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國政寛の感動表現|クローズアップレンズを使ってズームでマクロ!

「國政寛の感動表現|クローズアップレンズを使ってズームでマクロ!」

『とろけそう』


~甘い香りに誘われて
 色の波間にとろけそう!~

前回ご紹介しました「MC クローズアップNEO」、こんな便利なものがあったのか!と思われた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
ブログを読んで「購入します!」と言ってくださった方もいて嬉しい限りです( ^ ^ )

前回お話ししたように、クローズアップレンズは普段お使いのレンズに取り付けて最短撮影距離を短くするアイテムです。
専用のマクロレンズと違うのは、お使いのどのレンズにも取り付けてクローズアップ撮影が楽しめるというところ。
そう、つまり望遠レンズに付ければプチ望遠マクロレンズになり、標準レンズに付ければプチ標準マクロレンズのできあがり。
クローズアップレンズ一枚あれば、どんなレンズでもマクロレンズに早変わりするんです!

さて、ここでお気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。
ということは、クローズアップレンズをズームレンズに取り付けたら、ズームマクロレンズになる?
はい、正解です!

ほとんどのマクロレンズは単焦点レンズですので、例えば「AT-X M100 PRO D」であれば焦点距離100mmの中望遠マクロレンズでしかありません。
このレンズで標準域や望遠でのクローズアップ撮影を楽しみたいと思っても、残念ながら無理ですよね。

でもクローズアップレンズなら、例えば高倍率ズームに取り付ければレンズの焦点距離によって28mmの広角マクロレンズになったり、300mmの超望遠マクロレンズになったり、一本で様々なプチ・クローズアップ撮影が楽しめるんです。
もちろん、クローズアップレンズを外せば普通のズームレンズですので、撮影に出かける時にちょっと一枚クローズアップレンズをバッグに忍ばせておけば、撮影の幅がぐんと広がるってもんです( ^ ^ )


こちらはキットズームに「MC クローズアップNEO No.4」を取り付けて望遠域(140mm)で撮った写真。
普通のマクロレンズかと思うぐらいまで近づけていますね。


そのままズーミングし、標準域(50mm)で撮影しました。
背景の花が色の円ボケとなって入ってきました。


さらに広角域(18mm)にズーミング。
背景が大きく入って、林の中で撮ったという状況が伝わりますよね。


クローズアップレンズを外して広角域(18mm)で撮った写真です。
先程の写真と比較すると違いがわかりますね。

クローズアップレンズを取り付けたほうが被写体もボケも大きくなっています。
背景を適度に広く入れつつも、ボケが大きいおかげでゴチャゴチャしていないので、より主役の花が浮き立っています。
画面の隅に向かって流れていくようなボケ方も面白い効果になっています。

ところで、レンズによって装着できるフィルター径が違う場合もあるんですよね。
「じゃあ持っているレンズのフィルター径に合わせて、何枚もクローズアップレンズを揃えないといけないのか……。そんなに何枚も買えないよ……」と思った方、ご安心下さい!
そんなあなたに便利なのが「ステップアップリング」。
これは、フィルター径が異なるレンズ間で、同じフィルターを装着できるようにする変換リングです。
お持ちのレンズの中で一番大きなサイズのクローズアップレンズを購入し、他のレンズに装着する際にステップアップリングを付けてフィルター径を変換すればOK!
一つのフィルターをいろいろなレンズで使用することができるようになります。

『なんだ!?』


~突然の出会いに
 びっくりまなこでごあいさつ~

歩いていて突然出くわしたカマキリくん。
ズームレンズに「MC クローズアップNEO No.4」を付けていたおかげで、とっさの時でもこんなに大きく撮影することができました。

ひとつ注意事項です。
クローズアップレンズを取り付けると、遠くの被写体にはピントが合わなくなります。
そのため、レンズ手前の花を大きくボカして前ボケにし、奥にある花にピントを合わせて浮き立たせる、というようなマクロ撮影の定番テクニックは使えなくなります。
それでも、大きく近づいて背景をボカすというマクロならではの撮影は十分楽しめますよ。

さあ、お気に入りのズームレンズと「MC クローズアップNEO」で、いろいろなクローズアップ撮影を楽しんでみましょう!