伊藤宏美の感動表現|トキナーレンズで海を撮る

海は私にとって思いの詰まっている場所です。。
昔、先生に
「空が青くないと海も青くないんだよ」と教えてもらったことは、
今でも海に行くたびに思い出します。
当たり前のことかも知れませんが、私には気が付けなかったことでした。
海に行くとそんな事を思い出して、
大事なものを、ただの通り過ごしにしてはいないか考え直す場所になりました。
 
今回は
 
トキナーレンズで撮った海の写真を集めてみました。
 
どれも有名な撮影地のものですが
トキナーレンズで撮影した山陰線の青い海はとても綺麗でした。
 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/9  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100
 
 
この場所も有名な撮影地なのですが、この日は、待っていると偶然にも観光列車「まるまるのはなし」がやってきました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:200
 
諧調豊かに表現された空の青や、海の白浜から、沖に向かい深くなる青さのグラデーションの絶妙さはトキナーブルーならではだなあと感心しました。
このレンズを使っておどろかされるのは、線路のバラストのひとつひとつも形がわかるほど細かく表現できる描写力です。
ズームレンズなのにこの描写力の高さには毎回驚かされます。
 
10月の頭に、北海道の根室半島の海に撮影に行ってきました。
北海道の根室半島を走る花咲線の落石は何回か訪れている大好きな場所です。
初めて行った時は、「1度行ってみたい憧れの絶景」だったのですが、
叶ってっしまった今は、もっとこの場所に惹かれてしまいました。
毎回、違う景色なのと、毎回、私の気持ちも違うので、また行きたくなってしまうのです。
 
起伏のある草原を登らなくてはならないし、風もあり、冬はとても寒い。
そんな中なかなか来ない列車を待っていると、強風の中を列車が遅れてやってきて
止まりそうなくらいゆっくりとすすんでいく姿に感動しながら撮影した事もありました。
ある時は、汽笛を鳴らしてくれた事もあり、大喜びしたこともあります。
(もしかしたら、鹿よけだったのかも。。)
 
今年はトキナーレンズが仲間入りしたので
こういう広い風景には丁度良いなと思い、落石(おちいし)に行くときは連れて行こう。と決めていました。
今回は、夕陽が列車に当たり、反射するところを狙って、暗めに撮影しています。
思ったとおりにギラリとしてくれた瞬間でした。
 
「今度はまた違う光でも見てみたい。そして、冬には、花咲線をたっぷり乗りにいきたい。」
そう思うと、根室行きはやめられません。
 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:19mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400
 
画面に夕陽の入った写真ですが、レンズのマルチコーティングにより、気になるハレーションやゴーストは感じられません。
夕陽に列車を光らせているのに、輪郭がシャープに写っているのを見ると、マルチコーティングの良さを感じます。
空は、夕陽のオレンジと右上に残る青い色の繋がりを美しく表現できました。