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オオヤマナホの感動表現|角形フィルターポートレート②「シャンパン」ってどんな感じなの?

みなさまこんにちは♪
オオヤマナホです。
まだまだあっつい日が続いていますが
撮影活動たのしまれていらっしゃるでしょうか。

今回は2週前の「角形フィルター難しくないよ」に続く第2回。
フィルターナンバーP695 Champagne(シャンパン)についてのお話です。
前回使用していたのはこのフィルターでした。
Cokinはフランスのブランド。フィルター表記は正確にはフランス語ですからシャンパーニュとなるとおもいますが「シャンパン」という呼び方で参りましょう。なんかオシャレね!
(って、同意を求める(ΦωΦ)フフフ…)

このシャンパンですが、どんなフィルターなのかというと・・・
「周辺にソフト効果のある、やさしいオレンジ色のフィルター」と書かれています。
サイトには

「フィルター全面がオレンジ色で、周辺部にのみソフト効果が施されています。中央部のシャープなエリアが楕円形であることが特徴で、中望遠レンズを使ったポートレート撮影では、顔から襟元にかけてのエリアがはっきりと、それ以外の部分を甘く柔らかに描写します。日陰での撮影に最適で、肌色をきれいに表現できます。」
と書かれていますね!

手に取ってフィルターをみてみると・・・

正方形のフィルターの真ん中が楕円形になっているのがわかります。この楕円形の部分はツルツル。
周辺部はザラザラになっています。画像を拡大してみてくださいね。
この質感の違いで周辺部がソフト表現ふわふわにボケ感が広がるというところは!!・・・アレに似ているぞ!というのは・・・。

レンズベビー Velvet85や9月に発売!!!
SOL45と似ている構造です。センターにピントの芯がきてソフト効果が周辺に広がるのが特徴なソフトフォーカスレンズですよね。
レンズベビーは焦点距離が固定であるのに比べてソフトフィルターは1枚を使いたいレンズにあわせて使用することができるというのは魅力です。
(レンズベビーの使用感その他諸々撮影ネタはコチラ★にまとめてますので遊びにきてくださいね。)

それではポートレートの現場にて。効果をみてみましょう。
今回この「シャンパン」をキッズ撮影待ち合わせの時間までちょっと試し撮り・・・。

焦点距離:190mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/320 ISO感度:400

焦点距離:190mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/400 ISO感度:100

んー。同条件での撮影でなくてごめんなさい。
望遠レンズでf5.6だとピントがあいにくくて開放f2.8でのフィルターショットになりました。
かなり色合いもオレンジがかり、ふわふわ度も強く出ていますね。

焦点距離:200mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/160 ISO感度:1250

焦点距離:200mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/125 ISO感度:1250

どうでしょうか?
か・な・り・フィルターありとなしの差に驚かれるかとおもいます。
(ちなみにこれは(笑)ベンチの屋根の柱でした(;’∀’)

使用レンズは70-200mm。
撮影時の焦点距離は190~200mmでしたから焦点距離が長くなるほどソフト効果が強くなるというこれまでの円形ソフトフィルターの定説からいくとソフト効果は強くでているということになるのかと。追々、いろいろ試しながら確認をすすめていきたいとおもいます。
これらの花と柱の画像からは中央部(楕円形)のくっきり度はわかりにくいですね。全体がソフトに感じます。

次はポートレートといきましょう。

焦点距離:75mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/125 ISO感度:320

焦点距離:70mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/125 ISO感度:1250

焦点距離:85mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/200 ISO感度:1250

焦点距離:75mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/125 ISO感度:1250

背景の広がりのあるようなロケーションフォトの場合。
曇り空のような光が全体にまわるような撮影条件場合ではオレンジ色のメリハリよりもセンター楕円形の部分のはっきり度と周辺のボケ感の違いを感じます。
「ああ、確かに周辺にくるにしたがって柔らかくボケてくる」
「全体的にうっすらオレンジ色」そんな印象です。

また、レンズの焦点距離と楕円形のバランス。
楕円形も縦長に使うのか。それとも横長につかうとどうなのか。
室内やスタジオではどんな表現になるのか。
注目点はいろいろでてきますね
(簡単じゃないほど面白いですからね (`・ω・´)
攻略してまいりましょう♪

次はベンチから河川敷におりてみました。

焦点距離:50mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/400 ISO感度:1250

焦点距離:50mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/200 ISO感度:1250

レンズを50mm単焦点に変えてみました。ISOはオートでした。
日の入り前の夕景(うす曇り)。
中央部はくっきりでていますね。トリミングはしていない画像なので中心部が楕円形(縦)です。左側の男の子はくっきり。右のお姉さんのほうにいくにしたがってソフト効果がかかります。この2人並びの構図だったら楕円形は横長にセットが良かったかもしれませんね。
フィルターは縦にいれなければならない!ということはなく、柔軟に対応せねば・・・ですね
(;’∀’)

漠然と「シャンパン」つかってみようかなと使うのではなく、効果の特徴を頭に入れながら
「このシーンのココ」に!「この効果を!」という目的意識をしっかりと持って使うと、うまくいったときに超快感!となりそう!!! です。
この作例で言うなら・・・足元はボケているじゃないですか。そこまできっちり写したかったとしたら、ソフトになってしまったらがっかりになってしまいますから。
意図したとおりになるように、効果を最大限のメリットにいたしましょうね。

焦点距離:50mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/125 ISO感度:1000

⇓⇓⇓

この2枚は同じ写真です。上は元画像。下はトリミングをしています。
センターにピントがあうという特徴のフィルターの場合は撮る段階からトリミングを意識しましょう。まずは日の丸構図(ピントセンター)で撮ってサイド・上下の欲しい位置に持ってくることが必要です。

というところで次回は室内で使うとどんな感じになるのかをおとどけです。

「お!なんかいい!!」

ここを狙いたいとおもいますよ~♪

今回のモデルさんはコウくんとメイカちゃんにお願いしました。

ではでは。最後まで読んでくださりありがとうございました。オオヤマナホでした。