「フォトギャラリー」でも手軽なモノトーン画像が得られます。

このレンズ「Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX」を使って、カラー画像ではシャープネスやコントラストが大変気持ちいい経験をしています。明るいレンズを持っていると暗い中に入っても安心な上、マニュアルフォーカス(MF)の場合にはピント合わせが容易で、ピント位置を決めたい要求には重宝です。今回はモノクロ表現をしてみて、階調の豊かさに十分な満足が得られました。とくに、強烈に輝く太陽を画面内に取り入れたときは、フレアで中間調の濃淡差がなくなる恐れがあったり、シャドウの黒のしまりがおろそかになったりしがちですが、今回は美しい画像を手に入れたので、驚いています。

 

 

 

 

 

吊るされたころ柿がすだれやのれんのようにきれいに並んでいます。同時に美しい影を障子に投げかけています。14mmの広角を生かして、放射状の構図を作り、画面の四隅まで広がりを感じさせました。やや絞り込むことによって、パンフォーカスとなっています。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:200 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

障子の影も、畳に伸びた影も、フォトジェニックで美しく、畳の質感もシャープです。秋の太陽光をあえて画面内に取り込み、感動表現としました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:19mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:100 -2/3補正

(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

主屋と離れた所にある東門の板に、ころ柿の影が印象的です。木目や木の濃さに応じて影の濃さも変化して、ころ柿の透明感とともに、豊かな階調が感じられます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:16mm 絞り:F/14 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:360(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

 

干してあるころ柿に近づいて撮影できます。太陽の光芒を取り入れることによって、ころ柿が自然の天日で乾燥させられている表現を醸し出しました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:17mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:100 -1/3補正

(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

急な階段を上がると2階にはかつて仕事をしてきた木製の器具・道具が展示してあります。これをシルエットにして、ころ柿とコラボしてみました。近くの器具にフォーカスを合わせても、APS-CサイズのF/16の被写界深度は驚異的です。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:560 -1/3補正

(APS-Cサイズカメラで撮影)

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齋藤千歳の感動表現|広角単焦点Tokina FíRIN 20mm F2 FE MFで星空散歩

Posted: 2017.12.13 Category: Tokinaレンズ Comment: 齋藤千歳の感動表現|広角単焦点Tokina FíRIN 20mm F2 FE MFで星空散歩 はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!

カメラ・写真関連の電子書籍「ぼろフォト解決シリーズ&Foton電子写真集」を出版している齋藤千歳です。

北海道・千歳市から、さまざまなレンズ・カメラの電子書籍を出版しております。

北国、北海道は、すっかり冬本番です。

夜の時間がどんどん長くなり、朝の7時にやっと夜が明け、16時には日没といった季節になっています。

15時台に夕焼けが撮影できる毎日です。

これだけ太陽の出ている時間が短くなると、太陽の出ていない時間も撮影するしかないわけです。

そんな夜の星空散歩におすすめなのが、明るい広角単焦点レンズです。

なかでも、今回はTokina FíRIN 20mm F2 FE MFで撮影した写真を紹介していきます。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:0.8秒 ISO感度:1600 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

凍るように寒い夜中に月に呼ばれたかのように撮影に出掛けた1枚。トキナーレンズらしいブルーの発色は夜の散歩にも実にしっくりきます。

 

 

 

空気の澄んだ寒い夜の星空散歩に明るい大口径の広角レンズがおすすめなのには、大きくふたつの理由があります。

1.     広角

空だけでなく、地上の風景も入れて撮影する星景写真では、広い範囲を撮影できる広角が、なにかと有利です。

2.     明るい

明るい大口径レンズは同じ条件でも大きなぼけが得られる点に注目されることが多いです。

しかし、夜の星空散歩では、明るい、すなわち短時間に多くの量の光を得られることが重要なポイントになります。

星や月の光があるとはいえ、暗い星空の撮影ではレンズが明るいと速いシャッタースピードが得られ、低ISO感度が選択できるといったメリットがあります。

ざっくりいうと、このふたつのメリットから、夜の星空散歩には明るい大口径レンズがおすすめになります。

 

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:25秒 ISO感度:1600 +1 1/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

星空を25秒の長時間露光でとらえた1枚。三脚は必須。できるだけ低いISO感度で撮影したいので、開放F値の小さい、明るいレンズが有利だ。

 

 

開放F値が小さくて明るい広角レンズのなかでも、星空散歩の際に私がTokina FíRIN 20mm F2 FE MFを好き好んで連れて歩くのには、さらにいくつかの理由があります。

一般的に明るいといわれるレンズの開放F値は、だいたいF2.8からといった認識ではないでしょうか。

しかし、TokinaFíRIN 20mm F2 FE MFは、それよりも、さらに1段明るいF2.0という開放F値を誇ります。

35mm判フルサイズ用超広角レンズとしては、トップクラスの明るさといえるでしょう。

F値にして0.8、わずか1段になぜこだわるのかというと、カメラのシャッタースピードの問題があります。

一眼レフはもちろん、ミラーレス一眼も含めて、各撮影モードでのもっとも遅いシャッタースピードは、30秒となっているものがほとんどです。

30秒以上のシャッタースピードで撮影するには、撮影モードを「バルブ(B)」にする必要があります。

経験則的なものですが、星景写真の撮影時の露出はF2.8でISO 800〜3200、シャッタースピードが30秒前後となることが多いのです。

画質のことを考えるとできるだけ低ISO感度で撮影したいのですが、30秒を超える長時間の露光になると、先ほど解説したように「バルブ(B)」を使う必要があります。

「バルブ(B)」で撮影するためには、必要な露光時間中シャッターボタンを押しっぱなしする必要があります。

指でシャッターボタンを押して「バルブ(B)」で撮影するとぶれるので、レリーズやリモコンを使って、撮影するのが一般的です。

レリーズやリモコンなしで、カメラの機能の2秒セルフタイマーといった手軽な方法で、手ぶれを防止して撮影できないので、自由度が低下します。

また、星は常に動いているので、30秒でも星は点ではなく、線として描写されはじめています。

シャッタースピードが遅くなるほど、点である星はより長い線として表現されるため、あまり遅くシャッタースピードは選択したくないという理由もあります。

さらに明るい撮影条件ではあまり気にならない1段の差もF2.8、30秒、ISO 1600の条件で、開放F値が2.0なら、シャッタースピードを15秒まで縮めるか、ISO感度を800まで落とすことができ、描写や画質に大きな差が出てくるのです。

そのため開放F値2.0のTokinaFíRIN 20mm F2 FE MFが星空散歩では重宝するのです。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:30秒 ISO感度:800  (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

星空を30秒の長時間露光で撮影。細かく観察すると、星が動いているのがわかる。これがF5.6だと同じ明るさにするのに4分のバルブ撮影が必要になる。

 

 

実は、ただ明るいだけでもダメなのです。

それぞれのレンズの設計思想などにもよるのですが、絞り開放では収差などを意図的に発生させて全体にやわらかな描写を持ち味とするレンズもあります。

ポートレート撮影などでは重宝する描写なのですが、星景写真にはあまり向きません。

Tokina FíRIN 20mm F2 FE MFは、絞り開放から特に中央部分の解像力が高く、風景撮影などにも十分な解像力があることも、私が星空散歩の相棒として持ち歩く大きな理由になっています。

Tokina FíRIN 20mm F2 FE MFの各絞りでの解像力の変化や周辺光量落ちの様子、ぼけの描写などは、

Foton機種別作例集157 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF 機種別レンズラボ

SONY α7 II で撮影

監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori

で詳細に解説していますので、こちらもご覧いただけると幸いです。

 

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:30秒 ISO感度:1600 +1 1/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

このレンズのいちばんのお気に入りのポイントは、実は色。特に空の青の色彩表現については、ほかのレンズでは得られないものがあります。

 

星空散歩の相棒は、明るい大口径の広角レンズで、絞り開放から解像力が高く、描写性能が高いといったハードルの高い条件をクリアしたレンズとなります。

これら条件をクリアするだけでも、かなり大変なのですが、実は私がTokina FíRIN 20mm F2 FE MFがお気に入りの大きな理由は色彩表現にあります。

レンズが変わると色が変わるの? と思う方も多いと思います。

TokinaFíRIN 20mm F2 FE MFの場合、伝統的なトキナーブルーと呼ばれる青系の独特の表現が得られます。

このブルーの表現がとても魅力的です。

昼間の青空でも、トキナーブルーの魅力的な色彩再現は発揮されるのですが、これは星空撮影でも同じように発揮されます。

このトキナーブルーの表現が星空にしっかりとハマると、ほかのレンズでは表現できない描写が得られるので、ぜひ一度お試しください。

知らない方も多いかもしれませんが、東京都中野にあるケンコー・トキナーショールームでは、2泊3日で540円〜という低価格でトキナーレンズのレンタルサービスを行っています。

詳細は http://www.kenko-tokina.co.jp/service-shop/#section_01で確認できますので、お近くの方は、まずはレンタルでトキナーブルーと、その性能を体験してみてはどうでしょうか。

 

また、私の場合、星空は20mmの超広角を開放F2.0で撮影することが多く、そのため星の回りにパープルフリンジなどと呼ばれる紫色のフチが発生することがあります。

私個人は、ホワイトバランスとの兼ね合いやレンズだけではなく、カメラの画像処理などの影響もあり発生するようので、これも味として、そのままを楽しむことが多いです。

ただし、どうしても気になる方は、画像処理用アプリケーションを使って、色域などで範囲を選択、色相や彩度をコントロールするとさほど気にならないレベルに仕上げることができるのでお試しください。

せっかくなので、今回撮影した写真を画像処理したものも掲載しますので、参考にしてみてください。

 

■撮影後にレタッチした画像

 

 

 

 

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酒井宏和の感動表現|第17回目は、 角型フィルターって、フードはあるの?

Posted: 2017.12.13 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|第17回目は、 角型フィルターって、フードはあるの? はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。
第17回目は、ハレ切りをご紹介いたします。

角型フィルターの講習をしているとたまに聞かれること。
角型フィルターってフードはないんですか?
というもの。

フォルダーによっては設定があるものもあるのですが、ちょっと大掛かりになります。
ので、自分は、黒い板を使用しています。

サイズはA4サイズ、厚紙の表と裏に黒いケント紙を貼ってあります。
100円ぐらいで製作可能です。


 

1枚目は、夕方でフィルターに光が当たっている状態
2枚目は、先ほどの板で光を遮った状態。
下に自分の影が映っていますね・・・。
通常は、カメラを覗きながら、かざすのですが、撮影の関係上横立っています。


 

1枚目が、光が当たっている状態、2枚目がハレ切りをした状態。
やはり直射日光が当たっているとフレアが出て、ハレ切りをすると違いがありますよね。

と書きたかったのですが・・・。
思いの外、違いがないなという結果に・・・。

写真を拡大して並べてみました。

ここまで拡大すると、1枚目の方のシャドー部が若干明るくなっているのが解るかと思います。
もう少し違いが出るのかと思っていましたが、最近はフィルターのコーティングが良いので、
思いの外違いはありませんでした。

ただ、やはり、ハレ切りはした方が画質は上がりますので、
面倒でも、ハレ切りして、高画質な写真を撮影しましょう。

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