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水咲奈々の感動表現|「SOL 45」でポートレートを撮る方法~初心者編~

「SOL 45」でポートレートを撮影するときにピントの位置がわかりにくかったり、どんな構図にすればいいのか悩むことが多いと聞きましたので、今回は「SOL 45」でポートレートを撮影したいレンズベビー初心者さんに向けてお話したいと思います。

まず、最初から動いているモデルを撮るのは大変なので、お互いの立ち位置を決めて動かずにピントを合わせましょう。顔はレンズと平行になるような真正面の位置がピントを合わせやすく、近いほどピントが合っているかがわかりやすくなります。手ブレが心配でしたら、三脚や一脚を使ったり、椅子や脚立に座って撮るのもお勧めです。

ニコンZ 6 1/25秒 F3.5(相当) +0.7EV ISO100

ポートレートのセオリーとして、カメラに近いほうの目にピントを合わせますが、顔とレンズが平行で目が同じ距離にあるときは、どちらの目にピントを合わせてもいいです。どちらかというと、光が当たっている明るい目のほうが、ピントを合わせやすいですよ。

ニコンZ 6 1/25秒 F3.5(相当) +1.0EV ISO100

そのままですと真正面の顔しか撮れないので、モデルに左右に顔を振ってもらうと、動きのある画になります。ピアスなどを見せるように髪をかき上げるのも、顔が大きく動かないのでお勧めのポーズです。ポイントは顔の位置を大きく前後に変えないようにしてもらうことです。

このとき、顔が動くので最初に合わせたピント位置からはもちろん外れてしまいます。ですが、大きく外れているわけではないので、ピントリングを動かしてピントを合わせるのではなく、カメラに近いほうの目のまつ毛が綺麗に見える位置に、自分がカメラごと前後して体で微調整するようにピントを合わせ直しましょう。

ニコンZ 6 1/20秒 F3.5(相当) +0.7EV ISO100

近距離のでピント合わせに慣れてきたら、徐々に引いて行きましょう。モデルに下がってもらっても、自分が下がってもいいです。いきなり全身のカットでのピント合わせは難しいので、まずは超アップの真正面のカット、軽く左右に顔を振ったカット、そこから徐々に引いて行くことで、ピントが合っているところがどんな風な見え方をするかを確認しましょう。ボケブレードは使用しないか、レンズの四隅のほうに寄せるような使い方がピント合わせの練習のときはお勧めです。

モデル:古崎瞳

水咲奈々 -Nana Misaki-

水咲奈々 -Nana Misaki-

東京都出身。大学卒業後、舞台俳優として活動するがモデルとしてカメラの前に立つうちに撮る側に興味が湧き、作品を持ち込んだカメラ雑誌の出版社に入社し編集と写真を学ぶ。現在はフリーの写真家として雑誌やイベント、ニコンカレッジやLUMIXフォトスクールの写真教室など多方面で活動中。興味を持った被写体に積極的にアプローチするので撮影ジャンルは赤ちゃんから戦闘機までと幅広い。(社)日本写真家協会(JPS)会員。 公式サイト:http://misakinana.com twitter:@_NanaMisaki_ Instagram:@_nana.misaki_