馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで切り取る日常の移動範囲。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/3.2  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:1000

 

4回続けた旅写真の反動、という訳ではないが、今回は日常の移動範囲内で撮ったスナップをお届けしたい。秋の長雨も落ち着き、自然光が豊かな季節になったので、写真を撮るのにいい季節が東京にも訪れた。開放F2があればそれなりに暗い室内でも写真は撮れるが、差し込む光を味方にできたら、日常の空気感が伝わる風景を切り取ることができるはずだ。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:250

ある日の食卓。娘が幼稚園に行くまで、食卓の上で何かの宿題をしていた模様。鉛筆が散らかしっぱなしなので、帰ってきたら妻に怒られることは簡単に想像できるが、娘の成長が感じられるこういうシーンを切り取るのはいつも楽しい。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.5  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:4000

シンクのフライパン。シンク周り、特に片付けてない状況は人に見せたくないものだが、気にもせず過ぎ去ってしまうなんでもない日常の一瞬を切り取りこそスナップ。フライパンに張った水の先に映り込んだものにピントを合わせるのもα9とFiRINの組み合わせなら簡単だ。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:100

カーテン越しに差し込む光とシャツ。レンズの限界まで寄ってみたが、開放F2の柔らかい描写はファブリックの質感との相性が良い。光と影が作る表情が豊かな朝は写真を撮るのによい時間だ。早起きは…、と例の言葉を出すまでもなく。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:2500

自宅作業部屋に積み上げられた写真集。全く整理が出来ていない。デジタル時代になって写真集で写真を見る機会も減ってしまっているが、プリントや印刷物で見る写真から得られる体験と価値は、PCのモニターや小さいスマホの画面で見る写真とは別物。処分しろという嫁からのプレッシャーがあっても絶対に捨てない。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

秋なら紅葉だろ?って自分でも思うが、残念ながら東京に住む私の日常にはまだ紅葉は訪れていない。重なり合う葉を通る透過光が美しい植物を撮るのが精一杯だが、それも悪くない。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:125

高円寺にある本と雑貨の店「Amleteron(アムレテロン)」の店内。自宅から高円寺までは私の定番のスナップ撮影兼散歩コースになっているが、新旧さまざまな店舗が連なる商店街が充実しているのが高円寺の魅力。1枚目の写真含め、フォトジェニックな小物と本が並ぶここもその一つ。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:160

同じく「Amleteron」のディスプレイ。電球の暖かい色味、丁寧に飾られた小物と手前の枯木から秋を通り越して冬の雰囲気が伝わってくる。白くて小さくて可愛いお店なので、高円寺に訪れた際はぜひ行ってみて欲しい。

ズームレンズで撮るスナップも楽しいが、足を使って寄り引きで構図を決める単焦点レンズでのスナップは写真を撮ることの楽しさを改めて教えてくれる。正直ここ数年、仕事以外で写真を撮ることはあまりしてこなかったが、ソニーαとFiRINのおかげで毎日何かしらシャッターを切るようになった。撮らなきゃいけない、という義務ではなく、純粋に写真が楽しいからという理由がほとんどだが、とにかく撮りたい・何かを残したいという衝動が湧いてきているのは、それなりに重ねてきた年齢からくるものなのかもね。だから今日も写真を撮ります。