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酒井宏和の感動表現|第48回目は、角型フィルターの持ち歩き方と、メンテナンスについてです。

皆さま、こんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。

第48回目は、角型フィルターの持ち歩き方と、メンテナンスについてです。

角型フィルターの説明の講座を開くと、かなりの確率で聞かれるのが、フィルターはどうやって持ち歩けば良いの?

という、質問です。

今回は、その質問に対して、自分の使い方をご説明します。あくまでも自分個人の使用例です。

持ち歩き方

角型フィルターの利点の一つに、脱着のしやすがあります。

スムーズな脱着を実現するために、フィルターを使うすべてのレンズにアダプターリングは事前に装着しています。

Cokin フィルターケース セミハードフィルターポーチ Lサイズ 5枚収納タイプ 100mm幅対応

という専用のケースです。

このケースはLタイプ5枚と、フォルダーを入れることができます。

お弁当箱ぐらいの大きさですが、これで全部すっきり収まります。

フィルターにはフィルター番号が入っているので、ちょっと面倒ですがしまうときにちゃんと番号が出るようにしまうと後が楽です。

また、順番に並べる、よく使うものを手前にするとか、自分の使い勝手に応じて場所を決めておくのがポイントです。

自分は最初のうちは、ネームタグをつけていました。

LEE トリプルフィルターポーチ

というポーチです。

シンプルな構造なので、フィルターを取り出しやすく、フォルダーも一緒に入れられます。

簡易的に数枚持ち運ぶのには良いと思います。

ただ、先ほど紹介した、セミハードタイプのものと比べると、ポーチなので強度が若干弱いです。

フィルターのみ入れていて、強い「への字」型の圧力が加わると、全部のフィルターが割れてしまう危険性があります。

当然、圧力が加わらなければ、大丈夫です。ポーチを入れる場所をちゃんと工夫すれば問題ないです。

フィルターはかなり高額になるので、個人的にオススメは、セミハードタイプです。

メンテナンスについて。

角型フィルターは本当にすぐに汚れが付きます。

ので、ブロアー、専用クロス、クリーナーを常に持ち歩いています。

最初にブロアーで、ゴミを飛ばして、油分等をクリーナーとクロスで除去して行きます。

風の強い日は、よく埃が飛んできますので、撮影前にブロアーをかけて、素早く撮影するようにしています。

が、フィルターについた小さい埃は、相当絞り込まないと写らない場合が殆どなので、個人的にはそれほど神経質にはなっていません。

ガラスのタイプは、割れます。

自分も落として何回か割ってしまったことがあります。

しっかり割れて、鋭利なので、お取り扱いにはご注意ください。

また、写真のように、たまに、端っこがかける時があります。

自分はこういう場合は、パーマセルテープ等を貼って、補強します。

樹脂のタイプは、傷が付きます。

ガラスのタイプより、クロスで拭く前に、よくブロアーでゴミを飛ばした方が良いです。

ただ、どんなに気を使っていても、長く使うと傷が付きます。

これも埃と同じで、絞りの数値が小さいと、前ボケになって、ほとんど影響がない場合もあります。

傷がついたらすぐ交換、でも良いのですが、ご自分の撮影スタイルに合わせて使って見て良いと思います。

以前ご紹介した、ニュアンスのエクストリームシリーズ。割れにくいガラス採用のフィルターです。

このフィルターに関しては、今まで使用した感じでは、傷も、かけもまだありません。

強化ガラスですが、割れない、ということはないのですが、今までのフィルターと比べるとかなり強い印象です。

その代わり、お値段も、かなりのものですが・・・。

酒井宏和(さかいひろかず)

酒井宏和(さかいひろかず)

写真家 プロカメラマンとしての活躍がメイン。自由が丘にスタジオを開業しオーナー業も行う。傍ら、SONYαアカデミー講師、クラブツーリズム講師、日本写真講師協会認定フォトインストラクター等、講師としても活躍する。