光川十洋の感動表現|「相撲部屋めぐり」

現在相撲の人気がますます熱気を帯びています。連日の満員御礼、「相撲女子」や外国のお客様も増えてきています。土俵での敢闘精神あふれる相撲内容や人気力士の台頭のほか、日本相撲協会や力士など関係者の努力で、ファンサービスのイベントや、ネットユーザーにアピールしたことなども効果的なようです。東京の両国国技館界隈は、相撲部屋がたくさんあります。大相撲関連の施設も多く、熱気が感じられる両国の町をカメラ散歩してみませんか。

ここで思いついたのは、魚眼レンズの描写。相撲部屋の看板をお相撲さんのスタイルのイメージに表現してみようという遊び心です。魚眼レンズ特有の「タル型デフォルメ」を利用した表現。遠近感が強調して得られるディストーション。対角線で180度もある広域を1枚の画像としてとらえることのできる眼を超えた描写。出かけていく前に想像が膨らみますが、行ってみると思わぬ出合いがあり、「感動発見!」そして、「感動表現」ができるのです。広域描写で自分の足元が写るほどですが、すべて手持ち撮影で快適です。

朝稽古などを見学する場合、後援会に入る場合もあります。撮影するときは、フラッシュ禁止、シャッター音に制約などありますので、各相撲部屋に確認する必要があります。今回は、町を歩きながら、外から見た相撲部屋をめぐり、昨年(2016年)11月25日オープンした「-両国- 江戸 NOREN」の土俵にもカメラを向けました。

歴史を感じる大きな木製の看板。がっしりした石の壁面に堂々と見えます。タル型のレンズ描写を活用しました。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/ 3.5 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度100 (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

 

木製の看板の木目が力強いです。加えて、レリーフ感たっぷりの「出羽海部屋」の文字も伝統を感じます。レンズの歪み方は、距離やアングルで大きく異なってきます。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/ 10 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度100 (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

 

元横綱北勝海の「八角部屋」のドアには8の角を意識したデザインが施されていました。形を意識したディストーションで感動表現ができます。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/3.5  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度400 (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

 

「陸奥(みちのく)部屋」の前にある旧型郵便ポストですが、相撲部屋の郵便受けです。たくさんのフアンレターが来ることでしょう。形を強調しました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/5  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度250  (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

「九重部屋」の前に「千代の富士像」。角界で初めて国民栄誉賞を受賞して、2016年7月31日、61歳の若さで、千の風になられました。筋肉質で強かった腕を強調しました。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度400  (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

 

立派なビルの中に相撲部屋があるケースが目立ちます。団体が相撲部屋めぐりをしていることもよくあります。広域を描くことができる魚眼レンズならではの1枚です。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度100  (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

 

オープンして間もない「-両国- 江戸 NOREN」の中には、監修を受けた土俵が展示されています。人工光と限られた撮影位置ですが、魚眼レンズならでは、の全容のとらえ方です。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/9  シャッタースピード:1/30秒 ISO感度800   -1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)