伊藤宏美の感動表現|釧網本線の旅~1~
街にまだお正月の余韻が残る中、釧網本線に行ってきました。
釧網本線は東釧路駅と網走駅を繋いでいます。
毎年、蒸気機関車が見たくて、2月に必ず訪れるのですが、
雪のまだ少ない1月のこの時期に行くのは初めてでした。
運行本数が少ないので、羽田を朝早くでて、釧路空港に着いた日は、お昼からの撮影になります。
初日はほとんど線見をして、おいしいものを食べてゆっくり過ごします。
この日は、晴れていたので、夕方に出向いたのは、夕焼けの赤みが残りそうな場所。
お日様が沈むと一気に寒くなりますが、それよりも、列車がやってきたときに、赤みが残ってくれるか
ドキドキします。
雪の上には動物の足跡がいくつもあって、少し遠くでは鹿が数頭、こちらの様子をうかがっていました。
◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:6400
かなり暗くなってきてからの撮影でしたが、開放値F2の明るいレンズなので、AFでしっかりピントをとらえてくれました。
この場所は、後日、昼間の光でも撮影したくなり、再撮しに向かいました。
今度は、合えての後追い撮影です。
思ったとおり、列車の後ろ姿は寒さで凍っていました。
こういう姿を見れると、「北海道にいるんだなあ」と改めて思います。
◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/13 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:200
このレンズは円形絞りなので、光条がとても美しく出てくれます。かなりの逆光にも関わらず空気感が見事に表現できたのはトキナー・ブルーのおかげです。
車輌についた雪の質感も伝えてくれる描写力です。
翌朝は、早起きをして、大好きなコンビニのベーコンおかかお結びを食べてからの出発。
暗い中、前日に妄想して、決めていた場所に向かいます。
今度は、朝日が登りきらないうちに撮影したくてドキドキするのですが、
影絵のような可愛い情景が撮影できました。
◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:2000
今度は場所を変えて、トコトコ走る列車を撮影
◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400
階調表現の優れているレンズなので朝焼けのオレンジからブルーへのつながりがとても綺麗で、美しく表現できます。
また、細部まで精密に描写してくれ、画面の隅に車輌を配置しているにも関わらず、ゆがみも少ないレンズです。
そして、通りがかりに気になっていた草に、お日様が当たっていることを願って東釧路駅の方に戻ると、
山からお日様が顔を出していて、丁度、草に光が当たり、キラキラしていました。
◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:15mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:200
この日は、夕方まで撮影し、最後に釧路に戻ってきたところで雪が降り始めました。
雪が舞う中を進む列車を残したくて
鉄橋から離れた場所で、ストロボを上に向けててらしました。
(運転士さんに向けてストロボを焚くのは禁止です)
◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:20mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:6400
⑥F4.5 SS1/200 ISO6400 20mm
夜空に舞う雪が、とっても綺麗に写ってくれました。