國政寛の感動表現|Lensbaby Velvet 85でプチマクロ撮影に挑戦!

『恥じらい』

~まっかに埋もれて
 てれかくし~

光が滲むような描写が特徴的なLensbaby Velvet(ベルベット)。
そのもうひとつの特徴が、撮影倍率1:2でのハーフマクロ撮影を楽しめることです。
今回は焦点距離85mmの「Velvet85」を使用して、プチマクロ撮影にチャレンジしました。

チューリップにほぼ最短撮影距離まで接近して、絞り値はf2で撮りました。
ピントの合っていない花びらのフチの部分が大きく滲むようにボケて、ソフトフォーカスマクロのような描写が楽しめます。

絞りをf8まで絞ってみると、ふんわりした滲み感がなくなりました。
普通のマクロレンズで撮ったような描写です。

公園に咲くネモフィラ。
暗い背景を選ぶことで、ふわっと滲むボケをより強調しています。

これを絞りf8に絞って撮ると、滲みが消えて普通のスナップ写真のようになりました。

スノードロップの群生。
奥に咲く一輪に焦点を当てて、手前の花を前ボケにしています。
主役のスノードロップもふんわり滲みボケが出ていますが、手前の花も大きくボケて画面全体がふんわりした雰囲気になりました。

クリサンセマム・パルドーサム。ノースポールとも呼ばれます。
寝転がって少し低い位置から見上げるように撮っています。
手前の花が前ボケになって、夢の中にいるような少し不思議なイメージを演出してくれました。

こちらも低い位置から、勿忘草(わすれなぐさ)の群生を撮っています。
レンズの一部分だけでなく全体的に前ボケが被さるようにして、霧の中にいるようなイメージに仕立てました。
ふんわりした滲みと相まって、より幻想的な雰囲気になっています。

こちらの2枚は、同じ花を少しピント位置を変えて撮ったものです。
マクロレンズでの接写では、ほんの少しピント位置を変えるだけで大きくイメージを変えることができます。
同じように「Velvet85」で撮ったこの2枚もずいぶん印象が異なります。
ボケ方だけでなく滲み方も大きく変わっていますよね。
いろいろピント位置を変えてみて、このような変化を楽しむのも面白そうです。

さて、これは何でしょう?(笑)
正解は、チューリップの葉っぱです。
葉っぱの先端部分だけに焦点を当てて切り取りました。
マクロレンズで撮ったのかと思うぐらいアップになっていますね。
そしてマクロレンズにはないボケ方のおかげで、マクロレンズで撮った写真とはまた違った表現も演出できるんです。

​​​​​​​

キンセンカの上でひと休みするバッタ。
こんな小さな虫でも大きく写せるのは、85mmという中望遠の焦点距離と、ハーフマクロ機能を持った「Velvet85」ならでは。

この「Velvet85」があれば、マクロレンズがなくてもじゅうぶん花や虫の接写撮影が楽しめそうですね。

さて、次回はもうひとつの「Lensbaby Velvet」、「Velvet56」についてご紹介したいと思います!