光川十洋の感動表現|都電、レトロ視点

都電は、魅力的な被写体として、季節を問わず人気ものです。車両ごとにデザインが異なり、色彩も豊富で華々しく、モダンに見えます。沿線に綺麗に植えられた花々とのツーショットは誰でも撮りたくなり、下町情緒も感じられます。人々の年代によって、思い出もそれぞれでしょう。ご存知のように、車が普及するにつれて、東京都では道路を走る路面電車が邪魔な存在に変わっていき、専用軌道の荒川線だけが残されて、路線距離12.2Kmが現在の生活の中に溶け込んできています。

ところが、王子駅前駅と飛鳥山駅の間約400mが、電車軌道と車道が区分けされていない唯一の併用軌道なので、ここに私はレトロ感を感じて「感動表現」にチャレンジしました。レトロを求めていくと紹介したい場面が次々と……。そう、飛鳥山は子供時代の遊び場所、高校は都電通学、縁日で買った和菓子屋さんは、今…!!個性的な「レトロ視線」をどうぞ。

超ワイド画角の描写ができるので、室内撮影には必需品。レンズがF2.8と明るいので、暗い場所・時間帯でも構図決定がすばやくできました。ディストーションが補正された超ワイドズームレンズは、状況描写に満足感を与えてくれました。



飛鳥山駅から一旦本郷通りへ都電が入り込み、明治道路(国道122号)を下っていきます。背景の歩道橋は撮影をする人の人気場所です。手前の標識の表示を意識しました。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:16mm 絞り:F/18 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:160 -1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)


JR王子駅のガード下から、飛鳥山横の急坂を登ろうとする場面です。66パーミル(1000分の66)の急勾配なので、線路を設置したときに、蛇行をさせた工夫の跡が見えます。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:160 -1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)




飛鳥山に2009年から運行した斜行モノレール「あすかパークレール」の「アスカルゴ」から、併用軌道がよく見えます。架線を張る工夫が感じられます。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:15mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 -1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)




王子駅前駅から、直角の急カーブで都電が明治通りに出ていきます。シンプルな屋根のイメージを持っていましたが、現在の車両は豪華な設備です。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:3600 -1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)




最近の車両の室内は、昔のイメージを探しても見つかりません。すべてが、曲面を活かした構造とデザインは、安全性も感じられて、新鮮です。超ワイドレンズが全容をとらえるときに好都合です。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:5600 (APS-Cサイズカメラで撮影)




飛鳥山公園には、都電6080号が保管されています。昭和24年製造で、昭和53年4月まで走っておりました。きれいに管理されていて、どの年代にも思わず声が出るほど人気です。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:15mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:1600 (APS-Cサイズカメラで撮影)




運転士の手さばきを思い出す人も多いことでしょう。小さなお子様でも、動かすことができて、専門的でレトロな設備が身近な遊びになっています。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:2000 (APS-Cサイズカメラで撮影)




梶原駅すぐ近くにある和菓子屋さんに、「都電もなか」のさまざまな都電形式が用意されております。道路拡張の話があるそうで、線路付近のレトロを味わう人はお早めに。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:13mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:1100 (APS-Cサイズカメラで撮影)




昭和レトロを描いた西岸良平『三丁目の夕日』にも都電が出てきます。「歴史と文化の散歩道」を示すガードパイプがブルーモーメントに、浮かび上がります。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:4000 -1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

光川十洋(みつかわとうよう)

光川十洋(みつかわとうよう)

日本大学芸術学部写真学科卒。学研で創作分野歴任。現在クラブツーリズム、カルチャーセンター、写真団体の写真講師。日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター

AT-X 11-20 PRO DX


室内、暗い時間帯などにも、ディストーションが補正された超ワイドズームレンズは、いろいろな状況描写に十分な対応ができます。