⼤野裕太郎の感動表現|Velvet56 で写す夏の思い出

こんにちは。ラブグラフカメラマンの⼤野裕太郎です。平成最後の夏、みなさんはどのようにお過ごしですか?
今回、本レンズをレビューするにあたって「何を撮るか」に⾮常に迷いました。癖のある本レンズはポートレートや作品撮りに使⽤されることが多いかと思いましたが、あえて今回私は、本レンズを持って川へ遊びに⾏きました。夏ですから。今回の記事は⼦供を持つパパさんママさんに是⾮読んでいただきたい。では早速 1 枚⽬の写真をご覧ください。

velvet56 f1.6
焦点距離:56mm 絞り:F/1.6 シャッタースピード:1/320 iso:200

どうでしょうか?今の時代、くっきり、はっきり写真は撮れます。そのような時代の中、こんな写真を残す意味は何でしょうか?私は⼦供の写真こそこのレンズで撮って欲しいと感じました。10 年後この写真を⾒た時、記憶に馴染むような感覚を得られると思います。はっきり残した写真よりもこのようなふわっとした写真は前後のストーリーや、その⽇の記憶を懐かしむことが出来るように私は感じました。


velvet56 f1.6
焦点距離:56mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/400 iso:200

こちらの写真はどうでしょうか?先ほどに⽐べて絞って⾒ましたが、私はこの描写が⼀番気に⼊っています。絶妙なノスタルジーを感じつつ、記録の要素も満たしている。このレンズの特性が発揮されている⼀枚になりました。


velvet56 f1.6
焦点距離:56mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/400 iso:320

さあ、どう感じましたか?「え?同じレンズ?」と感じていただければあなたはこのレンズの魅⼒にもう気がついているはずです。さっきまでとは⼀気に変わり、抜群の解像感。そうですこのレンズ、くっきりはっきりも撮れるんです。 F4 あたりからはどんどん解像感が増しています。せっかくの⼦供との思い出、やっぱりくっきり残したい!と思ったら絞ればいい。それだけです。
はっきり⾔って慣れるまでは⼤変なレンズですが、使えば使うほど撮れる写真の幅にどんどん夢中になってしまうこのレンズ、⼦供との思い出を残すのにいかがでしょうか。