ひのけんの感動表現|多少の無茶が効く安心レンズ

こんにちは!
フォトグラファーのひのけんと申します。
この度、縁あり「AT-X 24-70 F2.8 PRO FX」を使用させて頂くことになりました。
普段は人物撮影や建築撮影を主に活動しており使用機材はSonyのα9、各種Sonyレンズが主になります。

前回に引き続き、MC-11と共にお出かけ。
今度の舞台は夜、富山でのおわら風の盆。
開催は9月頭ですが前夜祭に行く機会があったので、レンズ片手に顔を出してきました。

今回、この撮影にレンズを持っていった理由は2つ。
「トキナーブルー」だけでなく赤やオレンジの色味が美しいと耳にしたこと。
2.8通しの解放撮影で夜どこまで写せるか試したかったこと。

ルートを把握し、人混みをかき分けて最前列へ。
厳かにやってくる一団を迎え、夢中で撮った1枚目。

使用レンズ:AT-X 24-70 F2.8 PRO FX
焦点距離:70mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:6400

流石は解放F値2.8。
環境はかなり暗く、小さな街灯だけの明かりですが綺麗に写し撮る事が出来ました。
ISOも高く悪条件ではありますが、帯や編笠を見てもしっかりと解像感が残せていることがわかります。

続いて縦構図での1枚。
おわらは男性が紺色、女性がピンクを基調とした衣装に所々赤やオレンジ、紺色を挿した色をしています。
上記の写真も同様ですが、暗い中でも微妙な色の違いを表現。女性の帯下にある赤色も鮮やかに発色していました。

使用レンズ:AT-X 24-70 F2.8 PRO FX
焦点距離:70mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:6400

前回同様、かなり嫌な条件の中で撮影を進めていますが殆ど問題が見られないどころか、純正大三元と比較しても満足のいく写りや綺麗な発色を見せてくれています。
逆光の時と同様、夜間はAFが迷いがちでしたが夜間でも使用できるレベルでした。

ただ撮るだけでは面白くないと、少し特殊な撮影を試みます。
α9の機能であるクロップ機能を用いて望遠寄りにし撮影。このレンズはAPS-Cでも使用することが出来るので、望遠が必要なケースや将来のフルサイズ購入を見越してレンズを選ばれる方の参考になればと思います。

使用レンズ:AT-X 24-70 F2.8 PRO FX
焦点距離:70mm(換算105mm) 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:6400

踊り手がズラッと並んだ中での1枚。
ここでも編笠に見られる解像、照明や紐の色味が綺麗に残せていることが分かるかと思います。流石にフルサイズと比べると粗さは出てきますが、夜間の暗い中、ISO6400でここまで写せるのは十分に使用に耐えうる内容ではないでしょうか。

使用レンズ:AT-X 24-70 F2.8 PRO FX
焦点距離:70mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:6400

使用レンズ:AT-X 24-70 F2.8 PRO FX
焦点距離:70mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:6400

ハイライトからシャドウ部にかけての階調も、比較的潰れることなく残すことが出来る力があります。

今回はかなり暗い状況での撮影だったこともあり全ての作例が解放ですが、解放でも全く問題なく活用していける写りを誇っていました。通常とは違う用途でも問題なく対応できる底力を感じます。
2.8通しレンズらしく過酷な環境でもしっかりと被写体を映し出し、なおかつ唯一無二の色表現のできるAT-X 24-70 F2.8 PRO FX。非常に素晴らしいレンズでした。