光川十洋の感動表現|はばたく帆船日本丸

現在、帆船日本丸が水面下で見えない船底を見せています。そして石造りのドックも側面や底まで見ることができます。横浜みなとみらい21地区で保存・活用されてきている帆船日本丸が約20年ぶりに海水を抜く「ドライドック」になって、大規模な修繕工事が行われようとしています。2018年12月下旬から海水を抜き始めて、3月28日までに腐食部分の補修や塗装が行われるのですが、旧横浜船渠(せんきょ)第一号ドック内のめったに見ることができない機会ですので、通ってみました。国の重要文化財に指定されている帆船日本丸の帆を展開する総帆展帆(そうはんてんぱん)とともにご案内してみたいと思います。

広い視野を表現する時、限られた場所での撮影には、広角ズームが重宝します。「TokinaAT-X 17-35 F4 PRO FX」は、フルサイズレンズながら、軽量でコンパクト。精細な被写体にも対応できる細密な描写性能を実感します。

排水中の12月末頃、船尾にあるスクリューを見ることができました。無風時などディーゼル機関による運航も可能となります。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:35mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:200

1月13日、14日の両日に市民見学会が行われました。船体は盤木(ばんぎ)の上に据えられています。工事用の柵の上や隙間から撮影することができます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:35mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:200

石造りの第一号ドックは国指定の重要文化財、近代化産業遺産。画角104°の広さがあっても大きなドックを1枚写真で表現するには無理です。重ねて撮っておき、画像ソフト「フォトギャラリー」でパノラマ写真に仕上げました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:200

工事用の資材が整然と置かれて、作業を待っています。帆船日本丸は、いつもの位置より低く見えます。パンフォーカスフォーカスにより、レンズの細密な描写が気持ち良いです。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/14 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:200

海水に浮かぶ総帆展帆(そうはんてんぱん)の姿です。国際信号旗で飾られています。多くのボランティアの方々が手作業で29枚の帆を張る姿は見ていて飽きません。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:29mm 絞り:F/18 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:200

船内の士官サロンにあるステンドグラスにも星座とともに美しい姿が天井に見られます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:21mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:1600

甲板にある磨かれた設備に映り込んだ帆です。たくさんのロープを使っていることがわかります。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/18 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:200

舵輪にも、帆が映り込みました。帆を見ながら操作するために船尾に設置されています。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/13 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:500

横浜みなと博物館のガラスにも、帆船日本丸の帆が映り込むと、室内と共演して賑やかに見えます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:28mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:200

シルエットの帆は、想像をかき立てます。新元号になってからも、美しくはばたく姿が「太平洋の白鳥」と言われ続けることでしょう。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

焦点距離:17mm 絞り:F/22 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:200

光川十洋(みつかわとうよう)

光川十洋(みつかわとうよう)

日本大学芸術学部写真学科卒。学研で創作分野歴任。現在クラブツーリズム、カルチャーセンター、写真団体の写真講師。日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター