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國政寛の感動表現|寒くて凍える季節には温室でぬくぬくマクロ撮影を楽しもう!

『遊泳』

~ふわふわゆらゆら
 気持ちよさそに浮かんでる~

 

雪が降ったり寒波が来たり、寒い日が続くとなかなか撮影に行く気分にもなりませんね。
特にこの時期は花もあまりないし、春まで撮影は一休みかな……。なんて思うかもしれません。
でもちょっと待って下さい!
こんな時期でもぬくぬくと快適に花が撮れる場所があるんです。
そう、温室ですよ!

温室は季節に関係なく適度な気温で保たれていて、一年中いろんな花が咲いています。
植物園などの野外では撮ることのできない珍しい花も多いので、普段の撮影とはまた違った楽しみがあるんです。
ぜひこの時期にこそ、そんな楽しい温室に行ってみましょう!

温室での撮影といっても、基本は野外での撮影と変わりません。
撮りたい被写体を見つけて、どう撮りたいか考えて、それに合わせて背景処理を吟味する。

温室の撮影で困ることといえば、野外と比べて背景処理が難しい点かもしれません。
背景に人工物が入りやすく、また背景までの距離が近いので煩雑になりがちです。
でも逆に、そんな背景をうまく活かして温室ならではの写真を楽しんじゃいましょう!

たいていの温室は、天井や壁が透明なガラスで囲まれていますよね。
意外とたっぷり光が入る場所も多いんです。
そんな場所に背の高い木があれば、木漏れ日を演出するチャンス!

 

ほぼ真上に近い方向を向いて、下から見た花を撮っています。
この花は高い木に咲いているので、上を向いても背景に周囲の木が写り込んで円ボケを作り出してくれました。

温室では狭いエリアに花や植物がぎゅっと密集して展示されていたりしますよね。
この花や葉に光が当たれば、様々な色のボケとして活用することができます。

 

背景の花に当たった光が反射して、円ボケを作り出してくれました。
撮影した場所の様子はこんな感じです。

 

背景にある赤や黄色の花に光が当たってボケになっているんです。

 

天に向かって咲く花と並ぶように、白い円ボケが帯のように走っていますね。
これ、ガラス窓のフレームなんです。

 

普通なら「邪魔な人工物だ!」と入らないようにフレーミングするところですが、あえて取り入れて背景に活かしてみました。

 

まあるいお月さまに照らされているようなイメージで撮りました。
「月が2つもあるなんておかしい!」なんて言わないでくださいね。
実はこれ、壁に設置されているライトの光なんです。

 

大きくボカすことで、まるでお月さまのようなイメージを演出できました。

温室では背の高い木に咲く花もいろいろ展示されていますよね。
トキナーの「AT-X M100 PRO D」は中望遠の100mmマクロですが、望遠としては焦点距離が少し短めなので遠くに咲く花をあまり大きく写すことはできません。

そんな時にはテレコンバーターを使ってみましょう!
テレコンバーターは、カメラボディと撮影レンズの中間に装着するだけで焦点距離を伸ばすことができる便利なアイテムです。
ケンコー・トキナーからは「Kenkoテレプラス」としていくつかの種類が発売されています。

 

*発売中のテレプラスのラインナップの中で、AT-X M100 PRO Dに使用できるのは「テレプラスPRO 300 1.4X」および「同2X」です。「テレプラスHD」では作動いたしませんのでご注意ください。
(写真で使用しているテレプラスは旧型ですので、現行機種とはデザイン等が異なります)

これで遠くの花も大きく写すことができました!

 

でも、いつも都合よく背景に光が入って、綺麗なボケが作れるとは限りません。
どうやってもいい背景にならない時だってあるんです。
そんなときこそマクロレンズの真骨頂!
寄って寄って寄りまくって撮りましょう!

 

原種スイセンのナルキッスス・カンタブリクス・フォリオスス。
なんだか海の生き物のような不思議なフォルムに心惹かれたので、めいっぱい寄ってみました。。

 

アングレクム・エブルネウム。
花の一つに焦点を合わせ、周囲の花をボケとして表現しています。
(それにしても温室の花たちの名前、ややこしすぎて覚えられません……)

 

ハイビスカスはやはりこの花芯の部分に心惹かれますね。
普通なら伸びる花芯の面白さを横から撮るところですが、ここでは真正面から撮ってみました。
一つの花でも、向きや角度などをいろいろ変えて撮ってみると面白いですよ。

いかがでしたか?
温室の撮影では、野外での撮影に比べると背景にいろいろなものが入り込んできます。
それを邪魔だと考えないで、ぜひうまく活かして撮影してみてください!