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國政寛の感動表現|Lensbaby Velvet 56で一味違ったマクロ撮影にチャレンジ!

『ときめいて』

~少しうつむき
 心ときめき~

光が滲むような描写が特徴的なLensbaby Velvet(ベルベット)。
今回は焦点距離56mmの「Velvet56」を紹介いたします。
「Velvet56」も「Velvet85」と同じく、光が滲むような描写が特徴的なソフトフォーカスレンズで、撮影倍率1:2でのマクロ撮影が可能です。
「Velvet85」と比べると焦点距離が短いので、遠くのものを大きく撮るというよりは、広めに背景を写し込んだ状況描写的な撮影に適しています。

絞りf2で撮影しました。グリーンが大きく滲んで幻想的な雰囲気ですね。
画面周囲の流れるような描写も面白いです。

f8まで絞ると大きな滲みは見られなくなります。
周辺部の流れが残っているのが、オールドレンズのような雰囲気を出しています。

チューリップを下から見上げて、空を入れてみました。
背景に咲く背の高いチューリップも画面に入っています。
こうした表現は、標準域の56mmという焦点距離ならではですね。

チューリップの群生にぐぐっと寄って、奥の一輪に焦点を合わせました。
レンズ特有の滲みと相まって、燃えさかる炎の中に咲く一輪、といったイメージになりました。

こちらもチューリップの一輪に注目したもの。
背景は柔らかくボケているものの、咲いているチューリップの形がうっすらわかりますね。
焦点距離85mmの「Velvet85」や100mmクラスの中望遠レンズでは完全にボケてしまって、ともすればフラットで変化のない背景になりがちです。
このように焦点距離の違う「Velvet56」を使用することで、いつもとは少し変化をつけた表現方法が楽しめます。

二輪のチューリップ。
仲良しの友達か、はたまたカップルでしょうか。
「Velvet56」の独特のボケ味が、まるで遠い記憶を蘇らせているようなイメージを表現しています。

背景に流れる小川に太陽の光が反射して円ボケを作っています。
陽射しの眩しさを感じられる一枚になりました。

木々が密集した日陰に咲くことが多いシャガ。
暗い背景になりがちですが、その暗い背景がかえって白い花の滲みをより目立たせてくれました。

サクラソウを真上から。
周囲の花が完全にボケてしまわず形を残していることが、面白い効果を生み出しています。
中望遠クラスのマクロでは得られない表現ですね。

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クリサンセマムを背景にサクラソウを。
ここでもやはり、背景のクリサンセマムは完全にボケてしまわず、かろうじて花であることがわかるぐらいのボケになっています。

いかがでしたか?
ぜひ皆さんも、「Lensbaby Velvet」の特徴を生かして、一味違った作品作りにチャレンジしてみてください!