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ラブグラファー原田祐紀の感動表現 | Velvet56で、ふわキラ夢ワールドへ

こんにちは。フォトグラファー原田祐紀です。このレンズが手元に届くのを、実は恐れていました。日頃多用するレンズは「70-200mm」「16-35mm」の2本。望遠ズーム、広角ズームで撮り慣れており、いわゆ
る「標準域」はほとんど使いません。Velvet56は不慣れな画角、そして何と言ってもマニュアルフォーカスであること。どんな絵をぼくは撮るんだろうと、ビクビクしながら、そして同時にワクワクしながら、モデルのくみたすと撮影に。

ご覧ください、このビジュアル。黒いボディにシルバーのVelvet56、カッコイイ!ぼくは好きです(笑)

あらかじめVelvet56の予備知識として、「ピント周辺がボケる、流れる」という特性をもつレンズであることを確かめておいたので、ザワザワした背景を求めて、森へ行きました。ここは山口県、自然が豊かでロケーションは豊富です。最初に撮ったのはこちら。

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り F2.8 シャッタースピード 1/160秒 ISO感度 200
ねらいは背景のグルグルボケ。緑の葉っぱと足元の枯葉のザワついた背景がきっといい感じになってくれるハズ!と信じて撮った一枚。はじめにF1.6開放で撮ったのですが、これはピントの合う範囲が狭すぎたので、 少し絞ってみました。モデルのくみたすがふんわりと包まれた雰囲気の描写ができました。もう1枚、背景のぐるぐるボケをいかした絵を。

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet56
焦点距離:56mm 絞り F2.0 シャッタースピード 1/160秒 ISO感度 125
今度は背景を全面的に枯葉にしました。くみたすとの距離が近くなった分、絞りも変化させました。絞りによってボ ケる範囲が大きく変化するのがこのレンズの魅力なんだなぁ、と実感。極端に変化するので、少しずつ絞りを変えながら狙った絵に近づけるのも楽しいし、思いがけない大胆な絵が飛び出すこともまたこのレ ンズの楽しさでしょう。

森から少し降りたところ、湖畔のボート乗り場に移動。その桟橋にて。

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り F2.0 シャッタースピード 1/1250秒 ISO感度 100
この日はとてもいい天気で、お日様の光が強い昼間の撮影。十分な光を入れて撮ると、ほらこんなにふわっキラな、まるで夢の中にいるような絵は、このレンズならではのワールド。

ふと気がつくと、はじめに抱いていた不安は、撮影のはじめからもうどこかに行っていました。絞りによる大きな描写の変化、マニュアルフォーカスへの集中、どちらも楽しく心地よいものとなっていました。

この後、湖畔の森をあとにして、カフェに移動。そちらでカフェ女子を撮ってみました。後半でレポートしますね。あ、そうそう、移動中に素敵な藤を見つけたのでそこでもふわキラ夢ワールド撮ってます、お楽しみに!