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國政寛の感動表現|年の瀬にはゆっくり一年の撮影を振り返りましょう!(前編)

Posted: 2018.12.12 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|年の瀬にはゆっくり一年の撮影を振り返りましょう!(前編) はコメントを受け付けていません

『はじまり』

~新しい朝に
 心を解き放って~

季節ごとに花を追いかけていると、あっという間に一年が過ぎてしまいます。
春や秋などは撮っても撮っても撮り足りなくて、もっと季節が続いてくれたらなぁと思うこともしばしば。
そんな花撮影行脚も、紅葉が終わって冬になると小休止です。

家に閉じこもりがちなこの時期、せっかくですので今年一年間で撮った写真をゆっくり見返してみるのはいかがですか?
そんなわけで、僕が今年撮った写真を振り返ってみたいと思います。

今回のブログの最初に掲載した写真。
1月の凍えるような寒い朝に撮影したハボタンです。
ハボタンに降りた霜に朝日が当たって溶け出して、キラキラと輝きを放ってくれました。
早朝の撮影は辛いものですが、こんな風景が見られると思うと早起きして布団から出るのも苦痛に感じませんね!

儚げなスノードロップ。
寒い冬にちょっと寂しげに咲く姿に心惹かれます。

2月の寒い日、花を求めて温室へ。
ちょうどこの頃、冬季オリンピックで盛り上がっていた時期です。
ロテカ・ミリコイデスの奥で輝く円ボケが、まるで金メダルのように思えました。

まだまだ寒い日が続く3月。
ゼラニウムのシベが「春はまだかな?」というようにちょっと顔を出しているようで、とてもかわいく思えました。

4月に入れば季節は一気に春本番!
春の花と言うと、真っ先にチューリップを思いつくという方も多いのではないでしょうか。
この作品は一見、多重露光やソフトフォーカスレンズで撮ったように見えるかもしれませんね。
でも100mmマクロレンズ「Tokina AT-X M100 PRO D」で普通に撮ったものなんです。
工夫次第でマクロレンズは多彩な表現ができるんですね( ^ ^ )

こちらは撮影倍率1:2でのマクロ撮影も可能なソフトフォーカスレンズ、「Lensbaby Velvet 85」で撮影した一枚です。
色が滲んで幻想的な雰囲気になりました。

春の花って、暖かい色だったり形だったり、季節をその姿形に映し出しているようで不思議です。
これはルピナス。毎年春になると、ルピナス畑で夢中になってハートを探してます(^^ゞ

5月になるとバラの季節。
咲き始めた花の隙間から、かわいい蕾ちゃんがひょっこり顔を出しました。
ぷっくりまん丸で赤ちゃんのほっぺたみたいですよね(*^^*)

暖かな春が終わると、梅雨の季節がやって来ます。
青い紫陽花と水色の円ボケが、雨の季節らしい一枚に仕立ててくれました。

今回はここまで。次回は今年後半に撮影した作品をご紹介します。

さて、皆さんも一年間撮影した写真を振り返ってみれば、「いいな」と思える作品がいっぱいあるのではないでしょうか。
そんな作品はパソコンに入れたままにせず、一年の締めくくりとしてフォトブックやカレンダーにまとめてみてはいかがでしょう?
パソコンの画面上で見るのとはまた違った印象で、さらに素敵になりますよ!

僕も毎年、こんな感じでカレンダーを作成しています(*^^*)

​​​​​​​もしご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、下記のリンクより詳細をご確認いただければと思います!
https://kuni-hiro.com/works/media/201811/877

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伊藤宏美の感動表現|小湊鉄道の秋

Posted: 2018.12.12 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|小湊鉄道の秋 はコメントを受け付けていません

秋の小湊鉄道に出かけてきました。

この日は、なんとなく行きたくなって出かけたので、「目的地は、線路を見ながら決めようかな」と考えていて

決めていたのは、五井駅で美味しいお弁当を買う事だけでした。

朝から、のそのそ出かけて、線路沿いをたどっていると、朝の斜めの日差しに照らされたススキが目にとまりました。

雲が出て、お日様は隠れたり、出たりするので、そのたびに、何回か楽しみましたが、朝の光はやっぱり綺麗。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:160(トリミング有り)

コーティングの性能が良いので、画面に太陽を入れてもフレアやゴーストが気にならない。

もちろん、列車のシャープネスや解像感も優れていてとても綺麗です。

そんな事をしていると、つい時間がたってしまい、お弁当が売り切れないか心配になります。

五井駅の改札内にあるお弁当屋さんは美味しくて、すぐなくなってしまうので、五井駅へ。

私のお気に入りは、マグロのかまのほぐし身が乗っている「かまとろ丼」

最後の1つだったので、迷わず、「かまとろ丼」

それと、おかずをちょっと買いすぎましたが、可愛い駅舎でお弁当を食べました。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:320

小湊鉄道は、可愛い駅舎もたくさんありますが、駅舎の中も可愛い。

飯給駅の中は可愛い列車の絵がたくさん描いてあります。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:400

(焼き芋は、里見駅で買い足しました)

AT-X 14-20 F2 PRO DXは、ズームレンズの望遠側で近づくと、ピントが欲しい部分はシャープに、背景はふわっとぼかしてくれるので

美味しそうに撮影でき、絵作りしやすいので、テーブルフォトにも使いやすいレンズです。

背景には、駅舎の可愛い絵を背景にいれるように工夫しました。

里見駅では、土日になると、焼き芋やピザなど、美味しそうなものを地元の方が売りに来てくれていて賑わっています。

駅には、干し柿や竹箒などがかかっていて、そんな風景に、少し暖かい気持ちになりました。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:16mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:1000

この日は、里見駅のイチョウの木が綺麗だったので、トロッコ列車と撮影しました。

こういう場所では、線路に近いところにイチョウの木があるので、広角レンズが嬉しくなります。

そして、めいいっぱい広角側を使用しても、画面の端まで歪みが少ないので安心して使える

お気に入りのレンズです。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:800

上総大久保のイチョウの木はもう終わりかけていましたが、

イチョウの木に光りがあたり、まだまだ綺麗でした。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:19mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:800

帰りは上総鶴舞駅に寄りました。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:1600

夕方は曇ってしまいましたが、列車はもくもくの雲の中、車体をキラキラさせながら走っていきました。

​​​​​​​

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:1600

抜群の解像力は、車体の写りこみもクッキリと際立たせる事ができました。

また、諧調描写も優れているので、夕暮れの空のグラデーションも美しく表現できました。

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馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る秋の東京スナップ

Posted: 2018.12.12 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る秋の東京スナップ はコメントを受け付けていません

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:320(APS-C)
前回の夏の八丈島から、今回は秋を通り越して冬の兆しが感じられる東京のスナップをお届けします。今年は、いや、今年も山に紅葉を撮りに行く機会も無く、冬の訪れを東京で待つことになってしまったが、たまたま訪れた場所で少しだけ紅葉らしいシーンを撮ることができた。いつもの中野周辺スナップも含め、今回はα7RIIIに加えてα6500に装着したFiRIN 20mm F2 FE AFが相棒です。

◎SONY α6500(ILCE-6500)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:125

​​​​​​​この日はα6500+FiRIN 20mm F2 FE AFを携えて朝の中野に出かけてみた。囲炉裏があることで有名な居酒屋の修繕中?のところを正面から一枚。

◎SONY α6500(ILCE-6500)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:200

早稲田通り側にある中野ブロードウェイの駐車場入口。高さ制限1.6mというところが古さを感じる。

◎SONY α6500(ILCE-6500)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/3.5 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:200

中野ブロードウェイ3F。10時半頃はまだ店も開いておらず、人通りも少ないが、おかげで天井が青空(の装飾)だということに気づくことができた。

◎SONY α6500(ILCE-6500)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100

◎SONY α6500(ILCE-6500)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:800

中野ブロードウェイ裏の飲食店街にあった対照的なシャッター2つ。2枚目はつい最近まで開いていた蕎麦屋だがしばらく休むとのこと。こういう張り紙を目にすると常連でもないのに少し心配になる。

◎SONY α6500(ILCE-6500)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/2500秒 ISO感度:100

たまたま訪れた中野の外れ、江古田(えごた)付近の公園にあった遊具。まち針のようなものがたくさんあって面白かったので開放で一枚。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:100

一年点検で車をディラーに預けている間、暇だったので散歩をしていたら、近くにあったのが妙法寺(杉並区)。初めて訪れたが敷地が広く立派なお寺で驚いた。調べたら厄除けで有名だという。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:1000

妙法寺の鐘楼。もう間もなく大晦日~元旦が訪れるが、除夜の鐘を鳴らす人がきっと大勢ならぶのだろう。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:250(APS-C)

しばらく境内を散策していると、赤く染まった紅葉と消火栓が美しい場所を見つけた。柵越しに差す光もとても美しく良いタイミングだった。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:800(APS-C)

たぶん紅葉もう終わりに近いんだろう、ギリギリまで鮮やかに染まった葉がとても眩しかった。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:320(APS-C)

境内に生える植物は綺麗に管理されているようだ。ふと目を止めた木に生えた苔も着生植物もとにかく美しい。トップカットもそうだが木の幹に生えた苔を見ると、ついつい撮りたくなる。そして八丈島を思い出してしまう。

20mmという画角に疲れた、、なぁんて書いたら怒られてしまうかもしれないが、気がついたら今回セレクトした写真は30mmという画角で撮ったものばかり (20mmが1枚のみ)。APS-Cフォーマットのα6500は当然ながら、α7RIIIの時でも30mmを多用していたことに自分でも驚いた。ちなみにこのブログではα6500とFiRIN 20mmの組み合わせは(恐らく)初めて。フルサイズのαよりもさらにコンパクトに持ち歩くことが出来るので、日常スナップ用としては良い組み合わせだな、、と、さらにこの組み合わせで出番が増えそうな予感が。
日を追う毎に一段と寒くなって外に出るのも億劫になりますが、明日もFiRINと日常を切り取りに出かけます。ではまた次回。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100(APS-C)

馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る秋の東京スナップ はコメントを受け付けていません

オオヤマナホの感動表現|ブラックミスト大研究★白っぽくならないけどなるときもあるって何よ!!

Posted: 2018.12.12 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|ブラックミスト大研究★白っぽくならないけどなるときもあるって何よ!! はコメントを受け付けていません

皆様こんにちは♪オオヤマナホです。

まずは告知からで~す!
年明け2019年2月28日より3月3日までの4日間パシフィコ横浜で開催の
CP+2019にてケンコートキナ‐「ソフトフィルター・クロスフィルターブース」を担当いたします。
今回で3回目となりました!
みなさまとの交流を楽しみにしておりますので、ぜひぜひお立ち寄りくださいませ☆

さてさて今回。
またまたブラックミストの登場です!!
だってだって、ブラックミストさらに大研究中。
みなさまにブラックミストの魅力をもっともっとお伝えせねばという感じですよ~(*^▽^*)

今まで何度となくお伝えしている
「ブラックミストは白っぽくならないのが魅力なんだけど、絶対に白くはならないわけじゃない。
なるときもある。その時は立ち位置変えて!!」みるといいかもよ~(((uдu*)ゥンゥン
と書いてきました。でもこれって、なんとも『あいまい表現?』『微妙表現?』・・・だと自分でもおもって
きたので、そこを作例をみながら検証していきましょう。
「ちょっとそこのお兄さ~~~ん♪」
という感じで逃げそうになってるあなたを呼び止めたい笑

最後までみてみてね(ΦωΦ)フフフ…

はじまりはじまり~♪

今回のモデルさんはキッズモデルで大活躍中のあんにゃんの登場です。
撮影地は代々木公園。時刻は15時前後。薄雲かかっていましたが晴れ。とはいえ、もうこの時期の15時と
いうと、光の色もオレンジがかり、やわらかになっていました。
使用カメラはCanon7DMARKⅡ 使用レンズは135mmです。
(APS-Cですから、実際の焦点距離は35mm換算で215mmと長めの望遠になります。)

今回の作例すべて、わずかに露出をいじっている程度のほぼノーレタッチです。

まずはフィルターなしの作例から。

焦点距離:135mm  絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/400  ISO感度:320

あんにゃんポーズ決まってますね!
カワ(・∀・)イイ!!
この時の光はあんにゃんから右斜め上、時計の針5分から10分の角度
(右斜め後ろ)からさしています。半逆光の感じです。

光の方向を順光・半逆光・逆光・サイド光とかえると
ブラックミストの表現ってどうなの?

気になりますよね!!!!

(ΦωΦ)フフフ…

ここからブラックミストです!

焦点距離:135mm  絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/500  ISO感度:160

光は順光。
あんにゃんの顔にフラットに光があたっている状態です。
たいていポートレートを撮るとき、私は順光はあまり好きでなく避けてしまいがちなのですが
(ドキッとしない・グッとこない)
今回は後ろのイチョウの黄色をどうしても背景に入れたかったんですね。
そんな場合もあるかとおもいます。
どうしても入れたい背景なんだけど、光は順光。
のっぺりとさせずにふんわりさせる。

キタ――(゚∀゚)――!!
キタ――(゚∀゚)――!!
キタ――(゚∀゚)――!!

ってならない?

順光の光でも①のフィルターなしの画像(半逆光)より、やわらかさを感じませんか?
順光だとどうしてもべたっととしてしまう質感がブラックミストを付けただけで雰囲気ある一枚に
仕上がっているといえます。

2枚を並べて比較しましょう

③      

左側は半逆光・フィルターなし。
右側は順光・ブラックミスト

逆光の光の柔らかさよりも、ブラックミストの順光のほうが
「何とも言えない良い感じ」
とおもうのはわたしだけ?( ̄― ̄)?

いかがでしょうか?

焦点距離:135mm  絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/400  ISO感度:320

これは右側からのサイド光。
順光からだんだんとエアリー感、ふわっと感が強くなってきました。

焦点距離:135mm  絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/1250  ISO感度:320

これはあんにゃんの髪の毛のエッジの光、玉ボケから確認できるように
逆光です。玉ボケの方向から光が差し込んでいます。
④に比べると白っぽさは強くなっていますね。
これはこれで、光に溶け込むような柔らかさをともなう夕景に近い午後のオレンジの光の色も印象的です。
髪の毛にあたるエッジの光を生かしたかったので撮影位置を微妙にずらしながら狙いました。

焦点距離:135mm  絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/1000  ISO感度:320

⑤の撮影位置からわたしが右にずらし、レンズの向きも変えて撮ったのがこちら。

④に近くなりましたね。
レンズへの光の入射角度が違うとブラックミストの表情がこんな風にかわってくるのです!

並べてみましょう!

⑦     比較画像

左から逆光⇒半逆光(一歩撮影位置をずらす)⇒順光です。

光の捉え方で写る画像の風合いがこんなに変わってくるとは面白いと思いませんか?

今回はカメラとレンズの組み合わせで焦点距離200mmを超えるため
効果としては強めにでているとおもいます。

何をどう撮りたいのか。
どんな雰囲気にしたいのか。
それは光を選ぶということ。読むということ。
影を生かすこと。

あとからのレタッチにたよることなく、現場を大事にする力を
ソフトフィルターは撮影者に教えてくれます。
一枚一枚を大切にしながら「絶妙なるシャッターチャンス」を狙っていきましょう!

わたしもがんばります(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!
今日も最後までどうもありがとうございました!

オオヤマナホでした!!!(*´ε`*)チュッ

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斎藤志津代の感動表現|青い花

Posted: 2018.12.06 Category: スマホ写真ブログ Comment: 斎藤志津代の感動表現|青い花 はコメントを受け付けていません

皆様こんにちは。

スマホ撮影の鉄人の斎藤志津代です。

先日実家に行ったときに
いただいたカーネーションを飾りました。

めずらしい青いカーネーション。

クリップレンズの接写を使って撮ってみました。

後ろの花の色を意識して撮影した一枚。
黄色の花をぼかして入れることで
青がひきたちます。


室内でちょっと暗かったのでここからは
少しLEDライトを当てています。

花びらに少しきらりと光が入っているのがみえますでしょうか。



花びらの先端を。

後ろの色を意識しました。


この3枚は角度を少しずつ変えて撮ってみました。

このお花はとても大切な日にいただきました。

お花はもう枯れてしまいましたが
写真に撮っておくといつまでも美しく
ながめることができます。

私にとっても大切な写思い出の真となりました。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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オオヤマナホの感動表現|光と影の絶妙コントロール★ブラックミストの感動表現

Posted: 2018.12.06 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|光と影の絶妙コントロール★ブラックミストの感動表現 はコメントを受け付けていません

みなさまこんにちは♪オオヤマナホです。

今回は稲松悠太さんと作品撮りをした時のショットの中からのお届けです。
使用フィルターはいまや!!!
「その名も高き!!!」ブラックミストでーす♪

先日ツイッターのわたしのタイムラインにフォロワー数1万越えの著名なカメラマンさんの
「実はブラックミストを愛用している」というツイートが上がってきました。
たしかブラックミストを使って撮って少ししあげていると。
共感の良いね♡とコメントがたくさんありました。
他にもあちらこちらの著名フォトグラファーさんの「実は使っている」というマル秘告白が続きますね。
確実に「良いものは良い」
それはデジタルが進化していく中でもマッチしている証拠です。
ブラックミストはただいま入荷待ちが続いているという超人気ぶり!!!!
「やったね\(^_^)/ブラックミスト!!」というわが子の成長を喜ぶ母目線で今日も語りますよ~( ̄▽ ̄)

ではでは見ていきましょう。

今回の撮影は「作品撮り」。
かっこいい男性をただかっこよく撮るのではなく、そこに感情。心情表現をこめ
ストーリー性を一枚の写真に持たせます。
その心理描写についてはもちろん稲松君と相談しながら。
ダークな虚無的に。

なぜブラックミストなのか。
①白っぽくなりすぎないやわらかさを与えられるから。
(見た人はフィルターをつかっているとは気づかないレベルかもしれない)
②男性の影を生かす描写には向いているから
(影をつぶさずふわっとあげる。暗闇の中に柔らかさ)
③レタッチの手間をかけないレタッチ仕上げ感
(意味わかりにくいですが・・・結局撮ったフィルター無しの画像をライトルームやフォトショップで整える作業をしなくても
仕上げたレベルの質感・柔らかさに「撮ったその場で」ほぼ、持ってくることができる。手間いらずともいえる。ほぼとしたのは
少なからずは手は入れるので。)

まあ、みてみますか。

①なし

焦点距離:35mm  絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/320  ISO感度:1250

②なし

焦点距離:35mm  絞り:F/2 シャッタースピード:1/320  ISO感度:1250

今回のフィルターなしの質感はあとからPCで見たときは「あれ?これブラックミストつかってる?」
そんな風に感じてしまいました。
部屋に差し込む光自体がそもそもやわらかかったからだとおもいます。
この光と影のニュアンスだったら、まあ、フィルターなくてもいいかもとは(実は正直なところ)
感じてしまうぐらいの光だったのですが・・・

じゃあ、これで、ブラックミスト使うとどうなるのよ。
という話ですよね。

③ブラックミスト

焦点距離:35mm  絞り:F/2 シャッタースピード:1/320  ISO感度:1250

④ブラックミスト

焦点距離:35mm  絞り:F/2 シャッタースピード:1/320  ISO感度:1250

どうかな?難しい?
よくわからないという人もいれば、絶妙に違うという人もいるかもしれないですね。
ちょっと並べてみてみましょう。

左がブラックミスト・右がフィルターなしの画像です。

背景の右奥の影の部分の暗さに違いは感じますが、それよりもやっぱり
肌の質感や全体のエッジの絶妙な柔らかさだと思います。

写真はみて「感じるもの」
そのグッとくるライン。
そこにブラックミストがあるという感じ。

⑤ブラックミスト

焦点距離:35mm  絞り:F/2 シャッタースピード:1/320  ISO感度:1250

⑥ブラックミスト

焦点距離:35mm  絞り:F/2 シャッタースピード:1/320  ISO感度:1250

⑦ブラックミスト

焦点距離:35mm  絞り:F/2 シャッタースピード:1/320  ISO感度:1250

⑧ブラックミスト

焦点距離:35mm  絞り:F/2 シャッタースピード:1/320  ISO感度:1250

​​​​​​​実はもっともっとブラックミストの良さを伝えられる今回のショットあるんですが
今は出品に向けてセレクト中でここに出せないのが残念です(;´・ω・)
後日インスタ等にあげていきますのでみてみてね♪

グッとくる一枚を細かなレタッチに頼らず撮ることができる~
ココがブラックミストの成せる技。

今回のような屋内・窓際・レースのカーテン越しの光はブラックミストの大好物。
絶妙の光演出をしてくれます。
屋外の逆光の場合は白っぽくならないとはいっても「白っぽくなる」こともあるので光の入射角度を変えてみる・
被写体の立ち位置・撮影者の位置を一歩ずらす等試してみてください。

次のCP+2019にケンコー・トキナーのソフトフィルター・クロスフィルターブースにて参加することが決まりました♪
ブラックミストの表現力だけでなく他のソフトフィルターも諸々お伝えできればと思っています。

オオヤマナホでした♪

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光川十洋の感動表現|旧博物館動物園駅 眠りから覚める

Posted: 2018.12.06 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|旧博物館動物園駅 眠りから覚める はコメントを受け付けていません

京成電鉄株式会社から、2018年6月19日に「旧博物館動物園駅」を改修を発表。7月から工事を知り慌てて撮影を開始しました。過去には酸性雨の影響がある場所を撮影したこともある石造りの遺物。1933年12月開業した西洋風の荘厳なつくりで、1997年に営業休止、2018年4月には「東京都選定歴史建造物」として、鉄道施設として初めて認定されました。

東京藝術大学と京成電鉄との連携・協力により、2018年11月23日から2019年2月24日までの金・土・日曜日の11時から16時まで、公開と展示が行われています。

「Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX」はフルサイズの超広角ズームレンズ。狭くて暗い場所を精密に描写するために活用したところ、見事な描写を得ることができました。マニュアルフォーカス利用によって気持ち良い被写界深度を確保できました。

東京藝術大学美術学部長・日比野克彦氏のデザインによる新設された扉がいよいよオープン。恩賜上野動物園などの9つの文化・芸術施設がモチーフ。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:800 (フルサイズカメラで撮影)

駅舎改修が発表されてすぐに現状を記録しました。カメラを高い位置に置き、垂直を意識して、広い画角の焦点距離を選びました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:200 (フルサイズカメラで撮影)

第二次世界大戦の金属供出によって取り外されていた壁付きの照明器具が2010年に復元されました。質感描写など、シャープに再現できるレンズです。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:26mm 絞り:F/13 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:200  +0.7補正(フルサイズカメラで撮影)

ガラス越しに公開された改札口に降りていく景観です。超広角レンズは状況を把握する場合に好都合です。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/13秒 ISO感度:8000 (フルサイズカメラで撮影)

開閉式の窓の鉄とペンキが、約22年間の睡眠時間を物語っています。フルサイズで近づいて絞り値f13なら、被写界深度も十分です。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:23mm 絞り:F/13 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:12800 (フルサイズカメラで撮影)

多くの人が通り抜けた床には、ひび割れや鉄柱跡が往時をしのばせます。展示物のカラー照明が眠りから覚めた演出をしています。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:25mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:4000 (フルサイズカメラで撮影)

ベニヤ板のドアと取っ手のきゃしゃな形は、ご年配者なら懐かしい代物です。暗い場所なので、1/20秒を連写で撮るとブレ防止対策になります。三脚一脚は使用禁止のため。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:35mm 絞り:F/13 シャッタースピード:1/20秒 ISO感度:12800 (フルサイズカメラで撮影)

「駅を再び開けて」「この駅を守って」のメモ書きは、営業休止往時のもの。本日、念願通り日の目を見ましたよ。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:35mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:2500 (フルサイズカメラで撮影)

入口の天井のドームは美しい模様です。ガイドツアーをするパフォーマーのうさぎさんがポーズをとってくれました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:640 (フルサイズカメラで撮影)

長時間並んで手に入にした整理券で入場する人たち。ゆっくりと地下空間を味わうことができます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:2500 (フルサイズカメラで撮影)

電車が通るたびにガラスが震えます。ガラス戸にメッセージを書く人が絶えません。「時間が停まっている」「来て良かった」など、若い人にも大人気です。あっ、レンズを構える隙間が……。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:19mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:4000 (フルサイズカメラで撮影)

現在走る電車から、旧博物館動物園駅のホームが一瞬見えました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/5 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:2500 フラッシュ (フルサイズカメラで撮影)

光川十洋の感動表現|旧博物館動物園駅 眠りから覚める はコメントを受け付けていません

齋藤千歳の感動表現|ずっと気になっていた焦点距離によるプロソフトンのソフト効果の違いをチャートと風景で検証しました

Posted: 2018.12.06 Category: ソフトフィルター Comment: 齋藤千歳の感動表現|ずっと気になっていた焦点距離によるプロソフトンのソフト効果の違いをチャートと風景で検証しました はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!

今年も11月下旬に、私の住む北海道・千歳市でも雪が降ってきました。

もうすぐ降った雪が溶けずに残る根雪になる日も近づいています。

降った雪が溶けず、町がまっ白のなると、北海道は本格的な冬です。

すっかり寒く、紅葉などは終わってしまい、まだ雪には早い時期は、カラフルな被写体の少ない時期でもあります。

そんななか、ずっと気になっていたのが「PRO1D プロソフトン[A](W)」の製品紹介ページなど、ソフトフィルターの製品紹介ページ(https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/soft/4961607252888.html)にある「※ソフト系フィルターは、撮影レンズの焦点距離が長くなるほどソフト効果が強くなります。 F値では変わりません。」という注意書きを思い出したのです。

星景撮影の際にいまや必須といえる「PRO1D プロソフトン[A](W)」や「MC プロソフトン(B)N」ですが、私は広い風景と壮大な夜空というイメージで撮影することの多く、超広角がメインのため、プロソフトンAとBの違いを星に対するソフト効果の大きさの差としては実感できないため、広角で星を撮影するなら、地上の風景のにじみが小さいプロソフトンAをおすすめしています。

広角での星景写真がメインなので、あまり望遠系にプロソフトンを着けることはないのですが、焦点距離によって効果が異なるといわれると、どのくらい異なるのか、知りたくなるのが人情です。

きっと誰かブログやWEBでデータを公開してくれていると思い、ググったのですが、該当するデータを公開している記事などを発見できず、自分で比較撮影をするしかないと考えていました。

紅葉などの撮影も終わり、ちょっとひと段落したので、今回はレンズ焦点距離とソフトフィルターの効果の関係の検証を「PRO1D プロソフトン[A](W)」と「MC プロソフトン(B)N」で行ってみました。

85mm(35mm判136mm相当)・フィルター:なし・F5.6

136mm相当の中望遠でフィルターなしでチャートを撮影してみました。比較対象用なので、なにもおもしろくもありません。

85mm(35mm判136mm相当)・フィルター:なし・F5.6

画面内の写る範囲が同じになるように風景の実写でも、ソフトフィルターの効果を検証しました。まずは136mm相当です。

85mm(35mm判136mm相当)・フィルター:PRO1D プロソフトン[A](W)・F5.6

135mm相当と長めの中望遠相当の画角で撮影すると、効果の弱いとされるAタイプのPRO1D プロソフトン[A](W)でもはっきりとした効果が感じられます。

85mm(35mm判136mm相当)・フィルター:PRO1D プロソフトン[A](W)・F5.6

風景の実写でも焦点距離85mm、136mm相当の画角だとソフト効果がしっかりと確認できます。Bタイプとの差も確認しやすいです。

85mm(35mm判136mm相当)・フィルター:MC プロソフトン(B)N・F5.6

​​​​​​​

Aタイプに比べて効果が強いとされるBタイプのMC プロソフトン(B)Nの撮影結果です。広角での撮影に比べてAとBの差が大きく感じられます。

<キャプションここまで>

85mm(35mm判136mm相当)・フィルター:MC プロソフトン(B)N・F5.6

今回撮影した作例のなかでもっともソフト効果が強く出ているのが136mm相当で使用したBタイプでした。理論どおりということです。

50mm(35mm判80mm相当)・フィルター:なし・F5.6

レンズ焦点距離は標準域の50mm、APS-Cでの撮影なので80mm相当と非常にポートレート向きの画角になっています。

50mm(35mm判80mm相当)・フィルター:なし・F5.6

レンズ焦点距離としては標準域の50mmでフィルターなしで撮影しています。ソフト効果を確認するための比較用です。

50mm(35mm判80mm相当)・フィルター:PRO1D プロソフトン[A](W)・F5.6

超広角で星景写真に使っているときに比べて、明確に効果が感じられる状態です。ただし、136mm相当のときよりも効果は弱くなっています。

50mm(35mm判80mm相当)・フィルター:PRO1D プロソフトン[A](W)・F5.6

標準域の焦点距離でも、ソフト効果はかなりしっかりと観察されます。そして、85mmの比べると効果が弱くなっていることもよくわかります。

50mm(35mm判80mm相当)・フィルター:MC プロソフトン(B)N・F5.6

136mm相当で使用したときに比べて効果は少し弱くなっていますが、明確に効果も感じられ、タイプAとの差も明瞭です。

50mm(35mm判80mm相当)・フィルター:MC プロソフトン(B)N・F5.6

レンズ焦点距離50mmでの撮影では、中望遠に比べると効果は弱くなりますが、まだまだはっきりとしたソフト効果が観察できます。

24mm(35mm判38mm相当)・フィルター:なし・F5.6

レンズの焦点距離で24mm、画角で35mm判38mm相当と広角域での撮影になっています。

24mm(35mm判38mm相当)・フィルター:なし・F5.6

レンズ焦点距離24mm、38mm相当の画角で撮影しています。レンズ描写に広角ならではの印象が強く感じられます。

24mm(35mm判38mm相当)・フィルター:PRO1D プロソフトン[A](W)・F5.6

中望遠や標準域で同じPRO1D プロソフトン[A](W)を使ったときに比べて効果が落ちてきているように感じられます。

24mm(35mm判38mm相当)・フィルター:PRO1D プロソフトン[A](W)・F5.6

明確にソフト効果が落ちているのが確認できるかと思います。望遠とのソフト効果の差は、かなり大きいようです。

24mm(35mm判38mm相当)・フィルター:MC プロソフトン(B)N・F5.6

Aタイプとの差も感じられますし、ソフト効果もしっかり観察されます。しかし、Bタイプも効果が弱くなってきています。

24mm(35mm判38mm相当)・フィルター:MC プロソフトン(B)N・F5.6

AタイプとBタイプの差はきちんと感じられますが、ソフト効果はかなり弱くなっているのがわかります。

15mm(35mm判24mm相当)・フィルター:なし・F5.6

完全な広角域での撮影になります。レンズ焦点距離15mm、35mm判24mm相当の画角です。

15mm(35mm判24mm相当)・フィルター:なし・F5.6

超広角域の15mmで撮影しています。木の上を大きな鳥が旋回しながら、飛んでいるのが写っています。

15mm(35mm判24mm相当)・フィルター:PRO1D プロソフトン[A](W)・F5.6

レンズ焦点距離としては15mmと完全な超広角の世界です。明確にソフトフィルターの効果が弱くなっているのがわかります。

15mm(35mm判24mm相当)・フィルター:PRO1D プロソフトン[A](W)・F5.6

ソフトフィルターの効果はかなり弱くなっています。15mmの超広角域ではソフトフィルターの効果はかなり弱くなるのが風景撮影でもよく分かります。

15mm(35mm判24mm相当)・フィルター:MC プロソフトン(B)N・F5.6

中望遠や標準域での撮影に比べると明確に効果が落ち、Aタイプとの差も小さくなっているように感じられます。

15mm(35mm判24mm相当)・フィルター:MC プロソフトン(B)N・F5.6

比較して観察すると、ソフト効果の弱いAタイプとの違いはわかりますが、Bタイプでもソフト効果はかなり弱くなっています。

PRO1D プロソフトン[A](W)とMC プロソフトン(B)Nを使って、実際に撮影してみると、製品紹介ページなどに記載されているとおり、望遠になるほどソフトフィルターの効果が強まることが、実感をもって認識できました。

どの程度、違うのかも把握できたので、実際に撮影比較してみると得るものが多いです。

ただし、星景写真を撮影するような超広角ではソフト効果も弱くなり、PRO1D プロソフトン[A](W)とMC プロソフトン(B)Nの差も小さくなるのは、星景写真の撮影で感じたとおりなのですが、星がにじんで大きくなる割合はソフト効果の差以上に小さく感じています。

実はPhotoshopを使ってPRO1D プロソフトン[A](W)とMC プロソフトン(B)Nで撮影した星の大きさを重ねて比較し、ほぼ変わらないという結果を得ているので、広角で星景写真を撮影するならPRO1D プロソフトン[A](W)をおすすめしています。

しかし、ソフト効果が強まる標準や中望遠での星の撮影ではソフト効果の差は広がっても、星がにじんで大きくなる量は変わらないでしょうか。

もし標準や中望遠では星がにじんで大きくなる効果にも差があるならPRO1D プロソフトン[A](W)とMC プロソフトン(B)Nの使いわけも検討しなくてはいけません。

星景写真で実際に再度検証する必要があるでしょう。

また、PRO1D プロソフトン[A](W)とMC プロソフトン(B)Nでは、焦点距離との関係で今回のような結果が得られましたが、プロソフトン以外のソフトフィルターではどうなるのかについても、今後検証したいと思っています。

ぜひ、次回もご覧ください。

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水咲奈々の感動表現|「SOL 45」でモノクロ・ポートレート

Posted: 2018.12.06 Category: LENSBABY Comment: 水咲奈々の感動表現|「SOL 45」でモノクロ・ポートレート はコメントを受け付けていません

レンズベビー「SOL 45」はティルト機能があるので、構図の中央以外にピントを合わせることが簡単にできます。スナップで使いやすい小型軽量のレンズですが、ポートレートで使っても楽しいレンズなんです。今回は、モノクロでのポートレートをお送りします。3枚の写真でストーリー性が出るように並べましたので、上から順にご覧ください。

D850 1/50秒 F5(相当) +1.3EV ISO100
モノクロ写真はカラー写真よりも見る人の想像を掻き立てる作用があります。「SOL 45」のふんわりボケ感がそれに輪をかけて全体をドリーミーにしてくれました。モデルさんの名前(蒼乃ありすさん)にちなんで、不思議の国に誘い込まれるようなイメージにしました。

モノクロは、明暗の差が激しい天気のときのほうが格好のいい写真になりやすいのですが、撮影日は雨がちらほら降るような曇り日。太陽でつけられないコントラストを裏路地の雑多なモノたちに補ってもらいました。

D850 1/200秒 F5(相当) ISO6400
ぐっとかがみこんで覗き込まれるようなポーズは、直立状態よりも自分に近付いてくるような感覚が強くなります。モデルさんの目力といきなり近くなる距離感で見る人の「ドキッ」を誘導します。

地下駐車場で、自宅のイルミネーションなどで使うLEDライトを左右のスタンドに絡ませて撮影。線と線の間に目を配置して、ライトとモデルの距離を適度に取ることで光源をボカしています。

D850 1/30秒 F5(相当) +1.3EV ISO250
リアルとアンリアルの境い目のイメージは、カラーよりもモノクロのほうが作りやすいです。アンニュイな表情を活かすために、ほんの少しだけブレさせています。かっちり撮ってしまうと不思議感が無くなってしまうので、ピントは合わせたうえで、シャッタースピードを少し遅くして現実感を無くす遊びも楽しいですよ。


モデル:蒼乃 ありす

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酒井宏和の感動表現|第44回目は、角型フィルターの風景写真オススメセットです!!

Posted: 2018.12.06 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|第44回目は、角型フィルターの風景写真オススメセットです!! はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。

第44回目は、角型フィルターの風景写真オススメセットです!!

角型フィルターの講座をしていると、よく言われるのが、色々ありますが、結局何から買えば良いの?と言うのをよく聞かれます。

何が良いかは、撮影スタイルによっても違うのですが、お気軽の風景写真をレベルアップできるフィルターをご紹介いたします。

フィルターホルダー BP-400A

A160 PL フィルター

121 F ブルーグレー2

141 センタースポットブラック

今回は、上記3フィルターにして見ました。

また、導入しやすいように、キットの標準ズームレンズ等に使えるコッキンでは一番小さい

フィルターの横幅が67mmのモデルです、お値段もお安くなっています。

※ご注意 大きレンズには使用できません

風景写真の定番中の定番は、A160 PLフィルターです。

光の反射を取り除くことによって、そのもの本来の色を引き出します。

回すと効果が変わるので、回して効果を確かめながら、ここぞと言う時に撮影します。

紅葉の光の反射が除去されて、鮮やかな赤色が出てきました。

121 F ブルーグレー2を使用しました。

濃さがグラデーションになっています。濃い色を写真の上の方に持ってきました。

上空には太陽があるため、風景写真は上の部分が明るくなる傾向があります。

それを落ち着かせて、全体的に色を整えることが出来ます。

141 センタースポットブラックを使用しました。

最近のレンズは、周辺まで綺麗に解像します。性能的には優れているのですが、

被写体を強調する、と言う昔ながらの手法が使えなくなりました。

オールドレンズ を使えば、同様の効果は得られるのですが、昔のレンズは解像度が悪い場合があります。

最新のレンズに、このフィルターをつけると、高画質で印象的な写真を撮影することが出来ます。

上記は、三枚のフィルターを、用途に応じて、使い分けて撮影しています。

写真雑誌や、写真集の写真を見ると、とても色が綺麗、なぜかとてもカッコいい。

自分が撮影しても同じようにならない?と感じたことのある方もいると思います。

プロは、いろいろなフィルターを使って撮影をしていますので、

カメラの設定をどんなにいじっても撮れない写真があります。

フィルターを使ったことのない方は、上記のフィルターを使って見てはいかがでしょうか?

タイトル

第44回目は、角型フィルターの風景写真オススメセットです!!

説明

フィルターを使ったことがない方、風景写真を撮影して見ても、いまいち色が悪いと思っている方必見です!!

おすすめ

A160 PL フィルター

サムネイル使用写真

08

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馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る八丈島への旅、その3。

Posted: 2018.11.28 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る八丈島への旅、その3。 はコメントを受け付けていません

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100

東京都八丈島。東京から約300キロ南、黒潮のど真ん中にある島。人口は約8000人。東京から船で10時間、飛行機で55分。温泉がたくさんある島。特産品と言えばくさやと明日葉と焼酎。島内を走る車は品川ナンバー。上から見たらひょうたん型。ずいぶん昔は「日本のハワイ」と呼ばれていたこともあり、子どもの頃は南国の島だな~、とか、思っていたが、珊瑚礁かと白い砂浜がある訳でもなく、何もないけれどとにかくただただ山も海も空も色が濃い島だということが大人になるにつれて分かってきた。冬目前ですが、8月末に訪れた八丈島の旅写真、今回で一旦最後で。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:160

八丈島の底土港を出港し、東京まで10時間の旅に向かう橘丸。スクリューによって出来た泡で青い海がエメラルドグリーンに染まっていた。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:100

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/2500秒 ISO感度:100

港近くに放置されていた車。どれくらいここに置かれているのだろう、八丈島の強い日差しと潮風で塗装が分からないくらい錆びていた。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:250

同じく港に放置されていた壊れた小舟。船の後ろ部分が完全に割れている。島に住む従兄弟の持っていた船も、台風で破壊されてしまったが、これも同じように壊されたものなのかもしれない。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/5000秒 ISO感度:100

忘れられたバスケットコート。もう二度と使われることはないだろう。残念ながら八丈島には廃れてしまった場所がいくつもある。


◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:160

横間ヶ浦海水浴場から見る八丈小島。黒潮の荒波に洗われた石が角が取れて丸くなっている。海水浴場とうたっているが、ここの波は強く石が多いこともあって、一度も泳いだ記憶はない。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:200

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:200

大里の玉石垣。上の写真にあるような、荒波によって角が取れた丸い石を流人が運んで積み上げた石垣。海から少し離れた場所にあり、ここまで石を運ぶ労力も相当だったはずで、流人が運んだ石とおにぎりを島民が交換していた、という話も聞く。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:250

八丈島に到着して早々に買ったギョサン。無骨な作りで最初履いたときは正直痛かったのだが、3日目にもなるとすっかり足に馴染んでいた。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:160

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:320

八丈富士にあるふれあい牧場。ジャージー牛など乳牛が山腹にある広い敷地内に放牧されている。あいにく雲が山頂付近まで覆ってしまっていたが、目の前に迫る雲と牛を間近で撮ることができた。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100

末吉地区にある八丈町立末吉小学校の跡地。141年間も続いた小学校だが2013年に閉校した。八丈島出身のメンバーが2人所属するバンド「MONO NO AWARE」の「東京」という曲のPVにも登場している。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/13 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

末吉地区にある温泉「みはらしの湯」の休憩室から。水平線を見ながら温泉につかることができる。このアングルからは見えないが、露天風呂からは日本一人口が少ない村がある青ヶ島も見ることができた。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

いよいよ帰路の飛行機へ。何度来てもこのボーディングブリッジを渡る瞬間が一番名残惜しい。もっと長く八丈島に居たかった、と。

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/5 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400

◎SONY α7III(ILCE-7M3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:160

八丈島空港を飛び立ったエアバス320の窓から。1日に3往復する便があり、この日は最終便の17時25分発の最終便。この時間帯だと美しい夕景や富士山が拝めることができるが、反対側の席が取れず写真に収めることができなかった。。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/3.5 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:2000

羽田空港に到着。約1時間のフライトで東京に帰ってきたが、さっきまで居たのも東京。

八丈島での2泊3日の写真旅もこれで終わり。前回も書いたが、今まで一度も訪れたことのないところを中心に写真を撮ることができたことが今回の旅の収穫だった。八丈島の美しい部分だけではなく、枯れたり廃れたりした部分も含め、これからもまた八丈島を切り取り続けていきたい、と改めて思わせてくれた旅、やっぱり八丈島は良いところです。海と山ばかりの何もない島だけど、良かったら暖かい季節にカメラを持って訪れてみてください。さて、もう12月目前なのに夏の写真にお付き合いいただきありがとうございました。八丈島も東京だけれど、またいつもの東京の日常を切る日々に戻ります。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:100

ここは東京、ここも東京。

馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る八丈島への旅、その3。 はコメントを受け付けていません

齋藤千歳の感動表現|遠景の風景にも奥行きと立体感を演出してくれるSAMYANG AF85mm F1.4 EFの絞り開放撮影

Posted: 2018.11.28 Category: 未分類 Comment: 齋藤千歳の感動表現|遠景の風景にも奥行きと立体感を演出してくれるSAMYANG AF85mm F1.4 EFの絞り開放撮影 はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか! 齋藤千歳です。

最近、AmazonKindle電子書籍の「レンズラボ」シリーズなどのために、チャートばかり撮影しています。

レンズの性能だけでなく気になる描写の検証があると、チャートの撮影が行いたくなる性格です。

同じケンコー・トキナーレンズ&フィルターブログのソフトフィルターブログでは、焦点距離によって異なるソフトフィルターの効果を実写で検証しておりますので、こちらもぜひご覧ください。

「レンズラボ」シリーズといえば、最新作の『SAMYANG AF85mm F1.4 EF 機種別レンズラボ』を含め、数多くのサムヤンの単焦点レンズを検証してきました。

これらの単焦点レンズの大きな特徴として、画像周辺域までを含めた絞り開放からの描写性能の高いことがあります。

また、SAMYANG AF85mm F1.4 EFについては、絞り開放付近で高性能を発揮するという傾向が強いこともありますが、私は高性能な単焦点レンズでは、絞り開放で風景を撮影したくなるのです。

使用レンズ:SAMYANGAF85mm F1.4 EF

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/4,000秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

山の中腹当たりにピントを合わせて、絞り開放のF1.4で撮影しました。絞って撮影するよりも立体感が感じられるのが魅力です。

絞りを絞って撮影するのには、いくつかの理由があると思います。

例えば、ピントを合わせた場所からの前後がぼけてしまわないように被写界深度を深くするために絞るのも理由のひとつでしょう。

しかし、被写界深度の確保、逆にいうとぼけが発生するには、いくつかのセオリーがあります。

カメラからピントを合わせる距離が短いほど、ぼけは大きくなる、すなわち被写界深度は浅くなります。

マクロ(近接)撮影でぼけが大きくなるのは、カメラからピントを合わせる距離が短いためです。

また、F値の明るいレンズほど、同じ条件ではぼけます。

さらに焦点距離の長いレンズ(望遠)ほどぼけ、ピントが合わせた被写体から背景が離れているほどのぼけるという4つが一般的なセオリーです。

しかし、ピントを合わせる位置が数百m?、数km? 先になると絞り開放の85mmF1.4でも被写界深度はかなり深く(広く)なるのが、作例からもみていただけると思います。

使用レンズ:SAMYANGAF85mm F1.4 EF

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/1,250秒 ISO感度:100 補正値:+1/3段 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

朝霧、もしくは雲海の覆われた町を高台の上から撮影しています。開放のF1.4ですが、ピントを合わせた木も、背後の家もきちんと描写されています。

レンズの絞りを絞る、もうひとつの大きな理由は、画像周辺までしっかりと描写するように絞り開放のF値ではなく、レンズの解像力が上がるF値まで絞って画像全体をきっちりと解像させようというものです。

実はレンズによって、解像力のピークとなるF値は異なるので、多くのプロは自身のレンズを撮影前にテストし、解像力や描写の特性を把握して撮影しています。

さすがに最近は少なくなったかと思いますが、絞りを絞れば絞るほど解像力が上がりシャープになると考えている方もいまだにいるようですが、少なくとも35mm判のデジタルカメラでは絞り過ぎは劇的に画質を低下させる原因でしかありません。

私個人は、明確な理由がない限りF11くらいまでで撮影しています。

シャープに撮影するシーンというと、単純にF8.0を選択しているように感じられる方もいますが、最新の設計のレンズではズームレンズであっても、開放付近に解像力のピークをもつレンズも少なくないので、しっかり確認してから使うのがおすすめです。

撮影時のレンズF値にこだわりがあるなら、なぜ高性能な単焦点レンズで絞り開放で撮影するのでしょうか。

使用レンズ:SAMYANGAF85mm F1.4 EF

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

夜明け前に撮影した1枚です。まだ太陽が出ていないので暗いのですが、F1.4のおかげでISO 100でも十分なシャッター速度が確保できています。

私は高性能な単焦点レンズでは、絞り開放で風景が撮影したくなるといいました。

数多くのレンズを検証していて気付いたのですが、高性能な単焦点レンズは絞り開放でもズームレンズよりも高い周辺部を含めた解像力や描写力をもつレンズが少なくないのです。

SAMYANGAF85mm F1.4 EFは全体に高性能な優等生というよりは、絞り開放付近の描写を極端に重視した個性的なレンズですが。

絞り開放は解像力的に、その単焦点レンズの最高性能を引き出す絞り値ではないかもしれないですが、一般的なズームレンズなどより高い描写力が確保できると感じるときに、絞り開放で風景を撮影したくなります。

絞り開放でも高い解像力が確保できていると、このほかにもメリットあるのです。

​​​​​​​

使用レンズ:SAMYANGAF85mm F1.4 EF

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

85mmF1.4の明るさを適度な中望遠による圧縮効果を利用しています。実はピントを合わせる位置で印象が変わるので複数枚撮影しました。

単焦点レンズの絞り開放で撮影すると、ピント位置が無限遠といわれるような遠景にあっても、微妙なぼけが発生するので、このぼけによって写真に繊細な遠近感が付加されて、奥行き感が出るというメリットがあります。

この奥行き感を得られることが、単焦点レンズの開放で風景を撮影するのが好きな大きな理由です。

遠景メインの風景では奥行き感になりますが、明確にぼける部分とぼけない部分を作れる中近距離の風景撮影では、ピントを合わせる位置によって異なる印象を得られることも多いので、同じ位置から異なる印象の写真を複数撮影するのもよいでしょう。

さらに大きなメリットとして、シャッター速度の確保があります。

同条件であれば、レンズのF値が明るいほど速いシャッター速度が得られるわけです。

多画素・高解像化が進むデジタルカメラにおいて、ぶれは画質を低下させる大きな原因といえます。

トップクラスの写真家は、フォーカルプレーン・シャッター自体の振動が気になるという方がいるほど、ぶれは大きな問題です。

そのため、可能な限り三脚を使って撮影して……という話になるのですが、三脚を使うと撮影の自由度が落ちるのも事実でしょう。

すると、ISO感度を上げる必要もなく、シャッター速度を確保できる明るいF値はとても魅力的な要素になります。

特に絞り開放から十分な解像力が確保できる単焦点レンズは、ぼけ以外の要素でも魅力的といえるわけです。

絞り開放に強いSAMYANGAF85mm F1.4 EFなどの明るい単焦点レンズを使った絞り開放の風景撮影もぜひ楽しんでみてください。

風景撮影の楽しみ方も、作品の表現も幅が広がると思います。

ただし、単焦点レンズで撮影しているズームレンズの利便性も痛感することになるので、単焦点レンズだけでなく、ズームレンズをいっしょに持っていくのがおすすめです。​​​​​​​

齋藤千歳の感動表現|遠景の風景にも奥行きと立体感を演出してくれるSAMYANG AF85mm F1.4 EFの絞り開放撮影 はコメントを受け付けていません