光川十洋の感動表現|しっとり秋姿@奥庭・御庭

富士山の富士スバルラインを登っていくと、奥庭・御庭という場所があり、秋には美しいカラマツの黄葉を撮影出来ます。以前行ったときは快晴で、青空と黄色のカラマツとのコントラクトが見事でしたが、淡い曇り空で小雨が降るときでも、味わい深い場面に出合いました。旅行会社クラブツーリズムの写真講師として同行して、撮影時の工夫を、「撮ってはお見せする方法」で行いました。限られた時間でしたので、ISO感度オートを活用して速やかな作例づくりをいたしました。

カラマツや古木、岩石などに近づくことができること、広大な場所なので、広く撮りたいこと、風景写真として遠近感を出したいこと、被写界深度を活用したいこと、などから、超ワイドズームレンズAPSサイズ11mm-20mmを利用しました。


レンズの先端からわずか14cmの近さまで近寄ることができます。超広角レンズの特長の被写界深度の大きさを活かして、森林限界付近で、黄葉したてのカラマツと雪化粧をした富士山山頂近くまで描写ができます。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/14 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:250(APS-Cサイズカメラで撮影)



よく見ると、枯れ木の大木に添って、小さなカラマツの木が伸びてきています。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/13 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:360(APS-Cサイズカメラで撮影)



霧の多い落葉樹に付着するサルオガセ(地衣類)が変化を見せます。一部だけを強調するために、近づいてあまり絞り込みません。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:2200 -2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)




ラインダンスをしているような松ぼっくり。対角線構図になるアングルで。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/18 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:5600 -2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)



同じ被写体を、超ワイドの焦点距離にすると、背景の状況がよくわかります。雨が降っているときなので、フィルターに着いた雨粒も絵柄の一部に。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/18 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:2800 -2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)



1本の個性的な樹皮を見せる樹木。さて、もっと魅力的にどう表しましょうか。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:11400 -2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)




主役となるように大きく画面に配置。背景にノーマルな樹木をぼかして入れて、対比して見せました。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:16mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:12800 -2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)



寄生火山噴火口の溶岩斜面に、うっそうとした樹々が水を求めて根を張り巡らします。森の奥のほうまでわかるように、遠近感を活かした描写。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:18000 -1補正(APS-Cサイズカメラで撮影)



同じ場所で、根の密集度をさらに意識した絵柄にするために、上の作例の約2倍の焦点距離を活用。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:20000 -1補正(APS-Cサイズカメラで撮影)



五合目では、雨が降り、時々雲の中に入ると、霧が素早く通り抜けます。富士吉田口から頂上への登山道は閉鎖していますが、人が歩ける道もあります。



◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100 -2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)



登山道わきの溶岩、雨が降りだしたときの表情を感動表現するために、しゃがんで印象的な所を描写します。



◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:19mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:4000 -2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)



時々霧に包まれます。屏風絵のような雰囲気です。それだけに、おとなしい表現とも言えます。個性的にどう撮影しましょうか。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:125(APS-Cサイズカメラで撮影)



ローアングルを選択。色が変わりつつある草を下から見上げて、背景に霧の林。遠近感を意識することがポイントです。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:19mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:125(APS-Cサイズカメラで撮影)



晴れた日に撮影した写真では、コンクリート製のような淡いグレーの大きな古木です。雨の日では、いろいろな模様が浮かび上がることを知りました。超ワイドで、絞って、パンフォーカスの描写です。


◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:11mm 絞り:F/14 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:3600 -1補正(APS-Cサイズカメラで撮影)​​​​​​​

光川十洋(みつかわとうよう)

光川十洋(みつかわとうよう)

日本大学芸術学部写真学科卒。学研で創作分野歴任。現在クラブツーリズム、カルチャーセンター、写真団体の写真講師。日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター

AT-X 11-20 PRO DX


非球面レンズと超低分散ガラスを採用した描写力により、風景写真の場合は頼もしい。マニュアルフォーカスを頻繁に使うときにも、「ワンタッチフォーカススクラッチ」機能によるトルク感が使いやすいです。最短撮影距離がレンズ先端から約14cmと近いので、被写体にかなり近寄ることができます。