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齋藤千歳の感動表現|5,000万画素時代の高画質単焦点レンズは大きい重い高いの常識も変わるSAMYANG XP85mm F1.2

Posted: 2018.12.26 Category: SAMYANG Comment: 齋藤千歳の感動表現|5,000万画素時代の高画質単焦点レンズは大きい重い高いの常識も変わるSAMYANG XP85mm F1.2 はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか! 齋藤千歳です。

2018年12月は、Amazon Kindle電子書籍で実写チャートと豊富な作例でレンズを語る「レンズラボ」にプラスして、解像力・ぼけディスク・最短撮影距離・周辺光量落ちの実写チャートだけをひたすら撮影する「レンズデータベース」シリーズの制作を開始したため、毎日ひたすらレンズチャートを撮影しています。

Amazonで「レンズラボ」や「レンズデータベース」で検索いただくとご覧いただけますので、ぜひよろしくお願いします。

そんななかサムヤンレンズのなかでも、発売当初から5,000万画素時代への対応を明記し、マニュアルフォーカスのプレミアムレンズに位置付けされたSAMYANG XP85mm F1.2での撮影を行いました。

詳細な実写チャートの結果などは、この記事が公開されるころには、『Foton機種別作例集208 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! SAMYANG XP85mm F1.2 機種別レンズラボ』で解説しているはずなので、ぜひAmazon Kindleストアを検索してみてください。

さて、SAMYANG XP85mm F1.2は11万円を若干超える価格に1Kgを越えるレンズ質量ということもあり、2017年1月の販売が開始された当初は「でかくて重くて高い単焦点レンズだな〜」と思ったのは事実です。

しかし、2018年12月末時点で、私がどう思っているかというと「小さくて軽くて安いレンズなのではないか」になっています。

使用レンズ:SAMYANG XP85mm F1.2

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:100

絞り開放から解像力も高く、繊細な描写が気持ちよいです。ピントは非常にシビアなので、ライブビューなどでしっかり合わせましょう。

「でかくて、重くて、高いレンズ」が「小さくて、軽くて、安いレンズなのでは」に変わるのはどういうことなんだという方も多いのではないでしょうか。

2018年は私のなかのレンズの常識が大きく変わった年だったといえます。

カメラ業界の2018年の大きなニュースとしては、大手2社の35mm判フルサイズミラーレス一眼システムの発表と発売といって間違いないと思います。

ミラーレス化でカメラもレンズもコンパクトになり、カメラシステム全体も軽くて小さくなると、みんなさんも思ってませんでしたか。

確かにカメラボディは各社ともに小さくなりました。

しかし、5,000万画素以上を最初から考慮した画質を追求した単焦点レンズなどは、ほぼすべてが大きく重くなったのです。

そのうえ、大きくて重いんだから安くなるということはまったくなく、さらに高価になりました。

使用レンズ:SAMYANG XP85mm F1.2

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/1,000秒 ISO感度:100

SAMYANG XP85mm F1.2クラスの開放だと、周辺の解像力まで含めて、下手なズームレンズの最高解像力よりも高精細なことが多いので安心です。

最新の高画質単焦点レンズの重厚長大化、そして高価価格化は、ちょっとというレベルではありません。

「えー、50mmのF1.8クラスってこのサイズになるんだ」。

「50mmF1.2って一眼レフ用でも大きく高いと思っていたのに、こんな高く大きくなるのって」といった、いままでの常識でのサイズ感や価格感が通用しないレベルなのです。

某大学の先生は「もう学生に買える値段じゃないよね」と言い出すレベルになっています。

SAMYANG XP85mm F1.2と同じ85mmF1.2クラスは、まだ発売されていませんが、一眼レフ用でも超弩級のサイズと価格でした。

これが、すでに発売されている50mmの単焦点のように高く、重く、大きくなるのなら、SAMYANG XP85mm F1.2は安くて、軽くて、小さなレンズとすらいえるのです。

使用レンズ:SAMYANG XP85mm F1.2

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

開放のF1.2でもピントの合った部分は非常にシャープです。また、画面周辺に至るまで描写の破綻などもなく、気持ちのよい描写といえます。

ちょうど2000年に私が初めて購入したデジタル一眼レフカメラは約300万画素でした。

35mm判フィルムのほうが高精細といわれている時代でしたが、そこから約20年で撮像素子の解像力は約20倍になっているわけです。

システムラインアップが現行レンズだけで数十本といったカメラメーカーのレンズは、十数年そのまま、もしくはフィルム時代からモデルチェンジしていないレンズも実際のところ存在します。

モデルチェンジはしてないものの中身は、年代によって異なるということもあるとは思いますが……。

とはいえ、レンズの解像力が5,000万画素の対応しているのが、当たり前と考えられるタイミングで新システムを投入した2社ともがカメラ本体を小型化したにもかかわらず、レンズは大型化したことは興味深い事実だと思います。

使用レンズ:SAMYANG XP85mm F1.2

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/1,250秒 ISO感度:100

中望遠の85mmならではの圧縮効果を利用しながら、港の転落防止ブロックにピントを合わせ、背景を大きくぼかして撮影しました。

ちょうど2018年の12月は、

Foton機種別作例集204 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! Tokina opera 50mm F1.4 FF 機種別レンズラボ

Canon EOS 6D Mark IIで撮影

監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori

価格:330円

を出版させていただきましたが、手に取った当初はTokina opera 50mm F1.4 FFも大柄で高価なレンズだと感じましたが、5,000万画素を最初から視野に入れて設計された最新の35mm判フルサイズ向けの単焦点レンズたちを数多く使ったあとでは、Tokina opera 50mm F1.4 FFは普通サイズどころか、少し小さい目で価格もF1.4のAFレンズであれば安いとすら感じています。

SAMYANG XP85mm F1.2も、Tokina opera 50mm F1.4 FFも、開放F値の明るい単焦点レンズですが、このあたりの新世代単焦点になると中央部分は開放から解像力は高く、周辺部分は絞ると中央部並みの解像力になり、開放でもズームレンズの最高画質並みの解像力を発揮してくれます。

5,000万画素オーバーの解像力に対応していくレンズは、いままでの常識ではちょっと考えられないほどの大型化、高価格化が進むのでしょう。

ミラーレス化が進むと、実はMFでのピント合わせが、より容易になりますので、SAMYANG XP85mm F1.2のような明るく高画質で比較的安価なMFレンズを価値が上がってくると思います。

最近のレンズサイズのアップはしばらく「レンズが大きい」と感じることもあるとは思いますが、そのうちSAMYANG XP85mm F1.2のような高画質レンズは「このくらいが当たり前」になるのだと思います。

店頭などで、実際に各種レンズを手に取って見る機会のある方は、ぜひ最新レンズとそれ以前の同焦点距離で同じ明るさのレンズを比べてみてはどうでしょうか。

きっと、SAMYANG XP85mm F1.2は、5,000万画素時代に対応した高性能レンズとしては、そんなに大きなレンズではなく、安くて軽くて小さいレンズなのだと感じてもらえるかと思います。​​​​​​​

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伊藤宏美の感動表現|オレンジ食堂列車&Happy Christmas

Posted: 2018.12.26 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|オレンジ食堂列車&Happy Christmas はコメントを受け付けていません

AT-X 14-20 F2 PRO DXを持って、

肥薩オレンジ鉄道の「オレンジ食堂列車」に乗車してきました。

私が乗車したのは、鹿児島県出水駅から熊本県新八代駅までを行く

4便のディナーコース。

お日様が沈む前に出水駅から乗車。「出発進行!!」です。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:800

マークの入った窓も可愛いです。

乗車中に、鹿児島県から熊本県の境を通るところでは案内があり、

「せーの」と思いながら県境を越えるのです。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400

車内にはおいしいクッキーなどがセルフサービスで置いてあり、

クッキーを食べたり、車内をきょろきょろしていると、水俣駅に到着。

水俣駅では、金平糖のお土産をいただきました。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:17mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:1250

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:4000

次々と出てくるお料理を美味しく頂いたり、停車駅ごとに楽しんでいると

外はもう日がくれてきます。

佐敷駅では、和紅茶のお土産つきでした。

どうやら、各駅ごとにお土産が出てきて、最後には紙袋にお土産をつめて帰れるのです。

そこの土地のものをいただけて、お土産を持ち帰れて、地元の事をちょっと知る事ができるのです。

他にも、津奈木駅では、フィナンシェ、日奈久温泉駅では、いぐさのコースターのお土産付き。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:4000

このレンズは、ズーム全域でシャープな描写なので、望遠端でも安心して使えます。日の当たり方で変わる窓の外のグリーンも

繊細なグラデーションで再現してくれ、カラーバランスも優れています。ズーム比は控えめですが、スナップには

使いやすい範囲をカバーしてくれているので、車内のテーブルフォトの絵作りがとてもしやすく、車内スナップには重宝します。

デザートの時間になると、デザートとともに、JAZZを演奏しに、お兄さんの登場。

JAZZも素敵なのですが、お兄さんが使っているマイクが、車掌さんのマイクなのが、また素敵。

憧れます。一度は、喋ってみたいです。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:3200

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:4000

あっという間の贅沢な列車旅も新八代駅で終わり。

豪華な車輌を外からよく眺めて、最後は回送をお見送りしました。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:1000

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:16mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:1600

今回は、ディナープランでしたが、景色やランチを楽しむために、

明るい昼間にも乗車してみたいなと思いました。

諧調の表現が優れているレンズなので、夜間の少ない光源の中でも濃淡のグラデーションが綺麗です。

シャープでコントラストが強めの描写は暗闇に浮かび上がる輪郭を魅力的に見せてくれます。

別の日になりますが、東京に帰ってから、有楽町のイルミネーションに寄ってきました。

去年はクリスマスツリーがあったように記憶してるのですが、

今年は、交通会館が綺麗だったので、新幹線と1枚。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:3200

そして、浜松町の駅では、AT-X107 DX Fisheyeを使ってサンタクロースバージョンの小便小僧を撮影してきました。

こちらはAT-X107 DX Fisheyeの望遠側で背景には、夜景と新幹線と電車を入れて撮影。

◎使用レンズ:AT-X107 DX Fisheye
焦点距離:17mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:1250

こちらはAT-X107 DX Fisheyeの広角側を使用して、近寄れるだけ小僧に寄って撮影しました。

あまり近寄ると、お水に落ちそうになります。

◎使用レンズ:AT-X107 DX Fisheye
焦点距離:10mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:3200

AT-X107 DX Fisheyeは、ユニークなレンズで、ズームを変えると、広角側では魚眼特有の歪曲を楽しむ事ができ、望遠側では、通常の広角レンズとしても使えます。軽量コンパクトなので、カメラバッグに忍ばせておけば、いざというときに表現の幅を広げてくれるレンズです。

今年も1年ありがとうございました。

望遠レンズだけでなく、広角レンズで鉄道写真を撮る楽しさが伝わるといいなと思って書いてきましたが、

自分自身も、広角レンズで新しい発見をする事もあり、大変勉強にもなりました。

2019年もよろしくお願い致します。

Merry Christmas &Happy New year

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國政寛の感動表現|年の瀬にはゆっくり一年の撮影を振り返りましょう!(後編)

Posted: 2018.12.26 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|年の瀬にはゆっくり一年の撮影を振り返りましょう!(後編) はコメントを受け付けていません

『誕生』

~光の喝采を浴びて
 いま花開く~

「今年一年の撮影を振り返る!」後半です。

まずは今にも咲きそうな蓮の蕾。
光のキラキラがまるで開花を祝ってくれているかのよう。
蓮というと普通は横から見る姿を思い浮かべるかと思いますが、これは真上から撮影しています。
そのため、水面に反射した太陽の光がこのようなキラキラを演出してくれました。

​​​​​​​

一見すると、何を撮ったかわからないかもしれませんね。
ひまわりの中心部分です。
ぐるぐると渦を巻くようなリズム感に惹かれて、その中心部分だけに迫ってみました。

咲きはじめの彼岸花。
蕾の姿がなんだか小さな手のひらや足あとのようです。
その可愛らしい姿に心惹かれて撮りました。

雨の日の植物園。
ロテカ・ミリコイデスの特徴的なシベに滴がいっぱい付いていました。
先端の一滴に焦点を合わせて撮ったものです。

雨上がりのコスモス畑。
長く延びる茎に一粒の水滴が。
水滴部分にだけに視線が向くようにピントを合わせ、茎の前後すらもボカしています。

咲き始めのサザンカの花びら。
近づいてよく見ると、なんだかハートのようなお尻のような、その可愛らしい形にほっこりします。
そんな可愛らしい部分だけを切り取りました。

紅葉をマクロで撮るイメージはあまりないかもしれませんね。
でもマクロ一本でもいろいろな紅葉を撮影することができます。
柔らかな光や色が入る背景を選び、優しい雰囲気に仕上げました。

これは温室で撮影しました。
暑い真夏や寒い冬は花も少なくなるし、なかなか外へ出るのも億劫になりますよね。
そんなときは、ぜひ温室に行ってみてください。
外の公園や植物園などでは見られない珍しい花もいろいろあって楽しいですよ。

この写真、背景にある円ボケは何だと思いますか?
クリスマスシーズンで木に吊るされていた金銀の装飾の玉でした。
このように温室などでは人工物が背景に入ることも多くなりますが、ボケを使ってうまく活かすと素敵な背景を演出してくれます。

皆さんもぜひ今年の振り返りをしてくださいね!
そうすることで今年撮りたりなかったものが見えてきて、来年の撮影計画を立てるのにも役立ちますよ。

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酒井宏和の感動表現|第46目は、ハーフグラデーションフィルターの使用実例です。

Posted: 2018.12.26 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|第46目は、ハーフグラデーションフィルターの使用実例です。 はコメントを受け付けていません

皆さま、こんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。

第46目は、ハーフグラデーションフィルターの使用実例です。

冬の寒い時期、太陽が沈むのが早いので、夜の時間が長くなります。

寒いですが、夜景撮影には、良い時期になりますね。

防寒だけはしっかりしてから、撮影に出かけましょう。

cokin 668 フルーモーヴ1

cokin 123 ブルー2

cokin 131 エメラルド2

ハーフグラデーションフィルターは、色のグラデーションになっているフィルターで、いろんな色の種類があります。

どれもとても綺麗な色なのですが、どれを選ぶか悩んでしまうのですが、今回は3枚を選んでみました。

ブルー2は、このブログの最初の方で、空を青くするために使いました。

それぞれのフィルターを空の部分に使用してみました。

色がついて、境目は綺麗なグラデーションになります。

上の写真がフィルターなし、下の写真がフィルター有りです。

見慣れた写真が、ぐっと印象的になります。

上の写真でも、とても綺麗なのですが、フィルターを入れた写真を見てしまうと物足りなく感じませんか?

最近は、後処理で色加工もできますが、光学的な効果を使っての作品作りに意味があると思います。

cokin 123 ブルー2

cokin 131 エメラルド2

を使用した作例です。

どちらも、それぞれ、インパクトがある写真に仕上がっていると思います。

この写真だと、フィルターを使用した、と伝えなければ、自然に綺麗な色。という認識になるかもしれません。

見分け方としては、橋の左手前の部分には、色がついていますが、柱の部分には色がついてはいません。

フィルターは、垂直ではなくて、ちょっと斜めにして使用しています。

夜景の空の部分だけに使用しています。

色をつける他に、空の色を落とす効果もありますので、夜景に目線を誘導するという効果もあります。

今回使用したのは、3枚のフィルターですが、どの色を選ぶかは、人それぞれの好みで良いと思います。

この3枚の中だと、個人的には真ん中の写真が、色合い的にはマッチしているかなと思います。

自分の好きな色のフィルターを選んで、創意工夫で、写真にインパクトを追加しましょう。

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千手正教の感動表現|星空を撮る⑥

Posted: 2018.12.26 Category: 星空撮影ブログ Comment: 千手正教の感動表現|星空を撮る⑥ はコメントを受け付けていません

縁あって沖縄県に度々行かせてもらっているが、今月も石垣島へ。

クライアント様との打ち合わせなどもあり身軽な撮影システムをお供に沖縄県石垣島へ行ってきました。(最近は「行く」というよりも「帰る」と表現し、Facebookなどでは「帰島する」と綴っています。)

今回の撮影に使用する機材を持ち運ぶ際に使用したのは、ケンコー・トキナーから11月に発売されたカメラバッグ「フォンタナPROショルダーL」です。

手頃な大きさで、SLIK「ASTRA ECH-630」・レンズ「Tokina AT-X 11-20PRO DX /Tokina FiRIN 20mm F2 FE AF」・カメラ「CANON EOS6D-HKIR/SONYα7R」やモバイルバッテリーなどワンバッグになり、三脚以外は、全てここに入ってしまう。着替えやパソコンをリュックに入れてしまうと身軽に沖縄離島へ撮影旅行に行く事ができます。

いつもお世話になっている日本トランスオーシャン航空JTA071便でHNDからISGへの約3時間のフライトですが、フォンタナPROショルダーLは、機内に持ち込み、座席上の収納スペースにも難なく入り、乗務スタッフに馴染みのCAさんが居たのですが「いつもと違って、素敵なバッグですね。」と…。いつもの??あぁ~(私、飛行機移動の際には、旅行用スーツケースに機材を入れるので…)

そう言って頂けると嬉しいですね。

フォンタナ PRO ショルダー Lと持参した撮影機材です。

この他にも実は、カメラボディ1台+レンズ1本が、この中に入っていました。

滞在先のホテルの部屋で撮影。実は、私の取引先のひとつでもあります。

さて、星空撮影の方ですが、今回は月明りもあり、名蔵湾の色が上手く写ってくれればと、いつも必ず寄る場所があり、そこへ行ってみました。この場所で星空撮影する事が多くあります。南十字星やケンタウルス座(一部)や日本ではなかなか写す事が出来ない南の低空の星達に出逢える場所なのです。

オリオン座・ふたご座・おおいぬ座・こいぬ座など冬を代表する星座

冬の大三角も良く分かります。

そして何より海の色が青く綺麗に写っています。見えている海は「名蔵湾」といいます。

レンズ:Tokina AT-X 11-20 PRO DX (20mm位置/Lee-No.3使用)

カメラ:CanonEOS-6D HKIR改造

三脚:SLIKライトカーボンE84 FA

リモートコントローラー:リモート90L

撮影地:沖縄県石垣市崎枝

上記を撮影した昼間の風景

レンズ:Tokina FiRIN 20mm F2 FE AF

 カメラ:SONY α7R

 

同じ場所で縦構図にしてカノープスを捕捉する。

レンズ:Tokina AT-X 11-20 PRO DX (20mm位置/Lee-No.3使用)

カメラ:CanonEOS-6D HKIR改造

三脚:SLIKライトカーボンE84 FA

リモートコントローラー:リモート90L

撮影地:沖縄県石垣市崎枝

私の住む房総半島では「布良星」と呼ばれ、中国では「南極老人星」と呼ばれている星。南の低い位置にあり、南中時でも水平線近くにある為、赤っぽく見えます。(夕焼け現象と同じ)しかし、関東と比べて緯度が10度の低い石垣島では、本来の青白い色で見る事が出来ます。カノープスは、シリウスに次いで、全天で二番目に明るい星座を構成する恒星です。

最後に…

今回、滞在したホテル「石垣リゾート グランヴィリオホテル(グランヴィリオリゾート石垣島)」にあるスターダストテラスから南十字星を狙ってみました。ここは、石垣市街地に近く画角の左3分の1は、強烈な光害がある為に被っていますが、南十字星のガクルックス含め3つの星を写す事が出来ました。撮影時の時刻は、朝5時45分頃で、ベストシーズンは、GW前後になります。その頃には、21時頃に南十字星の南中となります。

レンズ:Tokina AT-X 11-20 PRO DX (20mm位置/Lee-No.3使用)

カメラ:CanonEOS-6D HKIR改造

三脚:SLIKライトカーボンE84 FA

リモートコントローラー:リモート90L

撮影地:沖縄県石垣市新川「石垣リゾート グランヴィリオホテル(グランヴィリオリゾート石垣島)」

今回の事を含めて撮影旅の行程などは、下記を参照頂けると嬉しいです。

千手正教Facebook:https://www.facebook.com/masanori.senshu

それでは、また。

皆さんも満天の星空の下へ撮影に出掛けてみて下さい。

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オオヤマナホの感動表現|イルミ撮影をクロスフィルターとソフトフィルターで演出しよう

Posted: 2018.12.26 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|イルミ撮影をクロスフィルターとソフトフィルターで演出しよう はコメントを受け付けていません

オオヤマナホです!!!

一大事。やらかしちゃったよ!!!・・・でして
失敗は成功の基と前向きにとらえて書いていきます。
大事なところにはアンダーラインをひきましたからお見逃しなく(;^ω^)

今回は
クロスフィルターとソフトフィルターを使い分けながらイルミを撮りに
行ってきたんです。
とりあえず、都内某所としておきましょう。
そちらに、三脚を持ちセッティングをしはじめたところ、そこは三脚禁止の
スポットだったのです(;^ω^)
「あ~~~~~!!!!そっかぁ!!!」というわけで慌てた慌てた!!!
(イルミ撮影に三脚持参の場合は使えるかどうかの確認を事前に
きちんとしてから行きましょう。)

エリアを縦横無尽にというわけにもいかず。
地べたに座り込んでバッグと膝でカメラを支える形での撮影となってしまいました。
(三脚にしっかりと固定してから撮影しましょう)

撮影も慌てちゃってどうしようどうしようという感じで撮ったので
ファインダー覗きながらだし・・・(;’∀’)
(撮影はファインダーを覗きながらではなく、ビューファインダーやipad等のリモート撮影で光るタイミングを
しっかりみながらぶれない様にレリーズ等でシャッターを切りましょうね!

まずはフィルター無しの作例から。

フィルターなし

焦点距離:70mm  絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/125  ISO感度:200

いつも撮影ではSSを1/125以下にならないよう設定していたのもすっかり忘れて撮影しちゃってました。
(周囲のボケ感をいかしてのイルミ撮りはまずはf値を決めること。三脚固定ですからSSはもっと遅くて大丈夫。光を綺麗に取り込みましょう)

フィルターなし

焦点距離:70mm  絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

かめらを支えてSSを1/40にかえての撮影。
前ボケの光のボケ味がこのあとフィルターを使うとどう変わっていくか。。。。
見比べてみてくださいね。

クロススクリーン

焦点距離:70mm  絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

いきなりのクロスフィルター光炸裂!!!!!!!!!!
\(◎o◎)/!

クロススクリーン

焦点距離:70mm  絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

これも、クロス強め!!!!
撮っていたときは
「うおっ。めーっちゃ綺麗。さすがクロスフィルター!」
「アドレナリンガンガンくるくる!」とか思いながら撮ってたんですけどね。

もう少し絞りを絞ってみましょう。
f4に変えて撮影したのが・・・

クロススクリーン

焦点距離:70mm  絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

クロススクリーン

焦点距離:70mm  絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

だいーーーーーーーぶ。
冷静に画像をみれるようにはなってきましたけどっ・・・(;’∀’)
やっぱり三脚固定で構図しっかりきめながら、モニターで効果を確認しながら撮りたかったな。

クロススクリーン

焦点距離:70mm  絞り:F/4.0 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

クロスフィルター使う時はちょっとf値を絞って撮ってからだんだん
開けていくのがよさそうです。(逆もOK)
明るすぎると白っぽくなりすぎるし、クロスの光条もしっかりでないので。
今回はf2.8⇒f4.0までの作例です。

フォギーA

焦点距離:70mm  絞り:F/4 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

9フォギーA

焦点距離:70mm  絞り:F/4 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

フォギーB

焦点距離:70mm  絞り:F/4 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

クロススクリーンからフォギーにかわり安定の柔らかさで
なんだかちょっとホッとしてます(笑)
焦点距離70mmぐらいならBタイプでも白く明るくなりすぎず綺麗。

フォギーB

焦点距離:70mm  絞り:F/4 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

次はプロソフトンに。

プロソフトンA

焦点距離:70mm  絞り:F/4 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

プロソフトンA

焦点距離:70mm  絞り:F/4 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

プロソフトンB

焦点距離:70mm  絞り:F/4 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

プロソフトンB

焦点距離:70mm  絞り:F/4 シャッタースピード:1/40  ISO感度:200

あきらかにプロソフトンは光の芯から押し出すようににじんでいる感じがしますね。
AタイプとBタイプの効果の強さの差をみてください。
フォギーは周囲に広がるミスト感ですね。

最後は遠景広角でのクロススクリーンで。

クロススクリーン

焦点距離:24mm  絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/30  ISO感度:200

広角撮影の場合は光源からも離れているので絞りは開放でもさほどクロスの重なり合った光も
嫌味な感じにはなっていないかなと。

クロススクリーン

焦点距離:24mm  絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/10  ISO感度:200

いずれにしても、今回のクロスは反省点ばかりとなってしまいました。
わたしのように慌てないためにも、まずは三脚使用の可否の確認は忘れずに!
また、レリーズやリモコン、wifiで画像をipad等で確認しながらゆったりとした気持ちで
イルミにむきあうのが大事です。

クロスフィルターは今回はシンプルな4本の光条のものでしたが、6本のスノークロス、8本のサニークロスも
あります。また、4分の1エリアだけがクロスになるパーシャルクロスもあるので、日を改めて
もう一度ご紹介したいとおもいます。

ソフトフィルター定番のプロソフトン・フォギーはイルミでも大活躍ですね。
寒くなりフィルター交換もなかなか大変ではありますが、お気に入りのものをつかって
貴方だけの夢の世界を演出してみてくださいね。

どんまい!オオヤマナホでしたぁ。

(;’∀’)(;^ω^)(;’∀’)

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