千手正教の感動表現|星空を撮る⑥

縁あって沖縄県に度々行かせてもらっているが、今月も石垣島へ。

クライアント様との打ち合わせなどもあり身軽な撮影システムをお供に沖縄県石垣島へ行ってきました。(最近は「行く」というよりも「帰る」と表現し、Facebookなどでは「帰島する」と綴っています。)

今回の撮影に使用する機材を持ち運ぶ際に使用したのは、ケンコー・トキナーから11月に発売されたカメラバッグ「フォンタナPROショルダーL」です。

手頃な大きさで、SLIK「ASTRA ECH-630」・レンズ「Tokina AT-X 11-20PRO DX /Tokina FiRIN 20mm F2 FE AF」・カメラ「CANON EOS6D-HKIR/SONYα7R」やモバイルバッテリーなどワンバッグになり、三脚以外は、全てここに入ってしまう。着替えやパソコンをリュックに入れてしまうと身軽に沖縄離島へ撮影旅行に行く事ができます。

いつもお世話になっている日本トランスオーシャン航空JTA071便でHNDからISGへの約3時間のフライトですが、フォンタナPROショルダーLは、機内に持ち込み、座席上の収納スペースにも難なく入り、乗務スタッフに馴染みのCAさんが居たのですが「いつもと違って、素敵なバッグですね。」と…。いつもの??あぁ~(私、飛行機移動の際には、旅行用スーツケースに機材を入れるので…)

そう言って頂けると嬉しいですね。

フォンタナ PRO ショルダー Lと持参した撮影機材です。

この他にも実は、カメラボディ1台+レンズ1本が、この中に入っていました。

滞在先のホテルの部屋で撮影。実は、私の取引先のひとつでもあります。

さて、星空撮影の方ですが、今回は月明りもあり、名蔵湾の色が上手く写ってくれればと、いつも必ず寄る場所があり、そこへ行ってみました。この場所で星空撮影する事が多くあります。南十字星やケンタウルス座(一部)や日本ではなかなか写す事が出来ない南の低空の星達に出逢える場所なのです。

オリオン座・ふたご座・おおいぬ座・こいぬ座など冬を代表する星座

冬の大三角も良く分かります。

そして何より海の色が青く綺麗に写っています。見えている海は「名蔵湾」といいます。

レンズ:Tokina AT-X 11-20 PRO DX (20mm位置/Lee-No.3使用)

カメラ:CanonEOS-6D HKIR改造

三脚:SLIKライトカーボンE84 FA

リモートコントローラー:リモート90L

撮影地:沖縄県石垣市崎枝

上記を撮影した昼間の風景

レンズ:Tokina FiRIN 20mm F2 FE AF

 カメラ:SONY α7R

 

同じ場所で縦構図にしてカノープスを捕捉する。

レンズ:Tokina AT-X 11-20 PRO DX (20mm位置/Lee-No.3使用)

カメラ:CanonEOS-6D HKIR改造

三脚:SLIKライトカーボンE84 FA

リモートコントローラー:リモート90L

撮影地:沖縄県石垣市崎枝

私の住む房総半島では「布良星」と呼ばれ、中国では「南極老人星」と呼ばれている星。南の低い位置にあり、南中時でも水平線近くにある為、赤っぽく見えます。(夕焼け現象と同じ)しかし、関東と比べて緯度が10度の低い石垣島では、本来の青白い色で見る事が出来ます。カノープスは、シリウスに次いで、全天で二番目に明るい星座を構成する恒星です。

最後に…

今回、滞在したホテル「石垣リゾート グランヴィリオホテル(グランヴィリオリゾート石垣島)」にあるスターダストテラスから南十字星を狙ってみました。ここは、石垣市街地に近く画角の左3分の1は、強烈な光害がある為に被っていますが、南十字星のガクルックス含め3つの星を写す事が出来ました。撮影時の時刻は、朝5時45分頃で、ベストシーズンは、GW前後になります。その頃には、21時頃に南十字星の南中となります。

レンズ:Tokina AT-X 11-20 PRO DX (20mm位置/Lee-No.3使用)

カメラ:CanonEOS-6D HKIR改造

三脚:SLIKライトカーボンE84 FA

リモートコントローラー:リモート90L

撮影地:沖縄県石垣市新川「石垣リゾート グランヴィリオホテル(グランヴィリオリゾート石垣島)」

今回の事を含めて撮影旅の行程などは、下記を参照頂けると嬉しいです。

千手正教Facebook:https://www.facebook.com/masanori.senshu

それでは、また。

皆さんも満天の星空の下へ撮影に出掛けてみて下さい。

千手正教(せんしゅまさのり)

千手正教(せんしゅまさのり)

1965年、千葉県君津市生まれ。(同・富津市在住)。 沖縄県石垣島に魅せられ、現在「沖縄県石垣市」と「千葉県富津市」の二拠点活動をする自然科学分野のカメラマン。主に天体写真を得意とする。 ここ数年は地方創生に関わる官公庁からの依頼も多く、自然写真と観光PRを融合とした情報発信にも力を入れている。今年は、石垣市・富津市に加えて徳島県美馬市にも活動の場を広げている。また、千葉県や沖縄県のリゾートホテルでの星空ガイドや教育機関のプラネタリウムでは、番組制作~投影~解説までの一連の業務を請ける一方、千葉県市原市にあるFMラジオ局で毎週木曜日に二時間の生放送のワイド番組を長年にわたり務める人気パーソナリティとしても有名。飽きさせない語り口が人気となっている。