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國政寛の感動表現|初秋の花・彼岸花を、マクロレンズでいろいろな視点から撮ろう!

『ときめき』

(写真1)

~手を取り合って
 心はずませて~

暑い夏が過ぎて朝晩涼しくなってくると、いよいよ秋の花たちが咲き始めます。
中でも初秋の花の代表と言えるのが、田んぼや河原など比較的どこでも見られる彼岸花ではないでしょうか。
そんな彼岸花をいろいろな視点から撮影してみましょう!

彼岸花の特徴といえば、大きくカーブを描くしべに、くるんと丸まった花びら。
その特徴的な部分に思い切り寄って撮ることで、伝えたい印象がより深まります。

弧を描く一つの花びらにピントを合わせて、特徴的な部分だけを切り取りました。
ピントを合わせた花びら以外は完全にボカして、主役だけに視線が集まるようにしています。

伸びやかにカーブを描くしべ。
背景に、周囲に咲く黄色い花をボケとして入れて、ワクワクするような、華やかなイメージを狙いました。

花びらから覗くしべの一つだけに迫って切り取りました。
ひと目見ただけでは彼岸花とわからないかもしれませんね。
でもそれでOKなんです。何の花かわかるように撮る必要はありません。

真上から彼岸花を見てみました。
普段は横から見ることがほとんどだと思いますが、このように視点を変えてみると今までにない面白い表情が見つかりますよ。
いろいろな角度からしっくり観察してみてくださいね。

雨が降ったあとは、シベに滴をぶら下げた彼岸花が見られます。
一本のしべに着いたしべにピントをあわせることで、他のしべに着いた滴が円ボケになって、キラキラ感を演出してくれます。

群生の中に咲く一輪に焦点を合わせました。
彼岸花のシベはつるつるしているので、光が当たると反射します。
その反射が円ボケとして取り入れて、一輪の花を包み込んで祝福するようなイメージにしました。

​​​​​​​秋には花だけでなく、虫たちの活動も活発になります。
バッタや蝶を見つけたら、ぜひ彼岸花と絡めて撮りましょう。
このとき、単に生態的にただ虫を写すのではなく、虫の気持ちになって物語をイメージしながら撮りましょう。

この秋はぜひ、個性溢れる彼岸花の撮影にチャレンジしてくださいね!