LENSBABY Velvet56レビュー

こんにちは!
フォトグラファーのひのけんと申します。


この度、縁あり「Lensbaby Velvet 56」を使用させて頂くことになりました。
普段は人物撮影や建築撮影を主に活動しており使用機材はSonyのα9、各種Sonyレンズとタムロンレンズが主になります。


標準域、マクロ撮影可、マニュアルフォーカス。
普段はマクロレンズもMFレンズも殆ど使わない私がこのレンズを扱うことでどのような世界を体感することができるようになるのでしょうか。
手元に届く前からワクワクしてしまうようなこちらのレンズ、早速MC-11と共に友人と6月の紫陽花を撮影にお出かけして試してきてみました。


初夏、雨を期待しましたが当日は30度近くの真夏日。
花はどうかなーと見てみると、まさに満開を迎えた紫陽花がそこに。
しっかりピントを合わせてみようとファインダーを覗くと、αのEVFには既に見たことのない世界が広がっていました。


使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/1.6  シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:100
ふわっふわでとろっとろ!
日差しが強かったこの日、玉ボケを作ろうと紫陽花越しに見上げた太陽の光が優しく広がりじん
わりと花を包んでいます。
ともすればフレアが盛大に入るかと思っていた角度でしたが、とても幻想的に花と光を演出してく
れました。
ちなみにこちらは解放絞りのf1.6で撮影。


使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

焦点距離:56mm 絞り:F/5.6  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100
2段階ずつ絞っての比較ですが、F2.8ではソフトフォーカス効果が和らいで、シャープさとボケを両立するような写りに。

F5.6まで絞ると一気に解像感が上がり、解放とは対極的なパキッとした仕上がりになります。

絞りリングのクリック感と写りの変化がとても心地よく、夢中でカチカチといじり回してしまいました。
以前ソフトフォーカスフィルターを使用したこともありますが、それにはないソフトフォーカスレンズならではの手軽さがとても楽しい。
一眼レフってぼけぼけのふわふわも楽しいし、同じくらいカリカリの写真も魅力的ですもんね。


思わず花に食いついてしまうこちらのレンズですが、少し変化をつけてみようと紫陽花と木々に囲まれた階段を撮影してみることに。

使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/1.6 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100

とてもノスタルジーな雰囲気に…!!!
まるで幼い頃、好きな子と並んで帰った夏の帰り道を思い出すような…!
と、そのような機会があったかは疑問ですが頭に思い描くような淡い記憶を写真に写し出したような仕上がりに、ライブビューを見て思わず「おぉ…!」と声が漏れました。


そしてこちらでも同様に比較撮影を。

使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100

焦点距離:56mm 絞り:F/5.6  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:100
こちらでも先程と同様に、F2.8ではボケとシャープさの両立が。
F5.6からは解像感の高まりを感じることができました。


少し遠景になり気になった変化としては、F2.8の作例四隅に見られるぐるぐるボケでしょうか。

被写体によって発生するようで、オールドレンズのような雰囲気を楽しむことができます。

一般的なレンズと異なり癖も強いですが、數十分の撮影でこのレンズの魅力に夢中に。
絞りを変えるだけでもとても楽しくて、410gと軽いので常にカメラバッグに忍ばせたいですね。Velvet 56ならではの楽しみ方が無限大にあるように感じられた撮影でした。

日野 拳吾 | Kengo Hino

日野 拳吾 | Kengo Hino

1992年 広島生まれ、兵庫育ち、東京都在住フォトグラファー。 2014年 東洋大学社会学部卒業後、株式会社LIXILに入社。 建築会社と連携し広告、家族写真、建築写真を撮影するようになり、2017年結婚を機にフォトグラファーに転身。 ファッションブランドや企業の広告写真の他、家族やカップルポートレートを主に手掛ける。 https://kengohino.com/


花やポートレートを撮影するのに1本はぜひ持っておきたいレンズ。このレンズを持っていれば今までとはまた違う写真が撮れることが間違いない。