千手正教の感動表現|星空を撮る④

今回は、スカイメモSを用いて撮影した星野写真を紹介しましょう。

前回の星景写真を撮影した場所で、同じ日に撮影したものです。


星野写真(せいやしゃしん)は、赤道儀を用いて地球の自転速度とほぼ同じ速度で軸を回転させる事で疑似的に星の動きを追尾する事によって「星」を「点」に写す「追尾撮影」のひとつです。

長焦点レンズ(望遠レンズや天体望遠鏡)を用いる場合、精密な追尾が要求され初心者には難しいかも知れませんが、短いレンズであれば、初心者でも簡単に撮影する事が出来ます。また、今回は、「コンポジット」+「PCによる画像処理」をシンプルに行った画像と合わせて紹介させて下さい。


スカイメモSの追尾ダイヤルを★に合わせます。

(詳細は、星空を撮る(スカイメモS)②を参照願います。)


今回の撮影地は、光害がある場所なのでカブリを考慮して、ISO1600/30秒/F5.6/40枚を選択して撮影しました。

RAWで撮影し、1枚のみの画像は、下記の通りです。

このデータを40枚(20分のデータ)をコンポジットします。

その状態の画像は、、、

画像の左上が光カブリが目立ちます。

これをステライメージ8で画像処理をする事で、背景の色も現地で見た星空の様になり、光カブリを若干ではあるが修正できます。ベテランになると「フラットフレーム」という減光とカブリを除くためのデータを撮影し、それぞれの「ダークフレーム」などと合わせて、天文専用のソフトで概ね除去させる作業を行います。ここでは、シンプルな処理のみを行った、なるべく現地で見た様な星空を再現する事だけを考えて画像処理を行いました。この位の処理なら初心者の方でも簡単に行う事が出来ます。

それが、下記の画像になります。


簡単ではありますが、画像処理の手順を箇条書きにてご案内しましょう。

ソフトは、アストロアーツ社「ステライメージ8」です。

RAWで撮影した40枚の画像をソフトで指定してコンポジットします。このソフトは、アイコンの上にファイルを40枚指定して、ドラック&ドロップでも作業に入れいます。

コンポジットが終わったらTIFFに変換して保存して下さい。

ベテランになると様々な手順と作業を行いたくなりますが、今回の様にシンプルに行う場合、レベル補正とトーンカーブで好みの状態に処理して保存して終わりでも構いませんが、光カブリが気になったのでカブリ補正を施しました。

FacebookやInstagramなどのSNSに画像をUPされる場合には、画像処理後にサイズを縮小してJPEG保存してからUPする事が出来ます。


今回の撮影データです。

カメラ:CanonEOS-6D HKIR改造

レンズ:Tokina AT-X 11-20 PRO DX (20mm位置/Lee-No.3使用)

リモートコントローラー:リモート90L

赤道儀:ケンコースカイメモS(恒星時追尾/★マーク位置)

画像処理ソフト:アストロアーツ社「ステライメージ8」

撮影地は、自宅から約30分程度で行く事の出来る千葉県君津市鹿野山で撮影したものです。


参考までに3枚目の画像に有名なアンドロメダ大銀河とスバルが写っているので、表記したものも合わせてご覧頂き、今回は、ここまでとさせて下さい。

それでは、また。

皆さんも満天の星空の下へ撮影に出掛けてみて下さい。

千手正教(せんしゅまさのり)

千手正教(せんしゅまさのり)

1965年、千葉県君津市生まれ。(同・富津市在住)。 沖縄県石垣島に魅せられ、現在「沖縄県石垣市」と「千葉県富津市」の二拠点活動をする自然科学分野のカメラマン。主に天体写真を得意とする。 ここ数年は地方創生に関わる官公庁からの依頼も多く、自然写真と観光PRを融合とした情報発信にも力を入れている。今年は、石垣市・富津市に加えて徳島県美馬市にも活動の場を広げている。また、千葉県や沖縄県のリゾートホテルでの星空ガイドや教育機関のプラネタリウムでは、番組制作~投影~解説までの一連の業務を請ける一方、千葉県市原市にあるFMラジオ局で毎週木曜日に二時間の生放送のワイド番組を長年にわたり務める人気パーソナリティとしても有名。飽きさせない語り口が人気となっている。

スカイメモS


手のひらに乗るコンパクトなボディながら、充実の機能を多数搭載。ポータブル赤道儀に必須な極軸望遠鏡・明視野照明装置は標準装備。簡単なセッティングで追尾撮影を開始できます。

ASTRA(アストラ) ECH-630


小型軽量ながら最大5kgまでの機材を搭載可能。天体を追尾する赤道儀機能と、タイムラプス撮影を行う際に便利な回転モードを搭載した電動雲台。