國政寛の感動表現|滴にお花たちを閉じ込めて、マクロならではの世界を撮ろう!

『しあわせな瞬間(とき)』


~秘密の世界に
 閉じ込めて~


秋、意外にも雨が多い季節ですよね。
ひと雨ごとに気温も下がり、なかなか撮影に出ようという気にならないかもしれません。
でも、雨の日だからこそ撮れる写真だってあるんです!
それは水滴。
雨の後、花びらや茎にびっしりついた滴は実にフォトジェニック!
撮っていると、楽しくて楽しくて撮影が止まらなくなりますよ( ^ ^ )


雨の日、コスモスの茎に滴がいっぱいぶら下がっていました。
よく見るとまん丸い滴の中にお花畑が写っています。
そう、滴撮影の楽しさは、この閉じ込められた風景を見つけ出すことでもあるんです。



こちらはコスモスの蕾。
宝物を見つけた子供が両手を広げてはしゃいでいるようです。

滴の中に花を写り込ませるには、滴の真後ろに花が咲いている必要があります。
滴と花の距離が近いほど、大きくはっきりと写り込みます。
そして、滴の形はできるだけ真ん丸なものがベスト。
ぜひ、そんな滴を探してみてくださいね( ^ ^ )



滴撮影は雨が降っている最中だけでなく、雨が上がった後も絶好のタイミングです。
特に雨上がりに晴れ間が出て日が差し込むと、滴に光が反射してキラキラ輝きます。

この写真は、手前の茎にぶら下がった滴にピントを合わせ、背後にある茎をボカしています。
背後の茎についた滴が光を反射して、綺麗に輝く円ボケの写真になりました。



滴のついた茎が重なるようなアングルを選び、手前の茎についた滴にピントを合わせました。
絞りを開放にすることで背景の輝きが大きくボケます。
すると、隣合わせの円ボケが重なって面白い表現になりました。



ところで円ボケというと、真ん丸い円形のものをイメージすると思います。
最近のレンズは絞り羽根の枚数が多く、円形絞りが採用されているものが増えてきました。
このため、多少絞り込んでも綺麗な円形のボケを描くことができます。
ケンコー・トキナーの「AT-X M100 PRO D」は円形絞りではないため、絞りを絞っていくとだんだんボケが角ばっていきます。
そこで、あえて絞りを絞って、角ばった円ボケ(角ボケ?)を楽しんでみました!(*^^*)



時にはこんなふうにどこにもピントを合わせず、ボケだけを楽しむのもいいですね。
人によっては「こんなのは写真じゃない!」と怒られるかもしれませんが、好きなように自由に描けばいいんです。



こちらもコスモスが写り込んだ滴ですが、よ~く見てください。
写り込んだコスモスに、なんだかゴミのような点のようなものが写っています。

さて、何でしょうか。
ちょっと拡大してみましょう。


​​​​​​​

写り込んだ背後にある花の蜜を集めに来たハナアブくんでした( ^ ^ )
決して、本当に滴の中に閉じ込められているわけではありませんよ。

滴の中に花を写し込む場合、菊やコスモスのように形のはっきりした花の方がよりはっきり写すことができます。
コスモスの咲くこの時期は、滴写真を楽しめるベストシーズンのひとつ。
ぜひ皆さんも、雨が降ったらワクワクしながら撮影にでかけてくださいね!

國政寛(くにまさひろし)

國政寛(くにまさひろし)

1971年生まれ。大阪府在住。 マクロレンズを自在に操り、 光とボケが織りなす幻想的で不思議な世界を描き出すマクログラファー。 刻々と変化していく花たちの表情や、虫たちのコミカルな姿に 心ときめかせ、癒されながらその一瞬の表情を切り取っています。 「クニさんの花マクロ写真塾」主宰 日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター サイト:Kuniphoto Works( http://kuni-hiro.com/ )

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