ももすけの感動表現|AT-X 24-70 F2.8 PRO FXを徹底的に検証してみた

どうもこんにちは。フォトグラファーの渡井ももすけと申します。
今回ご縁があって、「AT-X 24-70 F2.8 PRO FX」を使わせていただくことになったため、実際に街に繰り出してみました。

今回、「Sony α7」にマウントアダプタ「MC11」を噛ませて撮影しました。トキナーEFレンズは公式ではMC11のサポート対象外なのですが、AFも無事動作しました。ただ、速度の面でいえばかなり遅く実用性がなかったため、今回はAFについては無評価とし純粋な描写等についてお話していければと思います。

まず、最初に道草のたんぽぽをテレ端側、開放で1枚。

THE とろふわ!って感じの映りでした。しかし中心部は等倍で確認するときちんと解像しており、早速ポテンシャルの高さを見せつけてくれました。
ボケはTHE優等生。って印象です。うるさくもなく柔らかすぎず。それでいて解像度は犠牲にしない。素晴らしいですね。

続いて5.6まで絞ってみました。


「かりふわ!!」当然っちゃ当然なんですが結構描写は変わります。ピント合焦面はたんぽぽの毛先までしっかりと描写し、全体的ににもコントラストが高く引き締まった絵になりました。

そして、この日は日差しが強く、レンズの粗を探すには絶好の日でした笑
ちょっと意地悪に強い逆光の中でモミジの葉を開放で撮影してみました。


あらびっくり・・・。いくら絞ってるとはいえ、フリンジも全くと言っていいほど目立たず、葉のディティールもくっきりと描写しています。しかもこのレンズ、シャドウ側の諧調が非常に豊かで、試しにRAW現像でシャドウをぐっとあげてみました。


見てください・・・。ここまで綺麗に色やディティールが残っているんです・・・。正直びっくりしました・・・。すごい・・・。名玉と呼んでいいんじゃないかこれは・・・。
ついでに別のモミジをもう一枚。


ハイライト重点で露出を合わせたのでモミジ自体は非常に暗く映っています。
これを恐る恐るlightroomでシャドウをあげてみると・・・。

驚くほど諧調を残したまま描写してくれてるんです。あっぱれです・・・。しかもフリンジもほとんど出てない。2.8とはいえ、開放なのに・・・。
続いてはその辺にあった若干傾いている消火器。

トキナーレンズはトキナーブルーと呼ばれたりして青が非常に特徴的だと好む人も多いそうなのですが、僕はこのレンズ「赤」が特に好ましい発色をしてくれるなと感じました。
しかもこのレンズ開放から1段絞るごとに若干色のりが変わってくるんですね。それが撮影していて非常に面白かったです。開放だと「立体的」かつ「マット」な感じに色が乗るんですが、少し絞ると「平面的」な感じに色が乗ってきます。

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勿論、絞るほどに解像度も高くなっていくのでこの「解像度」と「色乗り」の変化が非常に楽しいレンズでした。

僕は基本的に癖玉が好きで変な描写をする単焦点ばかり使ってきた人種でして、ズームレンズもどちらかというちお24-105みたいな便利ズームを好んで使っていました。なのでいわゆる大三元と呼ばれたりするF2.8通しのズームレンズ群を使ったことがなかったんですが、数枚スナップを撮った時点でほしくなりました。そしてこれで市場価格が10万円前後とな
ると・・・。ホントに素晴らしいなと・・・。AFに関しては完全に無評価となりますが、描写についてはこのレンズにケチつける人はなかなかいないんじゃないでしょうか。それくらいなかなか弱点見つからないレンズだと感じました。