おりょの感動表現|新しい描写を生むlensbaby velvet56

私は前回、普段アルバイトなどの生活をしている栄の街をスナップした。
今回はこの記事を書いている期間、2/22~2/25 まで愛知県刈谷市の刈谷市総合文化センターで、『add 展』という展示をしていたので、普段くることのない刈谷駅周辺をスナップすることにした。
初めにこの写真をみてほしい。

 

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/4  シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

この写真は刈谷駅の南口周辺にある何でもない草木を撮影した。
現像をしているがレンズの特徴を活かしている写真だと思う。ピント面のシャープさはさすがであり、ピント面から少しずつ離れていくにつれて綺麗なソフトフォーカスのグラデーションをみることができる。

 

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100

この写真は日の丸構図で撮影した。中心部分以外のボケ感が堪らない。ソフトフォーカスももちろん最高である。周辺の描写の流れも特徴的である。
次は一緒に展示をしていた仲間を撮影してみた。

 


表情は気にしないで欲しい。普段私が撮影しているポートレートとは少し違い、一瞬の何気ない表情を納めたものである。今回フィルム風の落ち着いた現像をしてみたが、かなりしっくりきていると思う。前回も書いたように、フルマニュアルだからこそ出せる描写のレンズのために、この現像がぴったりくるのだと感じた。

 


最後にこの写真。構図、光の入り方など私が今回このレンズで撮影した写真の中で一番好きである。刈谷駅の何気ない窓を撮影したもので、この「LENSBABY Velvet 56」はソフトフォーカスばかりを特筆されるイメージがあるが、マクロ撮影も可能なことを忘れてはいけない。今回56mm というレンズでそんなに距離のない場所を撮影できたのも、最短焦点距離がレンズ先端から13cm というこのレンズだからこそ撮れたものだ。
今回2回に渡って記事を書いたが、私自身このレンズは一つ持っておきたいレンズとなった。普段の私の撮影では、オートフォーカスのレンズだけを使用し、現代らしい写真を撮影している。
しかしこのレンズを持っておくだけで、新しい描写が生まれ、普段の撮影がより楽しく、活力あるものになると思う。