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國政寛の感動表現|撮影に最適なクローズアップレンズを選ぼう!

Posted: 2017.11.01 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|撮影に最適なクローズアップレンズを選ぼう! はコメントを受け付けていません

『明日へ』


~空を見上げて
 明日に心踊らせて~
(「MC クローズアップNEO」No.1+No.2使用)

前回、前々回とご紹介しました「MC クローズアップNEO」、皆さんきっと欲しくなったことと思います(笑)

ところで「MC クローズアップNEO」にはNo.1~No.4の異なるレンズがあります。
では、いったいどれを買えばいいのでしょうか?

No.1~No.4、それぞれ何が違うかというと、被写体に近づける距離です。
No.1の撮影距離が一番遠く、No.2、No.3、……と数字が大きくなるほど近寄れるようになります。

下記は、ケンコー・トキナーのサイトに掲載されている比較表です。
使用機材など条件により実際の撮影距離は変わってきますが、参考にしてみてくださいね。

マクロ撮影の醍醐味は、やはり近づいて大きく撮れるということ。
となると、やっぱり最も近づけるNo.4やNo.3あたりを選びたくなりますよね。


(「MC クローズアップNEO」No.4使用)

ただ、必ずしも近づければいいというわけでもありません。
大きな花などの場合は、近づきすぎると一部分しか写らなくて何を撮ったのかわからなくなることも。
それはそれで面白い絵になったりもしますが、もう少し花を広く入れて撮りたいこともあると思います。
でも上の比較表に記載されているように、レンズによってピントの合う範囲は決まっているんですね。

例えば、比較表でNo.4の撮影可能距離を見ると、約17~25cmとなっています。
ということは、25cm以上離れるとピントが合わなくなるんです。
ですので、花全体を入れたいとか、少し背景を入れてその場の雰囲気を出したい、なんて思って少し離れてしまうと、ピントが合わなくて撮影することができません。

そういう場合は、ある程度の距離を保ちながらも使用レンズの最短撮影距離より近づける、No.1やNo.2の方が適していると言えるでしょう。


(「MC クローズアップNEO」No.1使用)


(「MC クローズアップNEO」No.2使用)

また、クローズアップレンズは複数を重ねて使用することもできます。
例えば、No.1とNo.3を重ねるとNo.4相当のレンズになるんですね。

下記の写真はNo.4で撮影しました。
小さい花だったので、最短撮影距離まで寄ってもこの大きさです。

そこで、No.4にNo.3を重ねて撮影してみました。
さらに寄ることができて、No.4だけの写真よりかなり大きく撮れていますね。

このように、一枚だけではなくNo.の異なる複数レンズを持っていれば、撮影の幅がぐんと広がりますよ。

ただし、重ねるとその分厚みが出るため、レンズや焦点距離によっては画面の周辺に黒い影が出ることもありますのでお気をつけ下さい。

こんな便利なクローズアップレンズですが、単体のマクロレンズと比べてデメリットもあるんです。
クローズアップレンズは、本来のレンズの前にフィルターを取り付ける形になりますので、どうしても画質が落ちてしまいます。
また、元のレンズの性能によっても画質は左右されます。
キットのズームレンズなどにクローズアップレンズを取り付けた場合、近接撮影で高画質になるように設計されたマクロレンズにはやはりかないません。

とは言え、便利なクローズアップレンズはお手軽にマクロ撮影を楽しむにはもってこい。
撮影スタイルや撮りたいイメージに合わせて、最適なものを選んで使っていきましょう!

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齋藤千歳の感動表現|ゆがみを楽しむ魚眼の世界

Posted: 2017.11.01 Category: SAMYANG Comment: 齋藤千歳の感動表現|ゆがみを楽しむ魚眼の世界 はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!
飽きてませんか?
カメラ・写真関連の電子書籍を出版している齋藤千歳です。
年間で数十本のカメラ用レンズを触らせていただく私は、基本的にほぼ毎日シャッターを切っています。
朝日が撮りたいとか、ハクチョウに会いたいといった理由もあります。
普通の方でもスマホでの撮影を入れると、1枚も写真を撮らない日というのは、ほぼないのではないでしょうか。
そうやって毎日撮っていると、自分の写真に飽きませんか?
飽きますよね!
私は、かなり頻度で飽きます!!
そして「なんて私の写真はワンパターンで引き出しの数が少ないんだ〜」と頭を抱えるのです。
そんなスランプに効果的なのが、SAMYANG 8mm F3.5 UMC FISH-EYE CS IIを含む特殊な効果をもつレンズです。


使用レンズ:SAMYANG 8mm F3.5 UMC FISH-EYE CS II
◎焦点距離:12mm相当 絞り:F/4.0 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100 −2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

いつもと同じように撮っても、いつも同じようには写らないのが魚眼レンズの楽しいところです。自分の写真に飽きてきたときにぴったりのレンズです。
 

 

私は自分の写真に飽きて、撮影意欲が起きないときは、超望遠や超広角、超明るい、ミラーレンズに、魚眼レンズといった普段のレンズとは異なる効果が得られるレンズで撮影するようにしています。
なかでもサムヤンの魚眼レンズは、今回紹介しているSAMYANG 8mm F3.5 UMC FISH-EYE CS IIにSAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE II、SAMYANG 7.5mm F3.5 FISH-EYEとラインアップが充実。
APS-C一眼レフカメラに、ミラーレス一眼カメラ、フォーサーズ機にまで約180度広い画角と強力なデフォルメ効果と遠近感の強調を与えてくれます。
なかでも、SAMYANG 8mm F3.5 UMC FISH-EYE CS IIは、APS-Cサイズの撮像素子を採用した一眼レフ(Nikon F、Canon EF、PENTAX K、SONY Aマウント)のカメラで対角約180度の広い視野と魚眼独特のデフォルメ効果が得られ、コストパフォーマンスも高い魚眼レンズです。


使用レンズ:SAMYANG 8mm F3.5 UMC FISH-EYE CS II
◎焦点距離:12mm相当 絞り:F/3.5 シャッタースピード:1/1,000秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズカメラで撮影)

約180度の画角では見上げて撮影しても地面が写ります。さらに撮影者の指や足、三脚の脚といったものも写り込むので注意が必要です。
 

 

魚眼レンズがどうして、自分の写真に飽きたときやスランプに効果的かというと「いつもと同じように撮っても、いつも同じようには写ってくれない」からです。
スランプのときや自分の写真に飽きていると「いつもと違うことをしよう」「なにか工夫をして」と考えるわけです。
しかし、魚眼レンズでは、ちょっと油断すると自分の指や靴先が写り込むほどの広い画角が得られ、レンズの中心を通る直線以外のすべてが変形する強力なデフォルメが起きます。
普通に撮ろうと思っても、普通に撮るほうが難しいわけです。


使用レンズ:SAMYANG 8mm F3.5 UMC FISH-EYE CS II
◎焦点距離:12mm相当 絞り:F/4.0 シャッタースピード:1/2,500秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズカメラで撮影)

天気がよかったので、海岸線をスナップしました。魚眼を使うと特に意図しなくても、レンズの力で印象的な写真になることが多いのです。
 

 

すでに解説しましたが、魚眼レンズではレンズの中心を通る直線以外はすべてが曲がります。
レンズの角度をわずかに変えるだけで、曲がる量が変化します。
この曲がり方をコントロールするのが、魚眼レンズのおもしろさと言ってもよいのではないでしょうか。
画面の端側に配置するほど、強力に曲がるので写真の主役になる直線をどこに配置するかによって写真の印象が大きく変わるのです。


使用レンズ:SAMYANG 8mm F3.5 UMC FISH-EYE CS II
◎焦点距離:12mm相当 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/3,200秒 ISO感度:100  −1 2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

ファインダーをのぞきながら、どこをどのくらい曲げたら楽しいかを考え、雲と水平線のバランスを重視して撮影しています。
 

 

レンズのおかげで、飽きてしまった普段の自分の写真とは違う写真が撮れるので、楽しくなってくるわけです。
そして、ちょっとした角度や撮影位置の違いが写真により強調され反映させるので、普段の撮影以上に撮影位置やレンズの角度の気を使うようになります。
実は程度の差はあるのですが、普段使っている広角レンズでも魚眼レンズのような変形は起きているのです。
程度が小さいので、あまり意識していないことも多いのですが、魚眼レンズを使うと、それに気付く方も多いのではないでしょうか。
しばらく魚眼レンズでばかり撮影していると、魚眼レンズで曲げるのではなく、曲げないで撮ることの楽しさにも気付きはじめるはずです。


使用レンズ:SAMYANG 8mm F3.5 UMC FISH-EYE CS II
◎焦点距離:12mm相当 絞り:F/3.5 シャッタースピード:1/25秒 ISO感度:100  −2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

本人は水平線をあまり曲げないように撮影しているつもりです。魚眼レンズで曲げないように撮影するのは、曲げるのより難しいのです。
 

 

魚眼レンズの大きく曲がる効果に飽きてきたら、おそらくスランプも終了です。
きっと普通の写真が撮りたくなっているはずですから。
魚眼レンズなどの特殊なレンズの強力な効果はとても楽しいのですが、連発すると飽きてきてしまうのが弱点といえます。
撮っているときはとても楽しいですが、あとで並べて見ると強力な同じ効果が続くのに飽きてしまうことに本人が気付くことも多いでしょう。
使う場所や量を考えて使うと効果的なレンズです。
常用のメインレンズというよりも、ここいちばんで強力な効果を発揮してほしいレンズなので、コストパフォーマンスが高いSAMYANG 8mm F3.5 UMC FISH-EYE CS IIなどのサムヤンの魚眼レンズはおすすめなのです。

自分の写真に飽きたときやスランプのときにも魚眼レンズは効果的なので、ぜひご自分のレンズラインアップに加えてはどうでしょうか? 
サムヤンの魚眼レンズについて、もっと知りたい方は
Foton機種別作例集156 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE II 機種別レンズラボ
SONY α7II で撮影
監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori 価格:330円
もご覧いただけると幸いです。

 

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馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで切り取る八丈島への旅、その4。

Posted: 2017.11.01 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで切り取る八丈島への旅、その4。 はコメントを受け付けていません

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100
 

SONY α9にFiRIN20mmを付けて八丈島を切り取った写真も今回で最後。天候は言い訳にしたくはないが、南の島に似合う太陽は残念ながら2日目には出てくれなかった。それでも残り少ない滞在時間を使い(そして島に住む従兄弟も使い)、今まで一度も行ったことのなかったシダの森や砂丘に行くことができたので八丈島最後の写真としてお届けしたい。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:3200

 

八丈島にあるシダの森での一枚。元々自生しているもの以外も栽培されているが、恐竜が出てくるような原始の森の雰囲気を再現できたのは、八丈島の湿度の高い気候のおかげだろう。実際、科学番組でCGの恐竜が出てくる映像の背景用合成素材として、ここで撮影が行われたことがあるらしい。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:800

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:3200

コケの生えた木の肌2種。コケの種類が異なるので単純な比較はできないが、同じF2.0でも撮り方次第で雰囲気はかなり違う。どちらもピントが合った部分の細かいコケまでしっかり描写されていた。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 

黒砂砂丘。八丈島が最後に噴火してから相当な時間が経っているが、ここはその名残が見られる場所。ただ、非常に危険なところで、かつて手すりが付いていた歩道も地滑りか台風の影響でなくなり、さらに歩道の一部が崩れていた(写真の中央左あたり)。高い崖の上なので風の強い日は注意したい場所。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:160

八丈島、中之郷にある藍ヶ江港。子どもの頃は八丈島に来るといつもここで泳いでいたが、漁港なので急に深くなっており、さらに透明度の高い水のせいで底が良く見え、非常に怖かった印象がある。今は漁港としては使われておらず、訪れるのは釣り客と海水浴客のみ。すぐ近くには温泉と足湯もある。よく見ると堤防の先の釣り客も写っていた。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/2500秒 ISO感度:100

私の実家にあたる民宿「ガーデン荘」の前にあるバス停と小さなスーパー。島内の移動には自家用車は必須、とはいえ2時間に1本しかないバスの時刻表が寂しい。ちなみにスーパーは都内と毎日船が行き来しているせいか、品揃えは東京とさほど変わらなかった。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:640
八丈島の地熱発電所近くにある農産物直売所「えこ・あぐりまーと」にあった黄八丈の糸のディスプレイ。織る前の糸は黄色というより金色に近い艶がよりわかりやすい。髪の毛のような黒の糸と下に見える銅線のような糸も含め、黄八丈として織られると美しい(そして高額な)着物に仕上がる。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100

八丈島空港にて。等間隔に立ちANAのエアバスA320を見送る空港スタッフと三原山。2000mの滑走路を持ち、大島空港のANA便が撤退してから、伊豆七島で唯一ジェット便が就航している空港になる。この後の便で私も東京に戻ったが、飛行機なら40分で羽田に到着する。行きは東海汽船、帰りはANA便という旅が島での時間を有効に使うにはお勧めだ。

四回に渡って八丈島の写真をお見せしたが、正直これで八丈島の魅力が伝わったとは全く思っていない。もっと撮りたい場所、撮りたい時間帯、撮りたい天候はいくらでもあった。刻々と変わる天候による自然の変化が楽しめるので、できれば毎季節、それも1週間以上島に滞在して写真を撮ってみたいのだが、実現するのはいつになるやら。それでも私には帰る場所があるので来やすいのだが、もし興味を持っていただけたのであれば一度訪れていただきたい(ぜひお願いします)。次回からはまた都会でのFiRINのスナップをお届けする予定です。
 

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光川十洋の感動表現|「メリハリ表現」

Posted: 2017.11.01 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|「メリハリ表現」 はコメントを受け付けていません

公園を散歩したり、森林に入ったり、カメラをもってウォ-キングすると、ふだん見過ごしがちな木々の姿や現象に、感動を覚えて、写欲が沸いてきます。カメラを趣味にした人が「見方が変わった」と異口同音に言いますが、まずはアングルです。そしてアプローチです。光のとらえ方、ワイドレンズや望遠レンズの描写、ボケ表現などもスキルが上がるにつれて幅が広がっていきます。これが雨の場合は、面倒と思いながらも、美しい葉の姿に出合うことにつながります。三脚を持たずに気楽な気分でいながら、メリハリのある表現を試みてみませんか。
カメラの初心者の多い写真講習会では、カメラアングルの工夫で、歓声が上がります。「見上げてみましょう。」「低い姿勢で観察してみましょう。」「思い切りその中に顔を入れて見るとどうですか」「興味を持ったものを見つけたら背景を意識して」などをお伝えすることが頻繁です。
今回は、ワイドズームレンズだけで、手持ち撮影をしました。遠近感が出て、主役が浮き上がるメリハリのある表現を試みました。APSサイズでレンズ口径が小さいことと、やや絞ることによって、被写界深度が深くなるメリットを生かして、近くてもピント範囲を広くすることができます。開放値F2という明るさのレンズなので、暗い場所でも気持ちが楽で、必要に応じて背景に丸ボケ(玉ボケ)の表現も楽しみました。

一見高速道路のジャンクションのような交差した場面です。縞暖竹(シマダンチク)といいますがイネ科で、斑入りの縞模様がきれいです。下から見上げたので、プラス補正をしています。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度200  +1補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

アジサイの葉に雨粒が乗っているところを、真下から見上げると、葉脈の模様と雨粒の輪郭がフォトジェニックです。少し絞るだけで期待する所はピントが合います。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:17mm 絞り:F/4.5  シャッタースピード:1/80秒 ISO感度250   -1.3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

雨の日は雨粒の塊がきれいに見えます。メリハリを期待して、手前から遠くまでピントを合わせます。ここでカメラ測光値通りで撮影すると、白いスイレンが白トビをしますので、マイナス補正が必要です。
 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/40秒 ISO感度200   -2/3補正 (APS-Cサイズカメラで撮影)

林の中に鮮やかなキノコ。暗い林床なのでISO感度を上げ、思い切り近づいて、ぶれないと思うシャッタースピードで撮影しました。F/5.6ですが、林床状況も予想以上に明快です。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/5.6  シャッタースピード:1/20秒 ISO感度1,000   -2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

岩に根を張り巡らせた植物の生命力を感じます。暗い場所で手持ち撮影のために、ぶれないようにカメラをしっかり持ち、息を止めて撮影。背景の石仏の状況がわかるアングルで。

 
◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/20秒 ISO感度800   -1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

雨の小径に飛び出したヌマトラノオの存在感を出すために、目いっぱい近づきました。小径の描写のためにズームを長めに変え、背景もはっきりさせたいので、絞っています。
 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:18mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度640 (APS-Cサイズカメラで撮影)

竹の表面を観察していたら、竹の皮がこれからはがれて行こうという場面です。その切れ目だけに関心があったので、メリハリをつけるため絞り開放値F2にして、背景に丸ボケを作りました。

 ◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/2  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度400  +1.3補正 (APS-Cサイズカメラで撮影)

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酒井宏和の感動表現|第11回目はcokin 102 クローズアップ+2を、ご紹介いたします。

Posted: 2017.10.25 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|第11回目はcokin 102 クローズアップ+2を、ご紹介いたします。 はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。
第12回目はcokin 102 クローズアップ+2を、ご紹介いたします。
近づいて撮影ができるようになるフィルターです。


 

フィルターはこんな感じで丸みを帯びています。
最短撮影距離よりもも少しつ近づいて撮影したいなという時に付けると寄れるようになります。
丸型だとねじ込む必要があるので面倒。角型は装着が簡単です。

上の写真が、最短撮影距離で撮影、カールツツァイツのレンズは画質が良い反面、
最短撮影距離が長めなのでもうちょっとよりたいなっていう場合があります。
2枚目の写真が、+2を装着です。かなり寄れていることがわかると思います。
+1、+2、+3とあって、数字が大きほど近くに寄れます。

裏技ではないのですが、このフィルターは重ねてつけることが可能です。
実は、頑張れば、3枚重ねも可能です!!

2枚重なると、より寄れました、3枚重ねるとマクロレンズばりになります。
ただ、やはり、重ねていくと画質はちょっと下がります。

とはいえ、1枚使用であれば、かなり便利なので、角型フォルダーを持っているのであれば
1枚欲しいフィルターですね。

 

酒井宏和の感動表現|第11回目はcokin 102 クローズアップ+2を、ご紹介いたします。 はコメントを受け付けていません

齋藤千歳の感動表現|趣味だからこそ単焦点を楽しむ2

Posted: 2017.10.25 Category: SAMYANG Comment: 齋藤千歳の感動表現|趣味だからこそ単焦点を楽しむ2 はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!
カメラ・写真関連の電子書籍を出版している齋藤千歳です。
ちょうどいまは、ミラーレンズ(Kenko MIRROR LENS 400mm F8 MF N II)の超望遠による薄いピントと格闘しながら、ハクチョウを撮影するのにハマっています。
マニュアルフォーカス(以下、MF)の超望遠であるミラーレンズで動いているものにピントなんて合うの? と思われた方は、ぜひ筆者のFacebookもご覧ください。

実は筆者は、デジタルカメラが進化のおかげでMFでのピント合わせがますます楽になっていると感じています。

おかげで今回紹介するSAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CSのように超明るい単焦点レンズでもMFで十分ピント合わせできます。
シーンによってはMFのほうがピント合わせしやすいと思っているほどです。

 

使用レンズ:SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CS
◎焦点距離:52.5mm相当 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/8,000秒 ISO感度:200 (APS-Cサイズカメラで撮影)
玄関前に置かれた竹製のエクステリア。そのエクステリアの竹にだけにピントを合わせた。光学ファインダーだけではなかなか苦戦したと思います。

 

SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CSはAPS-C機に装着すると52.5mm相当になり、絞り開放の時にF1.2が選択できる、非常に明るい単焦点レンズです。
F1.0やF1.2、F1.4などF値が1台前半となるレンズでは、大きなぼけが発生するのでピントが合って見える範囲が極めて狭く(ピントが薄く)なります。
そのため、初心者にはピントを合わせることすら、難しいなんて話を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
オートフォーカス(AF)が装備されているレンズでもピント合わせが難しいのに、初心者がSAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CSを含む多くのサムヤンレンズのようにMFでピント合わせなんてとんでもないと、尻込みされている方も多いではないでしょうか。

確かに一眼レフの光学ファインダーだけを頼りにF1台前半の設定でピントを合わせるという話ならば、筆者もやや尻込みします。
実際、光学ファインダーしか使えないなら、MFよりもAFを頼りにできるだけ多くの枚数を撮影し、撮影後にピントの合ったカットをセレクトします。
しかし、現在のデジタル一眼レフでは、ほぼすべてのカメラでライブビュー撮影が可能になっています。
撮像素子のとらえた画像を、そのまま背面モニターに表示するライブビュー。
ライブビューならピント位置を拡大してピントを確認しながら、撮影できます。
デジタル一眼レフではライブビューの出現で、夜景や商品撮影、風景など多くの分野でピント精度が飛躍的に向上したのです。
おかげで明るいレンズでのピント合わせも簡単になりました。

 

使用レンズ:SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CS
◎焦点距離:52.5mm相当 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/3,200秒 ISO感度:100 +2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)
電子ファインダー内のピーキング表示を見ながら、どの花にピントが来ているかを確認できるので、ピント合わせは予想以上に簡単です。

 

光学ファインダーやミラーを搭載した一眼レフでは、ライブビューの登場でピント合わせの精度は劇的に向上しました。
いまや、ライブビューでのピント合わせを併用していないプロやハイアマチュアはごく少数でしょう。

一方、ミラーレス一眼は、そもそも電子ファインダーも背面モニターもライブビューになっています。
電子ファインダーでも、背面モニターでもピント位置の拡大などが簡単に行えるのが、ミラーレス一眼の特徴です。
また、多くのミラーレス一眼では、電子ファインダーを使った手持ち撮影でも、より高い精度のピント合わせができるように「ピーキング」機能を搭載しているのが一般的になっています。

ピーキングは、MFでの撮影時にピントが合っている部分の輪郭を強調表示する機能です。
カメラの機種によっては、ピーキングの表示の強度や色などを選べる機種もあります。
どちらにしても、ピントが合っている位置を強調表示してくれるので、自分の眼だけを頼りにするピント合わせに比べて、格段に楽であることはいうまでもありません。

 

使用レンズ:SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CS
◎焦点距離:52.5mm相当 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズカメラで撮影)
フォーカスリングを動かしながら、ピントを合わせたい位置にピーキング表示が移動するのを確認してシャッターを切っています。

光学ファインダーをのぞいてMFでピントを合わせていた時代は、まさに撮影者の技術と経験でピントを合わせていました。
しかし、現在のデジタルカメラは電子ファイダーや背面モニターで拡大表示やピーキングなど多数のサポートを受けてMFでピントを合わせられる時代です。
デジタルカメラが撮影者をフォローしてくれる時代だからこそ、初心者だから、未経験だからと尻込みせずに、さまざまな撮影にチャレンジすることをおすすめします。
そのチャレンジのひとつとして、明るい単焦点レンズは、ピンぼけというリスクはありますが、一眼カメラらしい大きなぼけという表現が手に入るのでぜひ挑戦してはどうでしょうか。
サムヤンのレンズなら明るくても低価格のものが多く、気軽に挑戦でくるのもおすすめの理由です。

 

使用レンズ:SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CS
◎焦点距離:52.5mm相当 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:320 −1/3補正 (APS-Cサイズカメラで撮影)
薄暗い林のなかの暗いほこらのなかに鎮座しているお不動様。筆者には電子ファインダーとピーキングのサポートなしにピントを合わせる自信はないシーンでした。

 

掲載した作例のお不動様のように、暗所では肉眼でのピント確認も、AFでの合焦も、とても難しくなります。
こんな暗いシーンでもピーキング+MFでは安心してピント合わせができますので、使っていないと言う方はぜひ挑戦してみてください。
最初はピント合わせに戸惑うこともあるかもしれませんが、明るい単焦点レンズで思うようにピントが合うと本当に何を撮っても楽しいですし、なによりも撮ること自体が楽しくなります。

最初は絞り開放の大きなぼけが楽しくて、開放でばかり撮影することになると思います。そして、そのうち絞り値を変えることでの描写の変化に気付き、さまざまな絞り値で撮影することになると思います。
そんなときにSAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CSの絞り値よって変化する描写の様子や周辺光量の様子などもチェックしたいと思いましたら
Foton機種別作例集152 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CS 機種別レンズラボ
SONY α7 II で撮影
監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori 価格:330円
もご覧いただけると幸いです。

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オオヤマナホの感動表現|簡単にコスモスをふんわりかわいく撮っちゃう為に!

Posted: 2017.10.25 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|簡単にコスモスをふんわりかわいく撮っちゃう為に! はコメントを受け付けていません

みなさまこんにちは!オオヤマナホです。

天気が雨続きますね。台風も来ましたね。
「雨雨ふれふれもっとふれ~~♪」という某歌を鼻歌でフンフン♪言いながらブログ書いてまーす♪
…とか必死で(誤魔化して) いるのは(;´・ω・)理由があってですね。
これですよこれ。
フォトカルチャーTVに出演してきちゃいました。
もうねえ。ずーーーーっとぐるぐる眼鏡外さなければよかった―――――(笑)

ということで。
この中で後半お話をさせていただいた「コスモスをふわっとかわいく撮る」
このお話をTVの中ではわかりにくかった画像比較をゆっくりじっくり見ていただきながら
ソフトフィルター使ってみたいなぁとおもっていただければいいなぁとおもいます。

でははじめます♪
◆使用機材:CANON 5DMARKⅣ/ TOKINA AT-X 24-70 F2.8 PRO FX)
◆共通設定:(f5.0 1/320 70㎜ ISO200)

まずはフィルターなしの画像から。


プロソフトンAだと…


更に効果の強いプロソフトンBだと…


では質感の違うフォギーAだと…


花びらの縁取りラインのふんわり感が違いますね。フォギーだとしっかり残っていると思います。
ではBタイプでフォギー効果を強めてみましょう

フォギーB

撮影時の状況としては曇天のお昼頃でした。朝もやの中の雰囲気とかもフォギーがあれば日中でも演出できますね!

今度はソフト効果の最も弱いデュートです。
ハイライトをふわっとさせるので花びらの白いところをよく見てみてくださいね。
では
デュート

こう来ると。。。気になるのはフィルターなしでしょう?
もう一回フィルターなし。確認しましょ。

フィルターなし


三脚をつかって定位置からの撮影なのですが、風もあったりでまるで同じ比較ができなくてごめんなさい。
それでもデュートとの違い伝われば幸いです。曇天ではなく光が強いと効果はもっと別の表情になるとおもうので、
またそれは次の機会に。

ではオオヤマナホ一押しフィルターブラックミストの登場です。
ふんわりしすぎないポートレートにニュアンスを与える隠し味的な秘伝の誰にも教えたくない的な←…しつこい?( ^ω^)・・・
それぐらい好きなブラックミストはコスモスだとどうなるかな?

ブラックミストNO.1

ブラックミスト露出をちょっとさげてみましょうか


ブラックミストとの比較では
ローコントラストNO.1

露出をかえて


となるわけです。
先日のTVでも「何を選んでよいのかわからない」という質問がありました。
お答えする形でちょっと整理してみましょう
 

①ソフトフィルターには2つのチームがある
「チームふんわりかわいく」
プロソフトンA
プロソフトンB
フォギーA
フォギーB

「チームにゅあんす」
デュート
ブラックミスト
ローコントラスト

ふんわりやさしいかわいい写真に仕上げたい→「チームふんわりかわいく」をセレクト

★効果を強く出したい→B
    ほんのり出したい→A
★使用レンズが中望遠→A
       広角~標準→B
※使用レンズによる効果の差は今後の記事にしますね!

③光・ハイライトを意識した写真に仕上げたい→「チームにゅあんす」をセレクト

★スパイス的に→デュート
★味わい深い→ブラックミスト
★色調を淡く→ローコントラスト

ご参考になると幸いです。

今回のフォトカルチャーTVに一緒に出演してくださったJyooさんもこのセミナーのあとに
フォギーAとブラックミストを2枚購入してくださったと伺ってます。
わたしもソフトフィルター使ってみたいなあという方にはタイプの違うものを1枚ずつご購入いただくと
楽しさの幅がグッと広がると思いおススメしています。ご自分の撮影スタイルに併せてセレクトされてみてください。

お買い上げの際にはお手持ちのレンズの口径の広いものにあわせていただくといいですよ。
小さいレンズにはステップアップリングで大きい径にあわせることが可能ですから!
2枚買うなら違う種類で楽しみましょう!!!

ということで。
最後に今回のコスモス撮りでのわたしの作品はこちら~~~


フォギーA使用。色温度を少し赤みを変えて表現してみました。

ではでは秋の撮影ソフトフィルターで楽しみましょうね!
最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

オオヤマナホの感動表現|簡単にコスモスをふんわりかわいく撮っちゃう為に! はコメントを受け付けていません

高木慎平の感動表現|LENS BABYで純喫茶『ル・マンド』を撮る。

Posted: 2017.10.25 Category: LENSBABY Comment: 高木慎平の感動表現|LENS BABYで純喫茶『ル・マンド』を撮る。 はコメントを受け付けていません

僕の住んでいる岐阜県には喫茶店が昔から多く、独自のコーヒー文化があります。
今回お邪魔した『ル・マンド』は昭和50年創業の老舗です。
レトロな店内の雰囲気と、マスターの丁寧な接客で今でも人気の純喫茶。
コーヒーの種類が豊富で、カクテルのようなアルコール入りのコーヒーが飲めるのも人気の理由です。

今回はLensbaby Velvet56で『ル・マンド』を撮影させていただきました。


◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/ 2 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度1600

グリーンの皮で作られたメニュー表の表紙がとても素敵でした。
それにしてもソフトレンズと純喫茶の相性はとても良し!!
昭和な雰囲気が漂う、どこか懐かしい写真になりました。


◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/ 2 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度1600

テーブルに飾ってあったドライフラワーを撮影しました。
このレンズは絞りを開放に近づけるほど、予想以上のソフト効果が発揮されるので感動します。
やっぱり花や植物を取るのが楽しくなるレンズですね。


◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/ 2.8 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度200

絞りを少し絞ってみました。一枚目の絞り:F/ 2の写真より被写体がはっきりしてますね。
背景のボケ感はとても優しく、女性や子供を撮影するのに向いていると思います。
このF/ 2.8のソフト感が僕はとてもお気に入りです。


◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/ 2.8 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度1600

店内の内装もどこか昭和の香りがする落ち着いた雰囲気でした。
タイムスリップしてしまったような不思議な感覚になりました。とても素敵です。
この店内の雰囲気をこのレンズが見事に感じたままに表現してくれました。

今年の秋はカメラとまだ読終わっていない本を持って純喫茶でまったりと時を過ごすのも良さそうだなぁと
今回の撮影で感じました。

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zenの感動表現|持っておくべき標準レンズ

Posted: 2017.10.25 Category: Tokinaレンズ Comment: zenの感動表現|持っておくべき標準レンズ はコメントを受け付けていません

前回の記事ではAT-X 24-70mm F2.8 PRO FXの外観及び性能面にフォーカスを当てたレビューをさせていただいた。本記事では参考程度に当レンズを用いた作例を添えてレビューの続きを行っていこうと思う。


連休を使って福岡に行く機会があり、筆者はどのレンズを旅の友にしていくかに悩んでいた。しかし少々重量感はあるものの、自然とこのレンズを選んだ。初めていく場所にどの画角が良いかの選択肢を単焦点の中から吟味するほどであれば、使い勝手の良い焦点幅のズームレンズを1本持っていこうと。

いよいよ描写や解像度の観点を述べていく。事前に読者の方に断りを入れておきたいのだが、例え他の欠点に目を向けたとしても、このレンズを持っておいて損はないというくらいに筆者は満足している。


◎使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX
焦点距離:70mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

 

まず特筆したいのが色の入り方。色が「しっかり」というよりは「しっとり」入る印象を持ち、特に暖色系の色は編集する段階でも全く触る必要がない。肌は輪郭がはっきりする一方で、質感は気持ち明瞭度が下がっているようにも思える。
(余談:ある日のラブグラフの撮影で当レンズと純正16-35mmの高級レンズを使い分けるような瞬間があったのだが、色の入り方に関しては純正では当レンズの後だと物足らなさを感じた。写真は非公開なので悪しからず。)

AFについて述べれば「丁寧」という言葉がしっくりくる。
速度は速い部類ではないため動体の撮影は困難かもしれないが、精度は日中であればMFで追い込む必要も殆ど無い。筆者のようにポートレートやスナップがメインのカメラマンにとって特段問題はなく、もちろん風景写真家の方々にとっても不便はないはずだ。


◎使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX
焦点距離:40mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:800

せっかくのズームレンズなので、広域側から中望遠側まで撮り尽くしてみたが収差が目立つようなズーム域はなく、開放から絞り(筆者はF8程度)まで中央付近は非常にシャープである。難しい夜の場面の撮影においても前回の記事で述べたワンタッチ・フォーカスクラッチ機構が役に立ち、ライブビューで丁寧にピントを追い込みやすい。


◎使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX

焦点距離:50mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:800

振り返れば福岡であることが伝わるような写真を殆ど撮っていないことに執筆中に気づいたのだが、どうかご愛嬌頂きたい。せめて明太子や博多ラーメンは私の胃袋に入る前に撮影しておけば良かったのだが、残念ながら食欲が勝ってしまった。

【総評】
重厚感のあるレンズだが、前回の記事で述べた外観の作り込みの他、色の入り方においても純正や他のサードパーティーレンズと比較しても良い意味で特徴的で、素晴らしいレンズとなっている。24-70mm/F2.8という使い勝手の良い標準ズームレンズは他社も大三元レンズの1つとしてラインナップを広げているが、購入を検討している読者の方々にも一度はこのレンズを手に取り、その良さを実感していただいた上で吟味していただきたい。

【余談】
当レンズは伝統のTokinaの「トキナブルー」を謳っているレンズだが、週末カメラマンの筆者にとっては残念なことに10月の撮影タイミングが殆ど曇りか雨に見舞われてしまったため、青空のもとでの撮影は出来なかった。しかし、後続でラブグラフ社のカメラマン達がこのレンズの魅力を引続き語ってくれるはずなので、(勝手に)彼らに委託したい。

当レンズを用いた他の写真たちは筆者のSNS(主にInstagram:@zen_cam)に徐々にアップロードしていく予定なので、これを機にご注目戴けたら光栄である。
 

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伊藤宏美の感動表現|トキナーレンズで海を撮る

Posted: 2017.10.25 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|トキナーレンズで海を撮る はコメントを受け付けていません

海は私にとって思いの詰まっている場所です。。
昔、先生に
「空が青くないと海も青くないんだよ」と教えてもらったことは、
今でも海に行くたびに思い出します。
当たり前のことかも知れませんが、私には気が付けなかったことでした。
海に行くとそんな事を思い出して、
大事なものを、ただの通り過ごしにしてはいないか考え直す場所になりました。
 
今回は
 
トキナーレンズで撮った海の写真を集めてみました。
 
どれも有名な撮影地のものですが
トキナーレンズで撮影した山陰線の青い海はとても綺麗でした。
 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/9  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100
 
 
この場所も有名な撮影地なのですが、この日は、待っていると偶然にも観光列車「まるまるのはなし」がやってきました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:200
 
諧調豊かに表現された空の青や、海の白浜から、沖に向かい深くなる青さのグラデーションの絶妙さはトキナーブルーならではだなあと感心しました。
このレンズを使っておどろかされるのは、線路のバラストのひとつひとつも形がわかるほど細かく表現できる描写力です。
ズームレンズなのにこの描写力の高さには毎回驚かされます。
 
10月の頭に、北海道の根室半島の海に撮影に行ってきました。
北海道の根室半島を走る花咲線の落石は何回か訪れている大好きな場所です。
初めて行った時は、「1度行ってみたい憧れの絶景」だったのですが、
叶ってっしまった今は、もっとこの場所に惹かれてしまいました。
毎回、違う景色なのと、毎回、私の気持ちも違うので、また行きたくなってしまうのです。
 
起伏のある草原を登らなくてはならないし、風もあり、冬はとても寒い。
そんな中なかなか来ない列車を待っていると、強風の中を列車が遅れてやってきて
止まりそうなくらいゆっくりとすすんでいく姿に感動しながら撮影した事もありました。
ある時は、汽笛を鳴らしてくれた事もあり、大喜びしたこともあります。
(もしかしたら、鹿よけだったのかも。。)
 
今年はトキナーレンズが仲間入りしたので
こういう広い風景には丁度良いなと思い、落石(おちいし)に行くときは連れて行こう。と決めていました。
今回は、夕陽が列車に当たり、反射するところを狙って、暗めに撮影しています。
思ったとおりにギラリとしてくれた瞬間でした。
 
「今度はまた違う光でも見てみたい。そして、冬には、花咲線をたっぷり乗りにいきたい。」
そう思うと、根室行きはやめられません。
 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:19mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400
 
画面に夕陽の入った写真ですが、レンズのマルチコーティングにより、気になるハレーションやゴーストは感じられません。
夕陽に列車を光らせているのに、輪郭がシャープに写っているのを見ると、マルチコーティングの良さを感じます。
空は、夕陽のオレンジと右上に残る青い色の繋がりを美しく表現できました。
 

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光川十洋の感動表現|「海外旅行、町並みスナップ」 

Posted: 2017.10.18 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|「海外旅行、町並みスナップ」  はコメントを受け付けていません

海外旅行では、初めて見るものばかり。興味津々、疑問だらけ、ときにはガイドの説明に耳を傾け、ツアーで行く場合は集合時間も気になります。撮影に慣れている人でも、被写体ごとにカメラの設定はおっくうなものです。そこでこう考えました。最近のカメラの進歩は著しいのでカメラ任せにすると「きちんと写る」こと請け合い。カメラ初心者の気持ちになって、カメラを自分の眼のように自由に向けてみましょう。
素早く動かしても画像がぶれないように。タイミングを大切にして、ピントもちゃんと合うように。動く被写体にも対応でき、近くから遠くまで全体がはっきり写るように、と。カメラの超初心者でも安心なISO3200。今年の夏に買った新製品のカメラなので、とくにISO感度を高くしても美しいというテスト結果を見ていました。撮影モードはP(プログラム)モードを選択。ピント合わせはAF(オートフォーカス)。WB(ホワイトバランス)もオート。あとはズームリングを動かしてシャッターを押すだけ。12mmから28mmという幅広い常用広角ズームレンズながら、軽くて小さいし、ピント合わせも速く、0.25mまで近くに寄れるので、スナップも自由自在。
デンマークの首都・コペンハーゲン。10月といえども、日本の最北端よりさらに北へ10度も緯度が高いので、晩秋の趣きでした。宮殿や教会など中世の建物が残り、新しい建物が建造中で、活気のある繁華街です。建物や銅像などはきちんと撮りましたが、世界でもっとも古くからおこなわれている歩行者天国のストロイエ通りを中心に、印象的な感動表現を試みました。

 
平日の早朝、ジョギングしたり、ウォーキングをしたり。子供も大人も池の周りを同じ方向で走っていて、気持ちよさそうです。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:26mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/1000秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
市民の主な足は自転車。道路に沿って、幅広い自転車専用レーンがあります。陽光が横から射す朝の出勤時間帯のひとこま。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/18  シャッタースピード:1/1250秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
歩行者天国の通りでは、店が開く前は人通りが少ない。寝そべっている犬の彫刻を作成している人に許可をとって、撮影させていただきました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/16  シャッタースピード:1/1000秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
大きな建物の工事現場。歴史的にも有名な建物に囲まれた場所で、クレーンの動きや音、目立つポスターが活気を感じさせます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/16  シャッタースピード:1/1000秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
寒いので少し暖かいところにハトが集まっているのでしょう。チルト式画像モニターを利用し、ローアングルで静かに近づいて、片手で撮影。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/800秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
店が開き始めると、急ににぎやかな雰囲気が出てきます。目を引くような置物や店員さんの声が聞こえます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:15mm 絞り:F/9  シャッタースピード:1/320秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
乗り降り自由な「ホップオン、ホップオフ」の2階建てのバス。観光地らしさが感じられ、大きな窓にも歴史的な建物群が映っています。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:23mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/800秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
広場の目立つところに、地下のトイレがありました。遠くからはわかりにくいのですが、気の利いた入り口に感じられます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/800秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
「ギネス世界記録博物館」の前に世界一高い身長のモデルさんがいます。記念写真を撮る場合でも、ちょっと工夫を。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/500秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

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齋藤千歳の感動表現|趣味だからこそ単焦点を楽しむ

Posted: 2017.10.18 Category: SAMYANG Comment: 齋藤千歳の感動表現|趣味だからこそ単焦点を楽しむ はコメントを受け付けていません

皆さん、撮ってますか!
カメラ・写真関連の電子書籍を出版している齋藤千歳です。
現在、デジタルカメラとミラーレンズ・Kenko MIRROR LENS 400mm F8 MF N IIにすっかりハマっています。
単焦点レンズの魅力を紹介していく本ブログですが、連載2回目の今回はなぜ交換レンズがほしくなるのかを、まず考えてみませんか。

筆者が考えるレンズキットで一眼カメラを買った方が交換レンズのほしくなる理由は大きく4つです。
⦁    もっとぼかして撮りたい。
⦁    もっと遠くを大きく撮りたい。
⦁    もっと近くを大きく撮りたい。
⦁    もっと広い範囲を撮りたい。
解決方法は
⦁    明るい単焦点レンズ
⦁    超望遠レンズ
⦁    マクロレンズ
⦁    超広角レンズ
となります。

レンズ交換式のカメラなら、交換レンズでさまざまな不満を解決できるわけです。
だからこそ、レンズ交換式だとも言えますが……。

今回は、交換レンズがほしくなる大きな理由のひとつ近くを大きく撮りたいが実現できるマクロレンズ・SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROを取り上げたいと思います。
 

使用レンズ:SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO
◎焦点距離:100mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:200 +1 1/3補正(35mm判フルサイズカメラで撮影)

絞り開放のF2.8でぎりぎり近くまで近づいて撮影。そのため被写界深度が極めて浅くなっています。

 

マクロレンズは近くが大きく撮れるレンズだと紹介しました。
では、実際にマクロレンズとはどんなレンズなのでしょうか?
一般的には、最大撮影倍率が1.0倍(等倍、1:1などと表記されることもあります)から0.5倍程度のレンズと定義されることが多いです。(※1倍を越えるレンズもあります)
いきなり最大撮影倍率と言われても「???」だと思います。
最大撮影倍率は、カメラの撮像素子上に撮像素子と同じ大きさの範囲をそのまま写すことができるレンズを1.0倍と定義しています。
まったく意味がわかりませんよね。
35mm判フルサイズ(撮像素子のサイズ36×24mm)のカメラだと、ざっくりいうなら10円玉(直径23.5mm)が短辺側ほぼいっぱいに撮影できるレンズが1.0倍になります。
0.5倍だと短辺長の半分のサイズになります。
かなりアップで撮影できることがイメージできたでしょうか?

 

使用レンズ:SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO
◎焦点距離:100mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100  +2/3補正(35mm判フルサイズカメラで撮影)

大きく発生するぼけが楽しくて、開放でばかり撮影したくなります。しかも開放から描写がシャープなのもとてもいいのです。

 

最大撮影倍率1.0倍のマクロレンズは10円玉を画面いっぱいに撮れるほど、アップに強いレンズなのは理解できたと思います。
そして、小さなもの大きく撮るには、被写体に近寄る必要があります。
ほとんどのマクロレンズでは撮影倍率1.0倍で撮影するには、最短撮影距離(被写体にピントを合わせることができる、もっとも短い距離)で撮影する必要があります。
SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROの場合、この最短撮影距離は30.7cmです。
多くの100mmマクロでは30cm前後、50mmマクロでは20cm前後の距離で1.0倍での撮影が可能なレンズが多くなっています。
実は多くの方が勘違いしているのが、この最短撮影距離です。
レンズ交換式カメラの場合、最短撮影距離は被写体(ピントを合わせた位置)から撮像面(撮像素子やフィルム)までの距離を表記します。
そのため、コンパクトデジカメのようにレンズ先端からの距離を表記するものに比べて、近寄れないと思っている方も多いようです。
レンズ先端から被写体までの距離はワーキングディスタンスと呼ばれることが多く、だいたい下のような計算で距離が求められます。

最短撮影距離−(レンズ長+フランジバック長)=ワーキングディスタンス
※フランジバック長は、レンズ取り付け基準面(マウント基準面)から撮像面までの距離

SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROをキヤノンマウント機に装着した場合は

30.7cm−(12.3cm+4.4cm)=14cm

SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROを使って最大撮影倍率で撮影する場合は、レンズ先端からのワーキングディスタンスは約14cmと最短撮影距離の半分以下になります。
 

<使用レンズ:SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO
◎焦点距離:100mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/1,250秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズカメラで撮影)

近接してマクロ的に撮影したタンポポ。絞り開放F2.8だが、レンズの明るさ以上に撮影距離が短いので驚くほどぼけるのがわかります。

 

マクロレンズが小さな被写体を画面内に大きく撮影でき、近接での撮影が楽しめるレンズであることは、スペックから理解してもらえたかと思います。
そしてスペック表には記載されていませんが、近接で撮影すると、なにが起きるかというと「ものすごくぼける」のです。
ぼけ(しっかりピントが合っておらずぼやけて見える範囲)が大きく発生するには、いくつかの原因があります。
多く方がご存じで有名なものは、レンズが明るい(F値が小さい)とよくぼけるというものではないでしょうか?
確かにSAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROを含めて、マクロレンズは明るい単焦点レンズが多いのですが、近接撮影においてのぼけ方は普通ではないのです。
サクラの作例においては、実は中央部分3本のシベの内真ん中のシベの先にしかピントは合っていません。
また、タンポポの作例については、外から2列目のシベの2本にしかピントは合っていない状態です。
よく言われる被写界深度(ぼけずにはっきりと見える部分)が非常に狭いのです。
おそらく数mm、理論値だと100mmマクロの最短撮影距離でF2.8だと約2mmの範囲しかピントが合いません。
この驚くほどのぼけは、近接撮影時に発生します。
ぼけはカメラと被写体(ピントを合わせる場所)が近いほど大きく発生するという法則があります。
そのため、マクロレンズでの近接撮影では、普通の撮影距離では考えられない量のぼけが発生します。
この薄いピントと大きなぼけはマクロレンズ最大の魅力と言ってもよいでしょう。
だが、しかし、数mmレベルの被写界深度でどうピントを合わせるのでしょうか?
ここがマクロ撮影最大の難関であり、醍醐味(だいごみ)と言えます。

実は多くのユーザーが最後はマニュアルフォーカス(MF)でピントを合わせています。

マクロのピント合わせについては、これだけでブログ1回の文字量では足りないほど、さまざまなテクニックがあるので、またの機会とさせてください。
とはいえ、マクロレンズでの極限のピント合わせは、まだまだMFが主体です。
そのため、マクロレンズの多くはファインダーでのピントの見やすさを考慮して設計されています。
当然、MF専用レンズであるSAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROは、MF前提のレンズなので、マクロレンズのなかでもピントの見やすさにこだわって設計されていると言えます。

ただ、近くから大きく撮れるだけではなく、近接撮影独特の大きなぼけは、職人技のようなピント合わせというハードルがあるにしても、ぜひ挑戦してもらいたいものになっています。
単焦点のマクロをレンズラインアップに加えると、肉眼ではとらえきれない小さな世界の美を印象的な大きなぼけといっしょに楽しめます。
さらに撮影を楽しむための1本として、ぜひ検討してみてください。

また、SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROでの多く作例やレンズの使いこなしについては電子書籍
『Foton機種別作例集123 フォトグラファーの実写でレンズの実力を知る SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO 機種別レポート』
https://www.amazon.co.jp/dp/B071KBQHRL/
著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳 価格:330円
でも詳細に解説していますので、こちらもご覧いただけると幸いです。

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