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國政寛の感動表現|たのしくマスター! マクロ撮影術!(1)マクロ撮影の魅力と撮影機材

『風にそよいで』

~淑女のように
 たおやかに~

これまでの連載でマクロ撮影についていろいろお話してきました。
少しでも多くの方がマクロに興味を持っていただけていたら嬉しいなと思います。
お読みいただいている方の中には、これからマクロ撮影を始めてみようと考えている方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで改めてまして、また今回から楽しくマクロ撮影するための知識やテクニックについてお話していきたいと思います!
記念すべき第一回目は、マクロ撮影キホンのキです!
どうぞ!

目次[非表示]

    1. 0.1.マクロの魅力
    2. 0.2.マクロ撮影の機材
    3. 0.3.おわりに

マクロの魅力

マクロ撮影は、クローズアップ撮影、または接写ともいいます。
一般的なカメラとレンズで撮影するよりも被写体に近づいて、画面いっぱいに大きく写すことです。

マクロ撮影の魅力は、身の回りの身近な場所でも心ときめく風景を発見できること。
遠くまで絶景を撮りに行かなくても、めったに見られない特別な瞬間を探さなくても、ちょっと足元に目を向ければ素敵な風景がいくつも存在しています。
そんな何気ない足元の風景が、マクロレンズを通すことで肉眼では見たことのない幻想的で不思議な風景に変わるんですよ!
この小さくて素敵な世界に触れてワクワク心ときめかせ、ほんのちょっぴり幸せな気持ちになれる。
それがマクロ撮影の大きな魅力です。

マクロ撮影の機材

マクロ撮影をするためには、被写体に近づいて大きく撮影するための機材が必要です。

とりあえずお手軽にマクロ撮影を試してみたいという方には、「クローズアップレンズ」や「接写リング」がオススメ。
どちらを使用しても最短撮影距離が短くなり、通常より被写体に寄って大きく写せるようになります。

「クローズアップレンズ」は、いつも使っているレンズの前にフィルターのように装着するものです。
ケンコー・トキナーからも数種類のクローズアップレンズがラインナップされています。

​​​​​​​(※「MC クローズアップNEO」No.3とNo.4を重ねて使用)

「接写リング」は、カメラボディとレンズの間に装着して使用するもの。
ケンコー・トキナーからは「デジタル接写リング」が発売されています。

(※デジタル接写リングなし)

(※デジタル接写リング36mm使用)

このようにお手軽にマクロ撮影が楽しめますが、小さな花などはあまり大きく写すことができず物足りなく感じるかもしれません。
本格的なマクロ撮影をするなら、やはり接写用のレンズである「マクロレンズ」を用意したいですね。
マクロレンズなら「クローズアップレンズ」や「接写リング」と比べて格段に被写体に近づいて大きく写すことができます。
等倍でのマクロ撮影はもちろん、通常のレンズと同じように遠くの被写体も撮影できるので、花を大きく撮るだけでなく少し離れて背景を入れたり、被写体の前後にボケを取り入れたり、表現の幅が広がりますよ。

ケンコー・トキナーのマクロレンズ「AT-X M100 PRO D」は、等倍までの撮影が可能な焦点距離100mmの中望遠マクロレンズです。
100mm前後のマクロレンズは少し離れた場所から被写体を捉えることができ、花だけでなくそこに集まる虫などを撮るにも最適です。
「AT-X M100 PRO D」には手振れ補正やレンズ内モーターは内蔵されていませんが、その分小さく軽いため、フットワークよく撮影することができます。
また、独自のワンタッチフォーカススクラッチ機構を内蔵しているため、フォーカスリングを前後にカチッ!とスライドさせるだけで瞬時にAFとMFの切り換えが可能です。

おわりに

道具が揃えば、あとは撮影するのみ!
慣れるまではなかなか思うように撮れずに難しく感じるかもしれませんが、ぜひこの楽しい世界を体験してみてくださいね!

國政寛(くにまさひろし)

國政寛(くにまさひろし)

1971年生まれ。大阪府在住。 マクロレンズを自在に操り、 光とボケが織りなす幻想的で不思議な世界を描き出すマクログラファー。 刻々と変化していく花たちの表情や、虫たちのコミカルな姿に 心ときめかせ、癒されながらその一瞬の表情を切り取っています。 「クニさんの花マクロ写真塾」主宰 日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター サイト:Kuniphoto Works( http://kuni-hiro.com/ )