國政寛の感動表現|望遠ズームと+デジタル接写リングでプチマクロ撮影を楽しもう!

『めざめ』


~まばゆい陽射しに
 心もめざめて~
(「AT-X M100 PRO D」使用)

皆さん、マクロ撮影楽しんでますか?
バラ、コスモス……。鮮やかでありつつ、どこかしっとりとした落ち着きを感じる秋の花たちももう終わりですね。
そして紅葉が見頃になってきました。
ぜひ、マクロレンズでの紅葉撮影にもチャレンジしてみてください( ^ ^ )

ところで、少し離れた場所にある花などを撮影したいことってありますよね。
植物園などでは柵があって近づけない場所もありますし、樹に咲く花や紅葉など高いところにある枝を狙いたい場合もあります。
マクロレンズでできる限り近づいて撮ってはみるものの、あまり大きく写せずに主役がいまひとつ目立たなかったり、周囲がごちゃごちゃしてわかりにくい写真になったり。

そんな時は、マクロレンズは諦めて望遠レンズにチェンジ!
さあこれで大きく撮れるぞ!

と、マクロレンズで撮影するような感覚でファインダーを覗いてみたら、ピントが合わない!

そう、望遠ズームレンズなどはマクロレンズに比べて最短撮影距離がかなり長いのです。
短いものでも1m前後、通常は1.5mぐらいのレンズが多くなっています。
マクロのように近づいて大きく撮る、ということが難しいんですね。

それで、ピントが合うように最短撮影距離まで離れようと少しずつ後ろに下がってはピントを確認して……。そしてやっとピントが合った!と思ったら、マクロレンズで撮っていたときよりかなり後ろに下がっていて、場合によっては写っている被写体がむしろ小さくなっていたり。
せっかく大きく写したくて望遠レンズを使ったのにこれじゃあ意味がないや……。そんな殺生な~!
と、嘆きたくなることもあります。

でもまだ諦めるのは早い!
慌てることなく、カバンに忍ばせておいた「デジタル接写リング」をサッと取り出しましょう。

「デジタル接写リング」、覚えていますか?
第二回でご紹介した、「カメラボディとレンズの間に取り付けて、レンズの最短距離よりさらに被写体に近づいて撮影できるようになるリング」です。
その時にはマクロレンズに装着して使用する方法を説明しましたが、もちろん、こうした望遠ズームレンズにも使用可能なのです!

立入禁止のエリアに咲くスノードロップ。
距離がある上に小さな花なので、100mmマクロの「AT-X M100 PRO D」で撮影するとこのぐらいの大きさにしか写りません。
背景や周囲の草木がごちゃごちゃしていて主役が目立ちませんね。
ちょっと何を撮ろうとしたのかわからない写真になってしまいました。

そこでマクロレンズに換えて望遠ズームを装着!
望遠ズームの200mmで撮影すると、かなり大きく写せました。

でも、まだ少し物足りません。
かと言って、これ以上近づくと最短撮影距離より前に出ないといけなくなってしまい、ピントを合わせることができません。

そこで、「デジタル接写リング」の32mmを装着!
一気にググッと寄ることができました。

さらに、ズームを300mmにします。
主役がどーん!と明確な写真になりました。

デジタル接写リングを使用せず、300mmで最短撮影距離から撮影するとこのぐらいの大きさです。

同じ焦点距離のレンズでも、「デジタル接写リング」があるのとないのとではかなり表現が変わりますね。

いかがですか?
マクロレンズだけでなく、望遠ズームレンズに接写リングをひとつ持って出かければ、近くの花も遠くの花も思い通りに切り取れて、撮影の幅が広がりますよね。
ぜひ、この秋はそんな撮影にもチャレンジしてみてくださいね。

今回は望遠ズームレンズにデジタル接写リングを装着した撮影のお話でした。
では、標準ズームレンズや高倍率ズームレンズにデジタル接写リングを装着しても使えるの?
次回はそんなお話をしたいと思います。

 

國政寛(くにまさひろし)

國政寛(くにまさひろし)

1971年生まれ。大阪府在住。 マクロレンズを自在に操り、 光とボケが織りなす幻想的で不思議な世界を描き出すマクログラファー。 刻々と変化していく花たちの表情や、虫たちのコミカルな姿に 心ときめかせ、癒されながらその一瞬の表情を切り取っています。 「クニさんの花マクロ写真塾」主宰 日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター サイト:Kuniphoto Works( http://kuni-hiro.com/ )

デジタル接写リング


「もっと被写体に近づいて撮影したい!」と思った時にはデジタル接写リング!