原田祐紀の感動表現 | Velvet56は幅広い描写の達人!

こんにちは。フォトグラファー原田祐紀です。さて、前回に引き続き、ふわキラ夢レンズVelvet56の使用レポートをお伝えします。5月のはじめにしては暑い日でした。森や湖畔での撮影で軽く汗をかくくらい。車でカフェに移動することに。おっと、その前に。ここまでふわキラ写真ばかりご紹介してきましたが、このレンズ、絞ればグッと渋い表現もしてくれるんですよ。

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度: 800

ふわキラ写真から一変、こんなに引き締まった描写もできてしまうことに驚き。モデルくみたすも、この描写の違いに反応、オトコマエなポージング(笑)

さて、車でカフェに向かう途中で、川辺に見事な藤!みなさん、藤といえば藤棚を想像されるのではないでしょうか。ここ山口では、道を走っていると普通に自然に咲いている藤にたくさん出会えます。車を停めて、川辺に降りてみました。

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:/F2.8  シャッタースピード:1/500秒 ISO感度: 100

Velvet 56には、再びふわキラ描写をしてもらいました。レンズを装着してほんの1時間、もうすっかり馴染んで、欲しい描写をある程度操れるようになっていました。フォーカスもご覧の通り、優しいとろけるような「甘さ」が、夢ワールドを演出してくれています。

さて、カフェに到着。自家焙煎の深煎りコーヒーを出してくれるこのお店は、外から入ると一瞬真っ暗!目が慣れるとやっと店内が見えるような、光を落とした異空間。ここで真価を発揮してくれたのが、F1.6とい
う明るさ。これまで絞りによる描写の変化ばかりに着目していましたが、「暗いところで撮れる」というのもまた明るいレンズの魅力。

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:/F1.8  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度: 1000

コーヒーとケーキが出てくると、まずは写真撮影から始まるのがカフェ女子。焦点距離56mmは、カフェの椅子に座って正面のくみたすを撮るにはちょっと近すぎかな、と、席を離れ少し下がって撮影。あ、もちろんマスターには撮影の了解をいただいてますし、他のお客さんのいない状況で、シャッター音もソフトモードで。

美味しいコーヒーと生チョコケーキをいただいて、くみたすとしばし談笑。そしてカフェ入り口脇に飾られた本棚で最後に一枚。

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り F2.0  シャッタースピード 1/160秒 ISO感度 500

開いてふわキラ、絞ってオトコマエ。振り幅の大きなこのマニュアルフォーカスレンズは、こうやって外出するときに持って歩くには、ちょっと面白いのかなと思いました。ああ、レポートが終わったらこのレンズいなくなってしまうのかぁ。手元にあれば、きっと「今日はこのレンズ一本だけ持って行こう!」というお散歩レンズリストに、確実に入る一本になりそうです。とっても楽しいレンズでした!