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國政寛の感動表現|年の瀬にはゆっくり一年の撮影を振り返りましょう!(後編)

『誕生』

~光の喝采を浴びて
 いま花開く~

「今年一年の撮影を振り返る!」後半です。

まずは今にも咲きそうな蓮の蕾。
光のキラキラがまるで開花を祝ってくれているかのよう。
蓮というと普通は横から見る姿を思い浮かべるかと思いますが、これは真上から撮影しています。
そのため、水面に反射した太陽の光がこのようなキラキラを演出してくれました。

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一見すると、何を撮ったかわからないかもしれませんね。
ひまわりの中心部分です。
ぐるぐると渦を巻くようなリズム感に惹かれて、その中心部分だけに迫ってみました。

咲きはじめの彼岸花。
蕾の姿がなんだか小さな手のひらや足あとのようです。
その可愛らしい姿に心惹かれて撮りました。

雨の日の植物園。
ロテカ・ミリコイデスの特徴的なシベに滴がいっぱい付いていました。
先端の一滴に焦点を合わせて撮ったものです。

雨上がりのコスモス畑。
長く延びる茎に一粒の水滴が。
水滴部分にだけに視線が向くようにピントを合わせ、茎の前後すらもボカしています。

咲き始めのサザンカの花びら。
近づいてよく見ると、なんだかハートのようなお尻のような、その可愛らしい形にほっこりします。
そんな可愛らしい部分だけを切り取りました。

紅葉をマクロで撮るイメージはあまりないかもしれませんね。
でもマクロ一本でもいろいろな紅葉を撮影することができます。
柔らかな光や色が入る背景を選び、優しい雰囲気に仕上げました。

これは温室で撮影しました。
暑い真夏や寒い冬は花も少なくなるし、なかなか外へ出るのも億劫になりますよね。
そんなときは、ぜひ温室に行ってみてください。
外の公園や植物園などでは見られない珍しい花もいろいろあって楽しいですよ。

この写真、背景にある円ボケは何だと思いますか?
クリスマスシーズンで木に吊るされていた金銀の装飾の玉でした。
このように温室などでは人工物が背景に入ることも多くなりますが、ボケを使ってうまく活かすと素敵な背景を演出してくれます。

皆さんもぜひ今年の振り返りをしてくださいね!
そうすることで今年撮りたりなかったものが見えてきて、来年の撮影計画を立てるのにも役立ちますよ。

國政寛(くにまさひろし)

國政寛(くにまさひろし)

1971年生まれ。大阪府在住。 マクロレンズを自在に操り、 光とボケが織りなす幻想的で不思議な世界を描き出すマクログラファー。 刻々と変化していく花たちの表情や、虫たちのコミカルな姿に 心ときめかせ、癒されながらその一瞬の表情を切り取っています。 「クニさんの花マクロ写真塾」主宰 日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター サイト:Kuniphoto Works( http://kuni-hiro.com/ )