齋藤千歳の感動表現|星は大きく、地上の明かりは暗く撮影したい! そこでKenko PRO1D プロソフトン[A](W)+Cokin 121S ソフトグレー2(ソフトND8)

みなさん、撮ってますか!

もっと印象的な写真に仕上げるにはどうしたらいいのか? 前ぼけと背景ぼけのバランスなのか、背景は青空がいいのか、永遠に続くかのような黄色い菜の花がいいのか、などと悩みながら、北海道は安平町の「北のなのはな会(http://k-nanohana.com/)」にも参加する(有)アグリコーポレーションさんのご好意で菜の花畑の中から、撮影をさせていただきました。

畑に入れていただく前に「まず、刺さないとは思うけど、いちばん奥にハチミツを集めるためのハチ箱が置いてあるから、あまり近づきすぎないように」といわれていました。

しかし、「広角でハチ箱と菜の花、そして飛び回るハチが写ると印象的な1枚になるかな」、「広角で飛び回るハチが止まるシャッター速度は?」などと、やっているうちに、ハチが「おまえ、近づき過ぎ、そしてなんかイライラする!」といった感じで、おしりを刺されてしまいました。

完全に自己責任です。

印象的な1枚が撮影できるなら、ミツバチなら最悪刺されてもいいか? という打算がなかったわけでもありません。

ですが、刺したミツバチのことまでは考えていませんでした。

ミツバチは多くの場合、人間を刺すと命を失ってしまうのですよね。

私がちょっと痛いくらいであれば、刺されてもよい写真を撮りたいとは思いましたが、自分がよい写真を撮るためにミツバチの命を奪ってもよいとは考えていませんでした。

しかし、ミツバチの命を奪う結果となってしまいました。

よい写真を撮りたいという欲で、刺したミツバチも命を落とすというところまで考えが至らなかったわけです。

よい写真を撮りたい! はフォトグラファーとして当然の欲求ですが、そのために視野が狭くなり、撮影時はとくに配慮が足りなくなりやすいことを改めて痛感し、反省しました。


そんな反省をしながらも、SAMYANGから新しいXPシリーズの50mmF1.2、XP50mm F1.2が出ると聞けば使ってみたいわけです。

5,000万画素、8Kに対応するという最大化された解像度や周辺まで鮮明だという画質、F1.2ならではの大きなぼけなど期待は尽きません。

機材に対する欲求は自分の懐以外は基本的に痛まないので、人に迷惑をかけることがないのがよいところです。

人の迷惑をかけるレベルで機材を購入しはじめると、それは大問題ですが……。


さて、そんなことを思いながら、多くの花が咲き誇る、やっと暖かくなった北海道で各種撮影を行い、ケンコー・トキナー写真ブログや、電子書籍「ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ」、さらには新しく11人のフォトグラファーではじめたBoro-Photoでさまざまな記事に掲載させていただいています。


5月も中旬になるとさすがの北海道も暖かく、星の撮影もかなりラクになりました。

それでも、夜の撮影には薄手のダウンジャケットなどがないと寒いことが多いので注意していください。

そこは北海道なのです。

先日も5月中旬にストーブを着けましたから。


使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE
使用フィルター:なし
◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:640 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

ビニールハウスの建つ民家の近くでも、これだけ星が写るのは北海道ならではです。当然、撮影許可はいただいております。

撮影協力:小坂農園 



まずは、いつもどおりフィルターなしで撮影した星景写真です。

SAMYANG AF35mm F1.4 FEという明るいレンズを使っているので、低ISO感度の640で30秒という条件で十分に明るく撮影できます。SAMYANGレンズでは、まだ数の少ないAFにも対応しているのがうれしいところです。


次に星景写真の必携フィルターKenko PRO1D プロソフトン[A](W)を着けて撮影します。


使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE
使用フィルター:Kenko PRO1D プロソフトン[A](W)
◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:640 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

Kenko PRO1D プロソフトン[A](W)のソフト効果を使って、イラジエーションのような効果を得て、星をさらに印象的に仕上げました。

撮影協力:小坂農園


すでに定番の手法といえるソフトフィルターKenko PRO1D プロソフトン[A](W)を使って、星空をより印象的に仕上げてみました。

いつもどおりの撮影方法です。


じつはここで気になっていることがあります。

Kenko PRO1D プロソフトン[A](W)を着ける前に調整した設定で、そのまま撮影すると、フィルターなしの状態よりも星は大きくなるのですが、小さな星が目立たなくなっている印象を受けるのです。

これはフィルターのよってごくわずかに露出が暗くなるためか? ソフトフィルターで弱い光がぼやけてしまうためか? ちょっと原因ははっきりしません。


今回はSAMYANG AF35mm F1.4 FEという明るいレンズを使っているため、ISO感度を上げることによる画質の低下があまり大きくないので、ISO感度をわずかに上げてみました。


使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE
使用フィルター:Kenko PRO1D プロソフトン[A](W)
◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:1000 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

フィルターなしの撮影などではISO感度は640でしたが、2/3段アップしてISO 1000で撮影してみました。

撮影協力:小坂農園


Kenko PRO1D プロソフトン[A](W)を使ったあと、ISO感度を少しアップすると、小さな星たちがISO感度をアップする前よりも目立ってきます。

空の高いところにある小さな星たちも目立ってくれるのはよいのですが、空の低い部分、人工光源などの影響を受ける明るい部分が、さらに明るくなってしまうのです。


今回は、画面の下のほうが明るくなってしまう問題を解決するためにCokin 121S ソフトグレー2(ソフトND8)を使用しました。

Cokin 121S ソフトグレー2(ソフトND8)はなめらかなグラデーションをもつハーフNDフィルターで、昼間の撮影では、地上に比べて空が明るすぎるときなどに使用するのが一般的です。

星景撮影では、まわりの明かりなどで、明るいのは地上部分なので、暗い部分が下側になるように装着しています。


撮影結果は、こちらです。

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE
使用フィルター:Kenko PRO1D プロソフトン[A](W)+Cokin 121S ソフトグレー2(ソフトND8)
◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:30秒 ISO感度:1000 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

ソフトフィルターにプラスして、ハーフグラデーションNDフィルターというフィルターを2枚使って撮影した結果がこちら。

撮影協力:小坂農園


ソフトフィルター+ハーフグラデーションNDフィルターとフィルターを2枚も使って撮影してみました。

今回の撮影現場は、比較的地上からの光の影響が小さい場所だったので、変化は小さく、もしかすると好みの範囲内という部分もあるかと思います。

しかし、さまざまな場所で星を撮影している地上の光の影響を受けることは非常に多いのです。

ソフトフィルターKenko PRO1D プロソフトン[A](W)で星の大きさなどをコントロール、さらに地上からの光の影響をCokin 121S ソフトグレー2(ソフトND8)などのハーフグラデーションNDフィルターで調整すると星景写真をもっと楽しめるはずです。


ぜひソフトフィルターKenko PRO1D プロソフトン[A](W)にプラスしてCokin 121S ソフトグレー2(ソフトND8)などのハーフグラデーションNDフィルターを使ってみていかがでしょうか。

齋藤千歳

齋藤千歳

Amazon Kindleを中心に写真・カメラ・レンズ関連の電子書籍「ぼろフォト解決シリーズ」や「Foton機種別作例集」を手掛ける電子書籍出版社。月刊カメラ誌の編集を経て、海外にてカメラメーカー関連の解説書籍や機能PR用冊子などを制作。帰国後、北海道・千歳市にて電子書籍出版社として独立。2017年は10月までに約200冊の電子書籍を出版し、70本のレンズを試写した。カメラ・写真関連の多くの情報を発信している。Facebookページはhttps://www.facebook.com/Foton.uncool/

PRO1D プロソフトン[A](W)


ハーフグラデーションNDフィルターとの組み合わせでも、星景写真が楽しくなるKenko PRO1D プロソフトンAは必携