酒井宏和の感動表現|第49回目は、ハーフNDフィルターのグラデーションの違いです。
皆さま、こんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。
第49回目は、ハーフNDフィルターのグラデーションの違いです。
角型フィルターを購入検討している方で、一番、需要があるのが、ハーフNDフィルターです。
以前ご紹介したように、濃さの違いがあります。
実は、それ以外にもグラデーションの滑らかさに違いがあります。
上記の写真の、グラデーション部分を比較していますが、左のほうがグラデーションがキツく、
右のほうが、グラデーションがスムーズかと思います。
今回ご紹介するのは、LEEのフィルターです。
ハーフNDフィルターの種類として、ベリーハード、ハード、ミディアム、ソフト、と4つの段階があります。
上の比較写真は、ベリーハードとミディアムの比較です。
この写真は、ミディアムとソフトの比較です。
ほんの少しの違いですが、左側がソフトです。
このグラデーションの種類を選べるのが、LEEフィルターの利点です。
また、LEEフィルターは、普通の丸型フィルター等で採用されいている、ND8等の表記と異なり
0.75等の数値で、濃さを表しています。0.75のハード、0.75のミディアムという呼び方になります。
濃さの対応表です。
0.3
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ND2
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0.45
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ND3
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0.6
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ND4
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0.75
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ND6
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0.9
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ND8
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1.2
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ND12
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濃さのバリエーションも他メーカーと比べてとても小刻みになっています。
ハーフNDフィルターで、一番細かい調整ができるのが、LEEのフィルターです。
ただ、種類がありすぎて、最初に何を買えば良いの?という疑問が出てくると思います。
ハーフNDフィルターを使い込んでいくと、ND4だと、ちょっと薄い、ND8だとちょっと濃い。
と、思うことが多々あります。
そのため、まず最初に買うのであれば、オススメは、0.75です。
グラデーションも4種類揃えても良いのですが、まずは間を抜いて、ベリーハードとミディアムまたは、
ハードとソフト、というような感じで揃えておいて、あとは自分の使うものを追加していく、
という方法が良いかと思います。
1枚目がフィルター未使用
2枚目がベリーハード使用
3枚目がミディアムです。
当然ですが、直線の被写体向きなのは、ベリーハードになります。
水平線、地平線などの撮影には適しています。
1枚目はフィルター未使用
2枚目はベリーハード使用
3枚目はソフト使用です。
こういう感じの、でこぼこのある被写体は、ソフトが便利です。
最初は少し、難しいと感じることもあるかもしれませんが、使い慣れてしまえば、とても単純です。
是非、ハーフNDフィルターを駆使して、作品の質を上げてください。