光川十洋の感動表現|「蓮の葉シャワーの表情」

 横浜市三渓園が考案した「蓮の葉シャワー」が人気です。早朝観蓮会の期間で休日に係の方々が丁寧なご対応と説明をしてくださいます。4年前から「蓮の葉シャワー」を始めたところ、ほかの植物園や蓮関連施設でも行われるようになりました。レンコンに穴が開いていて、茎や葉脈に空洞がつながっています。葉脈の先は細くなって、閉じていますが「Y」の部分で葉の周りを切り落とすと、葉脈の断面が見えます。茎から水道水を送り込むと、葉の周りから、水がシャワーのように放射状に飛び散ります。古くは中国で、蓮の葉に注がれたお酒を茎から飲む遊びがあるということです。日本では現在も「象鼻杯」と言われて、ジュース、お茶、お酒などを飲む行事が行われていますが、どちらも蓮の茎の特徴を利用した遊びですね。

「蓮の葉シャワー」に近づくことができることや、背景の情景を広く入れたい理由で、ワイドズームレンズは情景描写にうってつけです。また、小さなものに近づいて撮る場合にも、最短撮影距離0.28mは、長辺約20cmまでアップにできるので、被写体の幅を広げてくれます。

なお、今回の作例に登場したお子様は、保護者の了解をいただいております。






「蓮の葉シャワー」という言葉を初めて知る人も多いでしょう。そしてその状態を真正面からわかりやすく撮影してみました。蓮の葉脈がわかると思います。日が当たるところは黒くなり、影の部分は明るく見えます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/18 シャッタースピード:1/13秒 ISO感度:250(APS-Cサイズカメラで撮影)



暑い日に赤ちゃんが気持ちよさそうに水にさわっておりました。水の出る量や速さによって、シャワーの水の表情もいろいろです。ワイドレンズ特有の周辺の歪みは、20mmを使うことによって、顔が変形するということもありません。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/18 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:280-2/3補(APS-Cサイズカメラで撮影)



兄妹が楽しそうに蓮の葉に水をためて遊んでおります。手持ち撮影でアングルなどを絶えず変えながら、1/20秒で撮ると、シャワーの流れの量が多く表現できます。ワイドレンズなので、背景の蓮池や小山の林などの状況がよくわかります。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:13mm 絞り:F/20 シャッタースピード:1/20秒 ISO感度:100 -2/3補(APS-Cサイズカメラで撮影)



シャワーの水が玉すだれのようになるように、速いシャッタースピードで撮りました。水滴に明るい部分と暗い部分が映り込むアングルを探し、水滴の表情を心がけました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:15mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:220 (APS-Cサイズカメラで撮影)



三渓園の係りの人が小さな蓮の葉をカッティングし、「シャボン玉遊び」を来場者に勧めておりました。静かに吹くと泡がつながってきて、茄子のような形に見えます。柔らかい太陽光が降り注ぐと、透けたブドウのような形に見え、虹色がとても美しく映えます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/18 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:280 -2/3補正

(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

光川十洋(みつかわとうよう)

光川十洋(みつかわとうよう)

日本大学芸術学部写真学科卒。学研で創作分野歴任。現在クラブツーリズム、カルチャーセンター、写真団体の写真講師。日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター

AT-X 11-20 PRO DX


背景の情景を広く入れたい理由で、ワイドズームレンズは情景描写にうってつけです。また、小さなものに近づいて撮る場合にも、最短撮影距離0.28mは、長辺約20cmまでアップにできるので、被写体の幅を広げてくれます