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國政寛の感動表現|マクロレンズでマクロらしく魅力的に桜を撮ろう!

『春色』

~やさしい色を
 ふりまいて~

あっという間に咲いて、あっという間に満開になって、あっという間に散っていった今年の桜。
あっちこっちで一気に咲いたので、計画していた撮影もいくつか断念せざるを得ませんでした(涙)
皆さんは思う存分桜の撮影を楽しめましたか?

さて、前回はちょっと引いて周囲の状況も入れて撮影してみましょうというお話でした。
今回は、存分にマクロ的な撮影を楽しみたいと思います。

マクロといえばボケ。
手前の花を前ボケにして、奥で仲むつまじ気に寄り添っている二輪にスポットを当てました。

こちらも前ボケです。
主役となる花の部分にも少し前ボケとなる花を重ねて、全体にソフトがかかったような雰囲気にしました。

すでにピークを過ぎた桜で、葉が出始めていました。
そのまま撮ると葉っぱが目立ってしまうので、前ボケで隠しています。

こちらも前ボケですが、花の隙間から覗くように撮って、一部分でなく画面全体がボケで覆い尽くされるようにしたものです。

背景に木漏れ日のキラキラ円ボケを。
夕方で光が弱くなっていたので、柔らかい感じの円ボケになっています。
マクロっぽくないと感じるかもしれませんが、マクロレンズは必ず寄って大きく撮らないといけないわけではないんです。

ツバキの葉に太陽の光が当たって反射していました。
その葉の前に桜が一輪。
こんな場面を見つけたら、そう、円ボケです!
薄い緑と柔らかい円ぼけが優しい雰囲気を演出してくれました。

こちらはくっきりインパクトのある円ボケを脇役に。
このボケも、やはり光の反射が作り出したもの。
下記の写真のように、花の後ろにある小川の水面に反射した太陽光なんです。

やはり桜もアップで撮っておかないわけにはいきません!
綺麗な花芯に注目して、横から写しました。

「AT-X M100 PRO D」の最短撮影距離付近まで近づきましたが、花芯だけに寄り切れていないので、周囲の花びらがちょっとうるさく感じます。

そこで、デジタル接写リングの36mmを装着。
ぐぐっと花芯に迫って印象強くすることができました。

今年の桜は終わってしまいましたが、ぜひ来年、マクロらしい素敵な桜を撮ってくださいね!