ひのけんの感動表現|LENSBABY Velvet56レビュー第2弾

こんにちは!フォトグラファーのひのけんです。
前回に引き続き「Lensbaby Velvet 56」の使用レポートをお届けさせて頂きたいと思います。

前回は初夏の緑と紫陽花を撮影してきましたが、適していると言われる花やマクロ撮影以外ではどのように写るのでしょうか?そして昼間ではなく夜の撮影では?

と、いうように前回の内容とは対照的な被写体を撮影してまいりましたのでぜひ皆様のご参考になればと思います。今回も非常に楽しい撮影でした。


東京駅から歩いて程なくの場所にある、「日本橋」へ。
江戸初期に建造されて以来、教科書にも載る浮世絵などで一度は誰しもが見たことがあるのではないでしょうか?
今は首都高速の下に埋もれてしまい街に溶け込んでいますが、夜には照明が灯りとても風情のある場所でよく観光客の方が撮影しています。



使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/1.6 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:800 

街でも非常に幻想的で柔らかく、ノスタルジーな雰囲気に。
特徴的なのは、照明が非常に大きくぼやけているのに対し歩いている人や道路はしっかりとディテールが残っていること。輪郭が残りつつ光を中心に大きくボケることで、程よい曖昧さの演出が可能になっているように思います。



使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:800                          


焦点距離:56mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/25秒 ISO感度:800 

2.8、5.6と絞っていく毎に開放絞りで見られたソフトフォーカス効果が少しずつシャープになり、くっきりとした描写へと変わっていきます。
上記の写真と見比べると、開放でいかに照明部分が大きくボケて滲んでいたのかが分かりやすいのではないでしょうか。

マニュアルフォーカスかつ、この効果によってピント合わせが少々難しい「Lensbaby Velvet 56」ですが、5メートルほど離れてしまえば無限遠で簡単にピントを合わせることができるのも新しい発見でした。

続いて夜の人物撮影。こちらでもフォーカス効果を確認するために照明を背面に配置し、ノンストロボで撮影を行いました。



使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/1.6 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:800

撮影距離は1メートル程。
先程の日本橋での撮影と比べると照明に加え、中心のモデルも少し滲みボケが見られます。被写体との距離による影響でしょうか。そして前回の階段で見られたようなぐるぐるボケが非常に分かりやすく出ていますね!
大きなボケと柔らかな描写から、女性ポートレートにも適している印象を強く受けました。

比較撮影はこちら。

使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:800



焦点距離:56mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/25秒 ISO感度:800 

こちらでもこれまでと同様に、絞る程にフォーカス効果が薄まりシャープに。1つ気になったのはテーブルの描写の変化で、絞りを開いた状態だと長時間露光で川や海を撮影した時のようなとろみが現れていることがよく分かりとても印象的でした。

フォーカス効果だけではなく、被写体や距離によって思いもよらなかった写りが写真に現れることで楽しみの尽きない「Lensbaby Velvet 56」。
今回は残念ながら行うことが出来なかったのですが、パッと浮かぶだけでも星や花火、雪や雨、動物などで試したい欲に駆られます。笑
レンズを向けて見なければ分からない世界が楽しめるこのレンズ、カメラ初心者にも一般的なレンズを知り尽くした方にもぜひ体感してほしい魅力が満載でした!

日野 拳吾 | Kengo Hino

日野 拳吾 | Kengo Hino

1992年 広島生まれ、兵庫育ち、東京都在住フォトグラファー。 2014年 東洋大学社会学部卒業後、株式会社LIXILに入社。 建築会社と連携し広告、家族写真、建築写真を撮影するようになり、2017年結婚を機にフォトグラファーに転身。 ファッションブランドや企業の広告写真の他、家族やカップルポートレートを主に手掛ける。 https://kengohino.com/


花やポートレートを撮影するのに1本はぜひ持っておきたいレンズ。このレンズを持っていれば今までとはまた違う写真が撮れることが間違いない。