伊藤宏美の感動表現|釧網本線の旅~最終回~ SL湿原号に乗車の巻

釧網本線の最終回は、蒸気機関車に乗車の巻。

冬は、何回か北海道と東京を往復しました。

そうすると、蒸気機関車にどうしても乗りたくて我慢できなくなり、

東京に戻った翌日釧路に向かい乗りに行ってきました。

今回は、標茶から折り返しの蒸気機関車に乗車しました。

乗車前にも、標茶駅周辺でおやつを何種類か買って、車内でも、お弁当を購入。

オシャレなランチボックスが売っていました。

ラタトゥイユ入りのお弁当です。

売り切れてしまう前に、恒例のSLプリンも購入です。

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:32mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:500

他にも、今年バージョンのサボや、グッズを購入しました。

注)チョロQは、自宅から連れてきたものです。

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:35mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:640

私が好きなのは、

釧路湿原あたりで、蒸気機関車に乗らないと見れない景色が続く区間です。

そして、停車駅ではいちいちホームに降りたりし、

お弁当もあるし、記念スタンプを押しに行ったりで、本当にあっという間です。

途中、「マーメイドくしろの」お姉さんが、釧路のおやつを配りに来てくれました。

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:30mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:500

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:17mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:500

 

釧路駅に到着してからは、

普通列車に乗って、標茶に戻ったのですが、その時は、1番前に乗車するのが楽しみです。

夕方になると、移動する鹿をよく見かける気がします。

運転士さんは、鹿が通りそうな場所をよく知っているのか、私には鹿の姿が発見できなくても、

徐行したり、ピャーッ、と警笛を鳴らしたりして進むのです。

半分諦めていましたが、蒸気機関車に乗車しに行く事ができ、幸せでした。

スペースの限られた車内でのスナップを撮るにはとても便利なズーム域を持つレンズです。

黒つぶれや白とびしにくい調子なので、車窓の景色も安心して背景に写し込むことができました。

他にもAT-X 14-20 F2.8 PRO DX を持って撮影しに行った釧網本線もご紹介します。

ラーメンがおいしい止別駅は、

お天気の良い日はホームからも山が見えて綺麗なところですが、止別駅周辺には

雪がついた可愛い木が並んでいて、好きな場所です。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:2000

広角側で撮影しているにも関わらず、画面の全面でシャープな描写力を持っているレンズで、

木の枝や葉まで詳細に表現できました。

この日は流氷はありませんでしたが、

北浜駅。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:400

フィルターなしでもここまで青を表現できるのはこのレンズの良さの1つです。

また、ゆがみも少なく解像力が高いため、波の細かな部分まで表現できました。

そして、せっかく行ったので、列車が来ない間に立寄ったのが、第一幾品橋梁です。

戦前に作られたコンクリートアーチ橋で、橋が完成しても、そのまま工事が中止になり、実際には列車が走ることはなかった橋です。

鉄道を走らせるために苦労して作られた人達の事を考えると、胸が痛いですが、登録有形文化財として残されています。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100

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単焦点に匹敵する解像力はコンクリートの質感まで描写してくれました。

普通は、ズームレンズで広角端を使うと、端に近付くにしたがって像が流れたり、ぼけたりするものですが、このレンズは画面全域でシャープな像を結んでくれます。

伊藤宏美(いとうひろみ)

伊藤宏美(いとうひろみ)

プロフィール 東京都出身。旅行会社の撮影ツアーの写真講師。その場所に行ってみたくなるような鉄道写真を撮るために全国をめぐる。各地の名物、駅弁を食べて撮るのも楽しみな食いしん坊。日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター