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齋藤千歳の感動表現|ソフト効果を発揮する場所を調整可能な「ハーフプロソフトン(A) 100×125mm」を活用して、主役以外をソフトにしてみました。

みなさん、撮ってますか!

というか、撮れてますか?

実は最近、撮れていません。

「ハーフプロソフトン(A) 100×125mm」を入手して、「星を撮るぞ、星を」と気合いは入っているものの、肝心の天候やお月様とのタイミングがまったく合わず……、納得のいく夜空に出会えていません。

日頃の行いの問題であれば、どこを直したらよいかのかと思いながら、Amazon Kindle電子書籍「ぼろフォト解&Foton電子写真集シリーズ」や「Boro-Photoブログ」の本日の1本といったレンズの記事を制作しております。

こちらもぜひご覧いただけると幸いです。

夜空の星はぼけて、にじませ、地上の風景はぼかさずに撮影できる角型フィルター「ハーフプロソフトン(A) 100×125mm」を星景以外のなにに使えるか? 連日天気の悪いなか、そればかりを考えて過ごしていました。

北海道という地の利を活かして、朝焼けにハクチョウといったシチュエーションでの撮影を得意とする私ですが、ハクチョウにソフトフィルターはいけるのではないと思い立ったわけです。

星や星景の撮影のための定番フィルター

「プロソフトン」シリーズの「PRO1D プロソフトン[A](W)」、と「MC プロソフトン(A)N」、さらに「ハーフプロソフトン(A) 100×125mm」()は、いつどこで素敵な星空に出会ってもよいように、常にカメラバッグのなかに入れてあります。

そんな状況で出会ったのが、写真の朝日のシーンになります。

フィルターなし

使用レンズ:SAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMC

使用フィルター:なし

◎焦点距離:20mm相当 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100 +1/3補正(35mm判フルサイズのカメラで撮影)

朝日を背景にたたずむ2羽のハクチョウ。残念ながら、夜だけでなく朝も天気はいまひとつで雲が多めになっています。

PRO1D プロソフトン[A](W)

使用レンズ:SAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMC

使用フィルター:PRO1D プロソフトン[A](W)

◎焦点距離:20mm相当 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

ソフトフィルターを使うという発想までは悪くないと思うのですが、ハクチョウはシャープに背景などがソフトで幻想的になるとよいのですが……。

MC プロソフトン(B)N

使用レンズ:SAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMC

使用フィルター:MC プロソフトン(B)N

◎焦点距離:20mm相当 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

主役となるハクチョウ以外は、MC プロソフトン(B)Nの程度のソフトがかかっても問題ないのですが主役はここまでぼけなくてよい印象です。

ハーフプロソフトン(A) 100×125mm

使用レンズ:SAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMC

使用フィルター:ハーフプロソフトン(A) 100×125mm

◎焦点距離:20mm相当 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

背景はMC プロソフトン(B)Nくらい強くぼけてもよい印象です。また、主役のハクチョウがぼけないのもうれしいです。

20mmという超広角との組み合わせで撮影しているため、ソフト効果が弱く、拡大しないと見にくいかもしれません。

ソフトフィルターの効果は広角だと弱くなるものが多いのです。

とはいえ、ハクチョウとソフトフィルターという組み合わせは、悪くないという印象を受けました。

しかし、掲載の写真ではハクチョウ以外の風景はソフトな描写でよいのですが、ハクチョウそのものはソフトになってほしくないのです。

実は、主役はシャープで、まわりの風景はよりソフトになってほしいシーンというのは、よくあるのではないでしょうか。

明るいレンズを使って、ピントを合わせた部分以外をぼかしたものの、ぼけ量がたりないシーンなどにぼけをプラスするようなイメージで使うことも可能だと思います。

ハーフプロソフトン(A) 100×125mmは、装着用にアダプターも含めて、丸型フィルターに比べて高価な角型フィルターです。

おかげでぼける範囲の縦横の変更はもちろん、どこまでをぼかして、どこまでをぼかさないかの調整もある程度自由に行えるのが大きなメリットになっています。

写真でも画面手前のハクチョウの顔まではぼかさず、それ以降の背景はソフトになるように調整して撮影しました。

今回はハクチョウと朝焼けという被写体で使用してみましたが、画面のなかの部分を選んで、必要な部分に効果をかけられるハーフプロソフトン(A) 100×125mmは、星景写真以外にもポートレートなどで人物以外の部分をよりぼかすなど、さまざまな使い方が考えられると思います。

星景写真だけに自分自身で限定しなければ、ハーフプロソフトン(A) 100×125mmのさまざまな使い方の可能性を感じました。

せっかく入手した方は、ぜひ星景写真だけでなく、さまざまな撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。