國政寛の感動表現|マクロレンズで定番的な紅葉撮影から脱却しよう!

『ダンス』


~風の中で
 軽やかにステップ踏んで~


紅葉撮影というと、一部分を望遠レンズで切り取ったり、広角で見上げて撮ったり、というのが定番だと思います。
マクロレンズで紅葉を撮影する、というとあまり馴染みなく感じる方も多いかもしれませんね。
中には「マクロレンズで紅葉なんて撮れないでしょう?……」なんて仰る方もいたり。

確かに、花にめいっぱい近寄って花びらの部分だけをアップで撮る、という撮り方とはちょっと違います。
でも、マクロレンズだっていろいろな紅葉を撮影することができるんですよ!

そこで今回は、マクロレンズで撮影した紅葉写真をご紹介したいと思います。


手前の赤いモミジを大きく前ボケにして、色づく前の黄色いモミジを撮りました。
背景には木漏れ日や他のモミジが円ボケになっています。
ズームレンズでも撮れそうなイメージですが、意外とここまで寄れないレンズもあります。
また、ボケのなめらかさはやはりマクロレンズならではです。



今度は高い位置にある紅葉を見上げるように撮りました。
緑の葉からこぼれる木漏れ日がキラキラした雰囲気を出してくれていますね。
背景の緑の葉は手前のモミジより少し遠くにあるので、小さめの円ボケになっています。



紅葉の下で輝く円ボケは、背景にある草の表面に太陽の日が当たって反射しているものです。
晴れた日で陽射しが強かったので、大きくクッキリとした円ボケになりました。
このように、主役の紅葉だけでなく背景にも気を配って絵作りをしましょう。



低い位置に紅葉があれば、マクロレンズでググッと迫りましょう。
真正面から寄ることで手前の葉の先端だけにピントが合い、すぐ後ろの葉が面白い形のボケになります。
編隊を組んでこちらに向かって飛んできているようですね。

この記事の一枚目の写真も、マクロで大きく迫ったものです。
遠近感が出て、葉がダンスしているようなリズミカルなイメージになりました。



紅葉が遅れていたり少し早いタイミングで撮影に行った場合、赤いモミジだけでなく緑や黄色の葉も目立ちます。
でもそこで残念だと思わないように!
こんな様々な色のモミジを背景に入れて撮ってみましょう。
すると、美しいグラデーションのボケとなって華やかなイメージを演出してくれますよ!

紅葉の時期は、ぜひ池や渓谷など、水のある場所に行きましょう!
美しい色と水とのコラボを見ることができますよ。



水面に映った赤と緑の色だけで画面構成しました。
このとき、穏やかに静止している水面よりは、風などで波打っている方が水面に様々な模様が描かれて面白い絵になります。



水面に落ちた葉も狙い目です。
一枚だけに的を絞って撮ることで、晩秋のちょっと寂しい雰囲気を出すこともできるんです。



こちらは、背景にある川に太陽の光が反射したものです。
水面に映った色だけでなく、このような反射光を見つけたらぜひ活用しましょう!

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鮮やかな色をまとった紅葉だけでなく、こんな紅葉にもスポットを当ててあげましょう。
上からひらひらと舞い落ちる紅葉にピントを合わせながら追いかけて撮った一枚……ではありません(笑)
蜘蛛の糸に引っかかってくるくる回っている葉っぱを撮ったものです。

いかがでしたか?
定番的な紅葉撮影もいいですが、たまには趣向を変えてこんなふうにマクロで紅葉撮影を楽しんでみてはいかがでしょう?
また一味違った写真が撮れますよ!

國政寛(くにまさひろし)

國政寛(くにまさひろし)

1971年生まれ。大阪府在住。 マクロレンズを自在に操り、 光とボケが織りなす幻想的で不思議な世界を描き出すマクログラファー。 刻々と変化していく花たちの表情や、虫たちのコミカルな姿に 心ときめかせ、癒されながらその一瞬の表情を切り取っています。 「クニさんの花マクロ写真塾」主宰 日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター サイト:Kuniphoto Works( http://kuni-hiro.com/ )

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