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伊藤宏美の感動表現|三江線、花咲線、信楽高原鉄道を、撮影旅行。 魚眼レンズはポケットフレンド

去年の年末から、今年の冬に撮りためたものを、振り返ってみました。

 

まずは、三江線から。

 

山と川が続く場所を走っている三江線の沿線は、お日様が沈むとわりと真っ暗になってしまいます。

夜になって、撮影の帰り道に車を走らせていると、小さな鉄橋のそばに、民家の明かりを見つけました。

もしかしたら、列車が来た時に背景を照らしてくれる光になりそうな気がしてわくわくしました。

 

私は、見つけた場所をどう撮ろうか妄想するのが大好きなので、のんびり同じ場所に何度も通うのですが、

3月末に廃線になってしまう三江線には、時間に限りがあります。

その日は、どう撮りたいか。を考えて、興奮してしまい、なかなか寝付けませんでした。

 

翌日は朝から、その鉄橋の事を思いながら過ごし、

夜になって再び同じ場所に到着し、列車を待ちました。

◎使用レンズ:AT-X 107 DX Fisheye

焦点距離:10mm 絞り:F/3.5  シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:6400

 

小さな短い鉄橋なのですが、限られたスペースで全景を入れて、列車を小さく可愛く撮影したかったので魚眼レンズを使用しました。

対角線魚眼レンズの歪曲収差を生かし、思い切りパースをつけることで、鉄橋の先に向かって列車が、元気に上っていく姿を表現できました。

 

 

場所は変わって、今度は、北海道の花咲線です。

 

花咲線の落石(おちいし)も、大好きな場所で、北海道に行った時はだいたい立ち寄ります。

有名な撮影ポイントではありますが、時期違いで行くと、空も光も違うのでどうしても立ち寄りたくなってしまうのです。

ところが、考えてみると、夕方の逆光を好んで行っていたので、朝に行った事がありません。

そこで、今回は、朝に出かけてみよう。と思い立って、朝の順光で撮影してみました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:25mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

 

 

わざわざ、朝に来たのに、順光では物足りなくなってしまい、それなら逆光側に歩いて行こう。

と思い、はじめて、その先まで歩いてまわってみる事にしました。

不思議なもので、そういう時は、馬力が出て、寒い風の雪道を進むのも楽しくなってきます。

 

到着して逆光側に振り返ってみると、海もキラキラしていてとても嬉しくなりました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:15mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

 

順光側では、遠い位置から、逆光側では近い距離からの撮影でしたが、

ズーム比が12~28mm と大きいため、1本でうまく撮ることができました。

また、広角側、望遠側でも、雪や砂、波の細かなところまで表現できる、ズーム全域で優れた描写力です。

逆光で撮影する時にも、マルチコーティングのおかげで、ハレーションを抑えることができるため、安心して撮影する事ができました。

 

 

最後は信楽高原鉄道です。

 

お正月に祖父のお見舞いに行った合間の時間に立ち寄りました。

昔、祖父と信楽焼きのタヌキをよく見に来たのですが、

子供のころは、全部同じだと思っていたタヌキがこんなに種類があるとは知らず、びっくりした覚えがあります。

 

この日は、雪が降ったり、止んだりしていたのですが、晴れ間が見える瞬間がありました。

青空をみた時は、トキナーブルーが空の表情を繊細に表現してくれます。

 

タヌキのいっぱいいるホームには渡れなかったのですが、AT-X 12-28 PRO DX を使う事で、列車とたぬきたちをたくさん入れて撮影することができました。

たぬきの仲間たちみんなの表情が分かるほどの描写力と、歪みの少なさは凄いです。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:17mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/3200秒 ISO感度:1600

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:18mm 絞り:F/5.6  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:800