伊藤宏美の感動表現|一部運休中の三江線を走る排雪モーターカー がんばれ三江線
三江線は、1月の大雪で一部運休が続いていますが(2月9日現在)
大好きな三江線について書きたいと思います。
運休していた三次駅〜石見川本駅の区間には、
いくつか江の川を渡る鉄橋があります。
◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:28mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:400
第4江の川橋梁。
この場所は、広角で撮るとどうしても白い空が入ってしまうのが気に入らなかったのですが、
このレンズはズーム比が標準域まであるので対応できました。
この日は霧が少し出ていたので、白い空をぎりぎり霧が覆ってくれるところまで入れて撮影しました。
◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:28mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:2500
第3江の川橋梁。
天空の駅宇都井駅を発車し、山を抜けたところにあります。天空の駅から来るため、高いところを渡ります。
白い雲のような霧が、ふわふわとうかんでくれました。
このレンズは広角レンズでありながら、歪みが少なく直線が綺麗に出るため鉄橋の直線や車輌を美しく撮るには活躍します。
◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:24mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:800
三江線は、江の川に姿を映しながら、進んで行きます。
この場所も対岸からの撮影になるのですが、
広角から標準域まであるこのレンズだと、ちょうど良く撮影できました。
また、青を綺麗に見せるトキナーブルーが有名ですが、山のグリーンも発色が良い気がします。
深い山々や青空まで、ネイチャー撮影にも適しているレンズです。
この三箇所は、今も運休中の区間ですが、
山々が雪化粧するととっても綺麗です。
後ろの山々が雪化粧をしたら、
とっても綺麗なので、
雪景色を撮りたいと思って楽しみにしていましたが、
1月に降った大雪のおかげで、今も、(2月9日現在)三次駅~石見川本駅は運休しています。
残念ではありますが、それでも行きたいので、予定通り出発。
私は、運行している石見川本駅〜江津駅を行ったり来たりしていたのですが、
気になって、運休区間にある駅を見にちょっと足を伸ばしてきました。
列車のこない駅を見て、また石見川本駅に戻ろうとした時です。
排雪モーターカーが近づいてくるのが見えました。
嬉しくなって走って近くまで見にいくと、
安全点検を行いながら、倒木の処理をし、とってもゆっくりゆっくり進んでくるのが見えます。
◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:17mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:500
私は先回りして、
石見柳瀬の駅で排雪モーターカーが到着するのを待つことにしました。
安全確認を行いながら来るのでなかなか到着しなかったのですが、やっとやってきました。
◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:500
◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:12mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:500
ちょうど、排雪モーターカーが駅を出て行く瞬間は、どん曇りだった空から晴れ間が見えて、キラキラしました。
運休区間がはやく開通するように、排雪モーターカーががんばって進んでいます。
◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:21mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:500
どうか、雪景色の中をもう1回走ってほしいなと思います。きっと、走ってくれるようなそんな気がしました。
かなりの広角で撮影しているにもかかわらず、画面はしのモーターカーが滲んだり像が流れたりせずに車体の文字まで読める解像度に
大満足でした。
シャープな描写であるため、F8でも遠くの雪化粧の木々も、細密に表現できました。
自然の美しさを表現するのにも最適だと思いました。
私は小学生のころから、電車に毎日のように乗っていたので
線路の上にはたくさんの思い出があります。
小学生の時は、いつも父が仕事帰りに迎えに来てくれて、ホームで待ち合わせて一緒の電車で帰ったなあ。とか
中学生のころは、同じ電車の車内で友達と待ち合わせして、単語帳片手に、勉強するふりして通ったりしたなあとか。
予備校行くふりして、遊びに行ったなあとか。
私が使った路線には、何年もの思い出があり、
たまにだけれど、通過したときはその時を懐かしく思います。
廃線になってしまう三江線も、たくさんの人たちと思い出を運んできたのだから、
誰かにとって、そこに帰ってくると懐かしい思いがよみがえる場所だと思います。
そう思うと、なくなってしまうことに、寂しい気持ちにもなります。
せめて、大好きな三江線を写真に残しておきたいです。
早く、走りますように。
そして、たくさんの人の心に残りますように。