千手正教の感動表現|星空を撮る⑩

 前回のブログで、次回は「赤道儀を使って」と締めましたが、今回は、千葉県立清和県民の森オートキャンプ場で開催された「スターキャンプ清和Vol.2」に参加した際に明け方、施設で撮影したものを先に紹介させて下さい。


 イベント自体は、天体写真撮影する者が集まって情報交換するミニイベントでした。毎回、参加者の中にメーカー関係者やそれらの仕事をしている方が参加するので、小規模イベントの割には中身の濃いイベントとして有名で、今まで千葉県鴨川市にある千葉県立内浦山県民の森オートキャンプ場で開催されているイベントが昨年から君津市内でも開催される様になったものです。ちなみに次回は、スターキャンプ鴨川(第17回目)千葉県立内浦山県民の森にて5月18日に開催です。


 さて、本題ですが、、、

 今回、会場でTokinaレンズ「opera16-28mmF2.8FF」のデモンストレーション撮影を行わせて頂きました。このレンズは、広角ズームとして明るく、描写性に優れているのでは?と星空撮影ファンの中で発売前から期待されていたレンズで、CP+2019でもケンコー・トキナーブースには、多くの星空撮影ファンが実機を見に行かれたとの事。

 私は、当ブログで「星空撮影ブログ」を担当させて頂いている事から先の記事の様に発売前から使用させて頂いていました。その中で、噂通りの画像を得る事が出来た事、そして満足行く結果が出ている事からイベントで実写デモを行わせて頂いた。

 今回、ブログで紹介させて頂く画像3枚は、その際に撮影したものです。


 宙に月明りの影響が残る会場で撮影。

 とてもシャープで周辺までとても良く写ってくれています。

 露出5秒


4時をまわり、夏の天の川も姿を見せてくれました。

 夏の大三角~へびつかい座・へび座周辺の銀河も良く写っています。

 露出30秒


 会場内を移動し、さそり座頭部~いて座・銀河の中心方向も狙ってみました。

 参加されていた方と会場内を移動しながら撮影する事もでき、公共施設を使ってのイベントは安心して撮影出来ます。

露出30秒


共通データは…

カメラ:CANON  EOS6D-HKIR

レンズ:Tokina opera16-28mmF2.8FF(16mm)

三脚:SLIK  ライトカーボンE84 FA

リモートコード:Kenko-Tokina リモート90L

ISO:3200

追尾せず、三脚に固定しただけでの撮影です。

 


画像は、RAWで撮影し、DPPでTIFFに変換し、2枚目と3枚目は、レベル調整・彩度調整・トーンカーブを使っての簡単なレタッチを施しましたが、1枚画像です。

撮影に用いたカメラが天文改造されたカメラである事からノーマル機よりもコントラストが高いのかな?とも思いましたが、星空撮影での描写性では、満足の頂けるレンズではないかと自信を持っておススメできるレンズですね。

視野の広い場所で、写野の広さを生かした撮影をすべく光害の少ない場所で思い切り撮影したいレンズです。私は、これを持って活動拠点のひとつである八重山諸島へ撮影に行こうと考えています。



それでは、また。

皆さんも満天の星空の下へ撮影に出掛けてみて下さい。


千手フォトオフィス・千手正教

千手正教(せんしゅまさのり)

千手正教(せんしゅまさのり)

1965年、千葉県君津市生まれ。(同・富津市在住)。 沖縄県石垣島に魅せられ、現在「沖縄県石垣市」と「千葉県富津市」の二拠点活動をする自然科学分野のカメラマン。主に天体写真を得意とする。 ここ数年は地方創生に関わる官公庁からの依頼も多く、自然写真と観光PRを融合とした情報発信にも力を入れている。今年は、石垣市・富津市に加えて徳島県美馬市にも活動の場を広げている。また、千葉県や沖縄県のリゾートホテルでの星空ガイドや教育機関のプラネタリウムでは、番組制作~投影~解説までの一連の業務を請ける一方、千葉県市原市にあるFMラジオ局で毎週木曜日に二時間の生放送のワイド番組を長年にわたり務める人気パーソナリティとしても有名。飽きさせない語り口が人気となっている。