齋藤千歳の感動表現|広角はぼけないことを知っている中上級者ほどほしくなる35mmF1.4。SAMYANG AF35mm F1.4 FEはぜひ初心者に挑戦してもらいたい

みなさん、撮ってますか!

LENSBABY Burnside 35でナノハナ畑を撮影したところ、予想以上のグルグルぼけのびっくりした齋藤千歳であります。

今年の6月の北海道は、場所によっては30度を超えるなど、夏のような気温の場所も多いです。

それでも、日が沈むと寒くなりますので、旅行や撮影においでの方は、上着を忘れずにお持ちください。


基本的に梅雨のない北海道は、湿度も低く、昼は暖かく、夜は寝苦しいこともない、撮影に最適な季節です。

車中泊も快適な季節なので、さまざまな場所で撮影を行っています。

これらの写真は、ケンコー・トキナー写真ブログや、電子書籍「ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ」、さらに11人のフォトグラファーではじめたBoro-Photoでさまざまな記事に掲載させていただく予定です。


使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE

◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100 +1/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

ネコ? の彫像の顔部分だけが浮かび上がったかのような大きなぼけが印象的な1枚に仕上がりました。F1.4の効果はすさまじいものがあります。

撮影協力:PazarBazar


さて、少し前に「35mmか、50mmか? レンズ沼の入り口! はじめての単焦点」というお話をさせていただきました。

そのときの最終的な結論は、大きなぼけが得やすい明るい50mmの単焦点というものでした。

しかし、先日、下記の電子書籍を制作していて、大きなぼけが得やすい明るい50mmの単焦点という結論にやや変化が起きています。

Foton機種別作例集185 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! SAMYANG AF35mm F1.4 FE 機種別レンズラボ


SONY α7 II で撮影

監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori

価格:330円


普通の人が気軽に買えるレベルの広角レンズは、さほど開放F値も明るくないので、ぼけない、だから最初はよりぼける50mmの単焦点のほうがおすすめとお話したのですが、SAMYANG AF35mm F1.4 FEは違います。


使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE

◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/3,200秒 ISO感度:100 +1/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

ナノハナ畑で35mmを装着したら、アップよりも全景の撮影が一般的ですが、35mmでもF1.4では圧倒的にぼけるのがわかるのではないでしょうか。


絶対とはいえませんが、一般的に50mm前後のレンズに開放F値の小さな、明るいレンズが多いのです。

ひと目よりも明るいなどといわれるF0.95なんてレンズも、一般的に50mm前後の焦点距離が多くなっています。

また広角に比べると中望遠のほうが明るいレンズが多い傾向にあります。

写真に大きなぼけを得るには、より焦点距離が長くて、開放F値が明るいレンズほど優位になります。

そのため、焦点距離が短く、開放F値の暗い広角レンズはぼけづらいというのが、多くの方の基本的な認識でしょう。

開放F値の明るい広角レンズがあっても、基本的には安くても10万円以上、ものによっては20万円を越えるようなレンズも多く、とても一般ユーザーにおすすめできる値段ではありませんでした。

しかし、SAMYANG AF35mm F1.4 FEは実勢価格で75,000円前後と、決して安くはないですが、十分購入に対象になる価格なのです。


使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE

◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/4,000秒 ISO感度:100 +11/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

サクラを広角レンズで撮影すると背景に建物などが入り、いまひとつということも多いのですが、ご覧のとおり建物はぼけのなかに溶けてしまいます。


私は、レンズパワーとは、大きなぼけが発生したり、強力なパースペクティブを伴う超広角であったり、望遠レンズの圧縮効果であったりと人間の目で見るのとは異なる印象や効果が得られることだと思っています。

大きなぼけが得られる明るいレンズや超望遠、超広角、マクロなどは、このレンズパワーが強いので、それぞれの効果で印象的な写真を撮影しやすいと考えています。

私が標準の50mmや35mmという焦点距離をあまり得意としないのも、このあたりに原因があります。

ただし、50mmの単焦点レンズは多くの場合、明るく大きなぼけが得られるので、それでも比較的使いやすいのです。

私のなかでは開放F値の暗い標準ズームがもっともレンズパワーが低く、撮影が難しいと感じています。

初心者向けのキットレンズの標準ズームは、焦点距離は標準域で暗い、私にとってはもっとも難しいレンズといえるわけです。

自分が知っていることと違う、こんなの見たことがないという意外性や違和感は作品のインパクトを強めるための非常に重要な要素といえるでしょう。

そして、その違和感や意外性をレンズの効果で出せるレンズはレンズパワーが高いと考えているわけです。



使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE

◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/6,400秒 ISO感度:200 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

広角なので広い範囲が写っているのですが、大きなぼけが発生するので、ピントの合った部分に見る人の視線を簡単に誘導することができます。

撮影協力:PazarBazar


​​​​​​​前回までのブログでは、最初に買う単焦点レンズは、現実的な価格で購入できて、大きなぼけを得やすいので50mmを先に買うことをおすすめしてました。

しかし、SAMYANG AF35mm F1.4 FEは、35mmの画角で開放F1.4と明るいので「広角なのに大きくぼける」効果が簡単に得られます。

実勢価格の75,000円前後ははじめての単焦点レンズとしては、安くはないが十分検討の範囲内だと思います。

なによりもおもしろいのは「広角なのにぼけている」ことにおどろくのは「広角はぼけない」ことを理論的にも、体感的にも知っている写真の中上級者であることでしょう。

「広角はぼけない」ということを知らない人にとっては、広角でぼけたからといっておどろく必要はないのです。

単純にぼけていることにはおどろいてくれると思いますが……。

初心者でも中上級者のみなさんにうらやましがられる表現を簡単に手に入れあられるのが、SAMYANG AF35mm F1.4 FEといえます。

また、35mmF1.4というスペックは、アップ目の大きなぼけ表現だけでなく、星景写真の撮影やぼけをとりいれた風景の撮影、夜景など、さまざまな撮影に挑戦するときに大きなメリットがあります。

中上級者をうらやましがらせる、そして将来的にさまざまな撮影に挑戦するといった意味でも、レンズパワーの高い35mmF1.4は、あえてはじめての単焦点レンズとしても、おすすめできる1本となっています。

当然、2本目、3本目も単焦点レンズとしてもおすすめできますので、明るい広角単焦点レンズを一度検討してみてはどうでしょうか。

齋藤千歳

齋藤千歳

Amazon Kindleを中心に写真・カメラ・レンズ関連の電子書籍「ぼろフォト解決シリーズ」や「Foton機種別作例集」を手掛ける電子書籍出版社。月刊カメラ誌の編集を経て、海外にてカメラメーカー関連の解説書籍や機能PR用冊子などを制作。帰国後、北海道・千歳市にて電子書籍出版社として独立。2017年は10月までに約200冊の電子書籍を出版し、70本のレンズを試写した。カメラ・写真関連の多くの情報を発信している。Facebookページはhttps://www.facebook.com/Foton.uncool/

SAMYANG AF35mm F1.4 FE


はじめての単焦点レンズとしてもおすすめできる明るい広角レンズSAMYANG AF35mm F1.4 FE