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馬場亮太の感動表現|原点回帰:FiRIN 20mm F2 FE AF+SONY α9で撮る日常。

Posted: 2019.04.24 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場亮太の感動表現|原点回帰:FiRIN 20mm F2 FE AF+SONY α9で撮る日常。 はコメントを受け付けていません

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:100

気がつけばトキナーのEマウントレンズシリーズ[FiRIN]とSONY αの組み合わせで撮り続けてきたこのレンズブログも今回で通算で39回目。この間に20mm MFと20mm AFのラインナップが増えましたが、今回はブログスタート時に組み合わせていたSONY α9と共に、フルサイズ20mmでの初心に返った?日常を切りとってみました。聞き飽きたかもしれないけど、平成最後ということで。

中野のケンコー・トキナー前の中野通り。桜並木はすっかり葉桜に代わり、東京は初夏の雰囲気に。

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/4.0 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

中野駅ガード下。何度となく訪れているのにシャッターを切ってしまう日常。

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/4.0 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:200

いつもと何も変わらないと思っていた中野駅ホームに工事スペースが。以前から予定されている中野駅周辺再開発への序章なのかもしれない。

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100

新宿新都心のビル群、摩天楼。いや、摩天楼って平成でもあまり言わなくなっていた表現か。

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100

新宿西口ヨドバシカメラのガシャポン。自分の子どもの頃からほんと息が長く続いている。

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/3.5 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

新宿駅、向かいのホームに止まる特急に差す光が気になったので。

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

たまたま訪れた街、大宮にて。思いのままに知らない道を歩いてシャッターを切るのはいつでも楽しいもんです。

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/3.5 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

自宅近所にて。2枚目、この日はあまりに暑くて、家に着く前にコンビニで買ったアイスを開けてしまった。さすがにこの年になると、こういうの撮るのはちょっと恥ずかしいが。

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:2000

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:100

車窓から見えた偶然の日常。角型フード(FiRIN 20mm FE MF付属)をドアのガラスに付けて、偶然撮れる光景は、窓ガラスが汚れていたりすると妙なフィルター効果が出て面白い。

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/5.0 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:250

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100

自宅近くにある鉄塔および鉄塔周辺の光景。鉄塔の近くは電○波が~、、という都市伝説も耳にするが、鉄塔の下にある落下した鳥の巣?や夕暮れに立つ美しい姿を写真に撮ることができるので嫌いじゃない、むしろ好き。

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100

近所に咲くナガミヒナゲシ。何年か前に街中どこにでも咲いているこの花に不思議に思い、ネットで調べたら繁殖力に問題がある花だと知った。でも、娘にとっては可愛い花の一つらしい。

次回、40回目の連載を迎える前に嬉しいニュースが入ってきた。ついにトキナーのEマウントレンズシリーズ[FiRIN]に新しい仲間、FiRIN 100mm F2.8 FE MACROが発売されることに!20mmからいきなり100mmの中望遠しかもマクロレンズ、とこれまでの35mm換算20mmとはキャラクターが異なるレンズになりますが、元々望遠スナップをライフワークで撮ってきた自分にとっては非常に興味深い画角。さっそく40回目の連載で作例をお見せできるかも?ではまた次回。

◎SONY α9(ILCE-9)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

FiRINとの日常はまだまだ続きます。

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齋藤千歳の感動表現|ぼかしてよし、暗くてもよし、寄ってよし、SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSはあらゆるシーンで活躍します

Posted: 2019.04.24 Category: SAMYANG Comment: 齋藤千歳の感動表現|ぼかしてよし、暗くてもよし、寄ってよし、SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSはあらゆるシーンで活躍します はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか! 齋藤千歳です。

さて、みなさんは、レンズを絞りを絞るときにどんなことを考えていますか?

開放F値が2.0を下回るような明るいレンズでは、絞り開放の際に画面周辺部の解像力が低下したり、レンズによっては画面の中央部でも解像力が低下したり、描写がにじんだり、コントラストが落ちたりすることがあります。

これらを防ぐために、要は画面全体の解像力を上げるために、風景写真などでは、絞りを絞って撮影するのが一般的というか、習慣的にそうされている方もいるのではないでしょうか?

では、絞り開放でも、絞っても、さほど画面全体の解像力が変わらないレンズがあるとするなら、絞るのはどんなときでしょうか?

おそらくあまりぼけないように被写界深度を稼ぎたいときとシャッター速度を遅くしたいときのふたつになるはずです。

使用レンズ:SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CS

◎焦点距離:128mm相当 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズのカメラで撮影)

夜明け前の苫小牧・ウトナイ湖にて、絞り開放で撮影。ほぼ無限遠にピントを合わせているので、対岸付近にいるハクチョウがしっかり解像しています。

忘れてしまうことが多いでしょうが、ほとんどの撮影対象が無限遠に近いような遠景の風景を撮影するときには、絞りが開放でもほとんどぼけることはありません。

なので、今回撮影に使用したSAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSのように、絞り開放から画面全域で解像度が高く、絞らなくても十分な解像力が得られるレンズなら、遠景メインの風景撮影で絞る必要はありません。

開放F値が1.8の大口径で明るいレンズが、絞り開放から画面周辺部までシャープだなんて、信じられないという方もたくさんいると思います。

その点は近日発売予定のAmazon Kindle電子書籍『Foton機種別作例集251 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CS機種別レンズラボ』に詳細な実写解像力チャートを掲載していますので、こちらでお確かめください。

ブログサイトでの掲載サイズでどこまで、確認いただけるかわかりませんが、掲載した朝焼けの湖畔では、対岸付近にいる豆粒のようなハクチョウたちもしっかりと解像しています。

使用レンズ:SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CS

◎焦点距離:128mm相当 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/5,000秒 ISO感度:100 露出補正:+1/3段(APS-Cサイズのカメラで撮影)

遠景の風車が主体なので、絞り開放のF1.8で撮影しています。レンズが明るいのでシャッター速度が非常に速くなっています。

SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSは、APS-C専用レンズという点が優位に働いたためか、ぼけすぎないように気を付けるときとシャッター速度を遅くしたいとき以外は、絞り開放のF1.8で撮影しても画面全体のシャープネスが損なわれることはほぼありません。

そのため、水族館のように暗いシーンでも十分なシャッター速度と画質を保ったまま撮影できます。

使用レンズ:SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CS

◎焦点距離:128mm相当 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:800 露出補正:−1段(APS-Cサイズのカメラで撮影)

絞り開放のF1.8なので、ISO 800でシャッター速度1/200秒を確保できました。おかげで動き回るサカナたちを十分にとらえることができます。

明るい大口径の単焦点レンズが水族館などの暗い撮影シーンでは、とても有利であることは、SAMYANG 12mm F2.0 NCS CSのブログ記事でもお話させていただきました。

明るい中望遠のSAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSの場合は、映り込みよりもぼけを意識して撮影するのがポイントです。

水族館の水槽のなかには、水中の酸素を供給するために空気の泡が浮かんでいるところも多くあります。

これをぼけとして上手にとりこむと、玉ぼけを画面のなかに効果的に配置することができます。

SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSを含め多くのレンズで画面周辺部分での口径食による玉ぼけの変形は避けられないものの、絞り開放がもっとも大きく真円に近いぼけが得られることが多いので、ここでもぜひ絞り開放を試してみください。

絞り開放で解像力が大きく低下するレンズでは試しづらいですが、SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSはこんなシーンでも力を発揮してくれます。

使用レンズ:SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CS

◎焦点距離:128mm相当 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:100 露出補正:−1 2/3段(APS-Cサイズのカメラで撮影)

カタログスペック上は最大撮影倍率は0.17倍と85mmの単焦点してはいいほう程度ですが、実際にはAPS-C用レンズなのでかなり寄れます。

SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSのスペックで見落としがちなのが、実は最大撮影倍率です。

カタログスペック上は、35mm判フルサイズ換算での最大撮影倍率を表記するのが一般的なため、SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSの最大撮影倍率は0.17倍と85mm単焦点のポートレートレンズとしては「まあまあ」といった程度にみえます。

しかし、実際にはAPS-C用レンズなので、最短撮影距離から写る範囲は約138×92mmと実質0.26倍の相当し、わずかにクォーターマクロを上回るほどのクローズアップ撮影が可能です。

掲載写真では、体長5cm程度のエゾアカガエルをかなりクローズアップ気味にとらえることができました。

また、開放のF1.8から合焦位置のシャープネスが高く、大きなぼけが発生するので、印象的な写真に仕上げやすいという効果も得られます。

使用レンズ:SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CS

◎焦点距離:128mm相当 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 露出補正:+1段(APS-Cサイズのカメラで撮影)

絞り開放時に画面周辺の解像力が低下するタイプのレンズであれば、ミズバショウを画面の中央に入れて撮影しますが、本レンズではそんな心配はありません。

最後の掲載写真は、ローアングルから絞り開放で撮影したミズバショウです。実は、この写真もSAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSのように絞り開放から周辺部分までしっかりと解像する単焦点レンズでなければ、ミズバショウを画面の中央に配置して撮影したと思います。

実はかなり高価なレンズであっても、絞り開放では周辺部分の解像力が極端に低下するというレンズも珍しくありません。

また、周辺部分だけでなく、F2.0を下回るような明るい絞りのときだけは、中央部分も解像力が低下したり、コントラストが落ちたりするレンズもあります。

そんなレンズでは、絞り開放の際は被写体は中央に配置するとか、シャープネスが必要な被写体では画面の中央に配置しても、少しだけ絞るといった工夫が必要になります。

SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSは、そんな小細工のいらない絞り開放から画面全域でシャープな希有なレンズになっています。

絞り開放から画面全体でシャープで、開放F値の明るいレンズは、数は少ないですが、撮影時にレンズに配慮する必要がなく、撮影や表現をもっと自由にしてくれます。

ぜひ、一度、その自由度を体感してみてください。

齋藤千歳の感動表現|ぼかしてよし、暗くてもよし、寄ってよし、SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSはあらゆるシーンで活躍します はコメントを受け付けていません

齋藤千歳の感動表現|星景・星撮影の新定番「スターリーナイト」フィルターと光の波長についてはもう一度考えてみました

Posted: 2019.04.24 Category: ソフトフィルター Comment: 齋藤千歳の感動表現|星景・星撮影の新定番「スターリーナイト」フィルターと光の波長についてはもう一度考えてみました はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!

齋藤千歳です。

つい、先日2019年の4月19日に、CP+2019で発表されたSTARRY NIGHT(スターリーナイト)フィルターが発売されました。

実は発売に先行してお借りして、「齋藤千歳の感動表現|星景写真の撮影の新たな定番となる「スターリーナイト」と「プロソフトン」のフィルター2枚付けの効果を試す」で、その効果を報告させていただきました。

そして、今回は、スターリーナイトフィルターと光の波長について、もう一度冷静に考えてみようと思っています。

そもそも、人間の目で感知できる光は、可視光線と呼ばれており、電磁波のうちの個人差もありますが、だいたい360〜400nm前後から760〜800nm前後の波長のものです。これよりも波長の短いものは紫外線、逆に長いものを赤外線と呼ばれています。

実は、太陽を含むさまざまな光源は、人間の目では見えない可視光線以外の波長の電磁波も放出しています。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:なし

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/2.0 シャッタースピード:13秒 ISO感度:3200 (APS-Cサイズで撮影)

フィルターなしで北海道野付半島にて撮影しています。ナトリウムランプの影響でしょうか。画面の下側が明らかに黄色からオレンジなっています。

発光体や照明が人間の目では見えない波長の電磁波(光)を出していることは、経験的になんとなく分かってもらえるのではないでしょうか。

日焼けを誘発する紫外線はみえないですし、遠赤外線でおいしくなるという遠赤外線もみえたことはありません。

今度は逆にほかのものも人間が見えない波長の光(電磁波)をとらえることはできないでしょうか。

実は、一部の昆虫や鳥類などは、紫外線領域の光(電磁波)が見える(視覚できる)ことがわかっています。

そして、悲しいことにデジタルカメラの撮像素子(センサー)も人間の視覚ではとらえられない波長の光(電磁波)をとらえることができるのです。

ただし、人間の目でとらえることのできない可視光線外の光(電磁波)をとらえて描写すると、人間の目で見た印象と色彩のバランスが異なってしまうので、可視光線以外の光をローパスフィルターなどでカットしています。

ローパスレスといわれるカメラでも、IR(赤外線)カットフィルターなどで可視光線外の光をカットしてます。

ナトリムランプと水銀灯の波長の光をカットするスターリーナイトフィルターを使うまえから、実は私たちはまったく意識することなく、特定の波長の光(電磁波)をフィルターでカットして撮影を行っていたわけです。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:「MC プロソフトン(B)N」

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/2.0 シャッタースピード:13秒 ISO感度:3200 (APS-Cサイズで撮影)

デジタル星景撮影の定番フィルターといえるプロソフトンで、イラジエーションに近い効果を得て、星のサイズを変化させています。

スターリーナイトフィルターは、ナトリウムランプと水銀灯の光の影響だけをカットできると解説されています。

なぜ、こんなことができるのでしょうか。

じつは、ナトリウムランプはナトリウム蒸気内でのアーク放電、水銀灯は水銀蒸気内でアーク放電から発生する光を利用した光源です。

この発光の際に、ナトリウムランプは589nm、水銀灯は可視領域の404.7nm、435.8nm、 546.1nm、 577.0nm、 579.1nmにプラスして紫外線領域の253.7nm 、365.0 nmの光(電磁波)という特定の波長の光(電磁波)を放出します。

これに対して、星の光は可視領域はもちろん、可視領域外の光(電磁波)も含むさまざまな波長の光でできています。

この各波長の光のバランスがそれぞれに違うため、星の色が異なって見えるわけです。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:「スターリーナイト」

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/2.0 シャッタースピード:13秒 ISO感度:3200 (APS-Cサイズで撮影)

「スターリーナイト」を使うとオレンジの光だけが極端に減りました。これは589nm周辺のナトリウムランプに大きな効果があったのでしょう。

可視光線外も含めて、短い波長から長い波長までさまざまな波長の光(電磁波)を含む、星の光を撮影する星景や星の撮影では、ナトリウムランプや水銀灯のように特定の波長だけをカットしても、星の明るさにはあまり大きな影響を与えません。

海外ではあまりメジャーではないようですが、日本では街灯やガソリンスタンドなどに水銀灯が、実用光源のなかでもっとも発光効率のよいナトリウムランプは街灯やトンネル内の照影として使用されることが多く、星景写真の撮影時に、それらの光が影響して撮影を困難にすることがよくありました。

スターリーナイトフィルターは、作例をみてもわかるように、ナトリウムランプや水銀灯の特定の波長の光をカットして、これらの光害を軽減してくれます。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:「スターリーナイト」+「MC プロソフトン(B)N」

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/2.0 シャッタースピード:13秒 ISO感度:4000 (APS-Cサイズで撮影)

「スターリーナイト」+「MC プロソフトン(B)N」での最終仕上げ、今後の星景写真では、この組み合わせが定番化するのではないでしょうか。

スターリーナイトフィルターフィルターで必要のない波長の光をカットして、必要な波長の光をだけを撮像素子に送りこむ効果は掲載した写真でも実感していただけたかと思います。

そして、今後の星景写真はスターリーナイト+プロソフトンの組み合わせが定番化する予感すらします。

また、スターリーナイトは、すでに発売されている「ASTROLPR Filter」と異なり、ガラスの表面のコーティングではなく、ガラスそのものに光を吸収する物質を混ぜて色ガラスによって効果を得ているので、レンズ焦点距離を選ばず、広角レンズから望遠レンズでまで使用できるそうです。

もしそうなら、きっとスターリーナイトの素材でできた表面加工はプロソフトンという製品も作れるのではないでしょうか。

広角レンズでの星景写真の撮影時にフィルター2枚付けは操作性の問題としても、周辺のケラレ問題などを考えても不利なので、ぜひそんな製品が出てくることにも期待したいと思います。

星景写真の新定番となるであろうスターリーナイトフィルターをぜひ早めにためしてみてはどうでしょうか。

齋藤千歳の感動表現|星景・星撮影の新定番「スターリーナイト」フィルターと光の波長についてはもう一度考えてみました はコメントを受け付けていません

山口勝廣の感動表現|opera 50mmF1.4 FF で撮る春・平成最後の桜景

Posted: 2019.04.24 Category: Tokinaレンズ Comment: 山口勝廣の感動表現|opera 50mmF1.4 FF で撮る春・平成最後の桜景 はコメントを受け付けていません

春・桜の季節。「古来から日本人にとって桜は特別に思いいれの深い花である」と小生は考えています。在原業平は「世の中にたえて桜の名かりせば春の心はのどけからまし」と詠み、越後の良寛は桜への哀切を「散る桜残る桜も散る桜」と詠んでいます。厳しく冷たい季節から光が野に満ち小鳥たちの囀りが何処からともなく聞こえ、そこはかとなく心が浮き立つ季節に感じます。

暗く侘しい日常に耐え、明るく希望に満ちた世界を心待ちしていた思いも重なり、解き放たれ憧れのように心が弾みます。

パッと咲いてさっと散る潔さもさることながら、新入学から卒業の門出を祝うように咲く印象も強く、冬の季節からの解放感を味わえる桜は、子供から大人に至るまで全ての日本人の心を捉えて離さない花ですね。

そんな日本の「春桜景」を求めて「Tokina opera 50mmf1.4」を携えて、皇居乾通り、北の丸公園、千鳥ヶ淵、横浜から埼玉幸手の権現堂桜堤などへ足を伸ばしてきました。どの地域も桜を愛で謳歌する人々の姿が印象的です。

単焦点レンズ“Tokina opera 50mmF1.4 FF”で春爛漫を謳歌する写真散策となりました。

《皇居千鳥ヶ淵》

首都東京あってあまりにも知られている皇居千鳥ヶ淵。堀に覆いかぶさるような桜は気品高く人々を迎える。

Tokina opera 50mm 1.4   f10 1/200  ISO:100

《幸手権現堂桜堤》

埼玉幸手権現堂の桜堤。広大な菜の花の黄色が一キロにも及ぶ桜並木と共に春の一大光景を演出する。

Tokina opera 50mm 1.4   f11 1/250 ISO:100

《東郷神社》

 若者に人気の喧騒の原宿竹下通り。一歩裏に入れば静寂の東郷神社境内に見事な桜が咲き誇って。

Tokina opera 50mm 1.4   f16 1/60  ISO:100

《皇居千鳥ヶ淵》

□靖国神社側の田安門からの一方通行制限の堀沿いと違って、北の丸公園の中、石垣の上から見下ろす春の昼過ぎ時。

Tokina opera 50mm 1.4   f6.3 1/300 ISO:200

《横浜東山田公園》

□横浜都築に位置する東山田公園。八重の桜がほころび始め晴天の青空に優雅に彩を添えて。

Tokina opera 50mm 1.4   f16 1/100  ISO:100

《皇居北の丸公園》

山深い自然の中にひっそりと咲くサクラを想わせる。東京のど真ん中、江戸城北の丸の中に武蔵の面影を垣間見る。

Tokina opera 50mm 1.4   f10 1/400  ISO:100

《皇居》

皇居の堀端に一本のサクラがほころび始めた。千代田の城の石垣を背景に、来し方を思い起こしているかのように。

Tokina opera 50mm 1.4   f5.0 1/800  ISO:200

山口勝廣の感動表現|opera 50mmF1.4 FF で撮る春・平成最後の桜景 はコメントを受け付けていません

斎藤志津代の感動表現|スマホでさくら

Posted: 2019.04.24 Category: スマホ写真ブログ Comment: 斎藤志津代の感動表現|スマホでさくら はコメントを受け付けていません

皆様こんにちは。

スマホ撮影の鉄人の斎藤志津代です。

私が住んでいる東京はだいぶ桜は落ち着いてきました。

ちょうど昨日八ヶ岳の方に行ってきたのですが
桜の開花はこれからとのこと。

もっと桜の撮影がしたい!という方は
北の方にいけばまだ間に合いますね!

今回はスマホとクリップレンズを使い分けて
いろいろな表情のさくらの写真を撮ってきました。

最後に偏光フィルターをつかった水面の反射の比較例です。

偏光フィルターを使用したもの。

使用していないもの。

水面の反射の違いがでます。

スマホがあればいつでもどこでもお花見がてら
桜の撮影が楽しめますね!

先日お花見をしていたときに観察していたところ
かなり多くの人がスマホで桜の撮影を楽しんでいました。

スマホが普及したことで写真を撮る人も
増えたのでしょうか。嬉しいですね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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國政寛の感動表現|桜だけではありません!マクロで写そう春の花!

Posted: 2019.04.24 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|桜だけではありません!マクロで写そう春の花! はコメントを受け付けていません

『ほっと一息』

~春風に

 心をそっと

 なでられて~

あたたかな春に撮りたい花の筆頭は桜ですよね!

3月になるころには毎日桜の開花情報が気になって気になって、いつもソワソワした気分になってしまいますよね。

でも桜と同じ時期に、他にもいろいろな花が咲き始めています。

暖かくて気持ちいい季節。マクロレンズを持ち出して、そんな子たちも忘れずにしっかり撮影してあげましょう!

今回はそんな忘れられがちな(?)花たちに注目してみました。

もしかすると、桜以上に人気がある花がこちら。チューリップです。

春の陽射しを浴びて爽やかに咲く白い一輪のチューリップ。

周囲に咲く他の色のチューリップを背景に散りばめることで、春らしい色とりどりの絵になりました。

こちらはちょっとシックに。

真っ赤なチューリップの群生を前ボケにして、一輪のチューリップを浮かび上がらせました。

前ボケをできる限り画面全体に入れるように工夫すると、ふんわり包まれたようなイメージを表現できます。

撮影に行こうと思っていたのに、朝起きてみたら雨。

あ~あ、がっかり。今日は撮影は止めてのんびりしてようかな……。

そんな経験、きっと一度や二度はありますよね。

でも、雨が降ったらむしろ大喜びで撮影に行きましょう!

こんな素敵な滴写真が撮れますよ!

花の奥からこちらの様子を伺うようにシベが覗いていました。

まだあまり開いていない花を狙うことで、閉じている花びらのフチを前ボケとして活かしています。

こちらはポピー。

なんだか仲睦まじげに話していますね。

そんな二人を邪魔しないように、遠くからそっと撮影しました。

ごちゃごちゃした周囲は前ボケで隠して、二人の花だけに目線が集中するようにしました。

チューリップもそうですが、ポピーもお尻が可愛いのです。

花全体を写さないといけないなんてことはありません。

気になった部分、心惹かれた部分だけを切り取りましょう。

今度はちょっと上から見てみました。

ポピーの花芯も面白くて魅力的なんですよね。

でも、その下にひょろひょろっと伸びる茎にもとても心惹かれました。

そこで、花芯を主役としてピントを合わせつつ、茎のカーブの面白さもわかるように撮影しています。

こういう個性的な脇役の存在も見逃してはいけませんよ!

ネモフィラの群生をよ~く見てみると、奥の方に仲良さそうな二人を発見!

手前に咲く花を前ボケにして、画面全体をふんわりと覆いました。

この二人だけが目立つようなアングルを吟味して撮影しています。

​​​​​​​

春は花の季節。まだまだこの他にもたくさんの春の花が咲いていますよ!

ぜひいろいろな花の撮影にチャレンジしてみてくださいね!

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光川十洋の感動表現|展覧会会場を記録する

Posted: 2019.04.24 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|展覧会会場を記録する はコメントを受け付けていません

展覧会の会場を記録したい時があります。作者と会場の許可をいただいて、人を入れないで仕上げてみたいものです。とくに、作品がどう配置されているのか、展示状況を記録として残るように写真で撮って、作者に差し上げてみてはいかがでしょうか。鑑賞者もいるので、三脚やフラッシュは遠慮し、手持ち撮影で試みました。会場の照明の種類がいろいろありますので、RAWでの撮影が重要となってきます。

東京の画廊は、奥行きがなくて後ろに下がれない場合があります。広い視野での1枚を撮る前提があるので、超ワイドズームレンズはとても助かります。

個展会場では、作者が各種資料を同時に展開していますので、同時に撮影をしてみます。壁面が淡いアイボリー色なので、プラス補正が大切です。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:23mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:1250  +2/3補正

同じ場面をフルサイズの17mmで撮影すると、画角が104度の超広角によって、会場全体の広さを表現できます。同時に、照明の状態の記録にもなります。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:1250  +1/3補正

過去の作品集などが閲覧できるコーナーにたくさん並べられていても、17mmなら1枚写真に収めることができます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:1250  +2/3補正

細長い受付の場所でも、全体の関係がよくつかめるアングルが撮れます。超ワイドレンズは、被写界深度が大きいおかげで、手前から奥まで描写が可能です。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:1250  +2/3補正

緻密な線で表現された作品の雰囲気を記録します。垂直線が正しく出るカメラの角度にします。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:29mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:1250  +2/3補正

コンクリート仕様の階段での展示がありましたので、垂直を意識した構図にまとめます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/25秒 ISO感度:3200  +2/3補正

この画廊の照明の仕方は、スポット光を活かした展示です。撮影画像を見ると、コントラストが強く出ますので、目で感じた雰囲気になるように、RAW現像で補正します。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:1600  +1/3補正

コンパクトに整理された狭い空間を1枚の写真で記録できました。照明の色温度が低いので、RAW現像で見た感じを再現します。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:1250  +2/3補正

◆ご参考

『1点の作品をしっかり撮影する時は』

①作品全体に均一な照明を施す。

②作品横に、カラーチャートを添える。(正しい色再現の確認用)

③三脚、レリーズの使用

④RAWで撮影

⑤RAW現像後、画像ソフトで、矩形再現、収差除去を行う。

◆桑原盛行氏略歴

日本大学芸術学部美術学科造形専攻卒業。シェル美術賞展一席受賞、世田谷美術館など、数多くの美術展出品。銀座・南画廊、上田画廊、かねこ・あーとギャラリー、gallery a-cubeなど、精力的に個展を実施。大原美術館、国立国際美術館、和歌山県立近代美術館などにコレクション。

◆協力:桑原盛行氏・「gallery a-cube」(東京都渋谷区松濤2丁目)

・「gallery a-cube+」(東京都渋谷区松濤1丁目)・「Bohemian’s Gallery」(東京都千代田区神保町)

さいごに……

お読みくださいまして、ありがとうございます。ご協力いただいた方々に敬意を表したく、下記の「いいね!」ボタンを押していただけたら幸いです。

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