おりょの感動表現|velvet56はフルマニュアルらしい描写

私は初めてフルマニュアルレンズというものを使用してみた。その上、今回は特に、魅力的で惹かれる要素が多くあったように思える。それは他社のフルマニュアルフォーカスレンズと比較した時に多く感じた。
今回は、私が生活している街でもある、『栄』を撮ることにした。今回使った手法は、主にスナップであるが、普段とは全く違う手法であるため、色々と困惑することもあった。と、いうのも普段はポートレートばかりを専門に撮っているのだが、何も目的が無しにカメラを片手に街に出る時間というのも自分の写真人生において重要な時間だと再確認することができた。理由は日々の風景をありのままで残していく、自分の直接体験の写真というのも人生の一部で大切なものだと感じ取れる機会になった。
その一意見として、はじめにこの写真を見てほしい。

 

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:125

このレンズを使ってみて、初めに感じたのはソフトフォーカスの強さである。フルマニュアルフォーカスを使ったレンズというのは私の中では、被写体の質感や、そこに佇んでいる雰囲気をそのままくっきりと表現してくれている。そのため、背景ボケや少し明瞭度の高いようなマニュアルフォーカスならではの質感を出すため、少し絞り気味で撮影した。自分自身も、普段使うレンズはF 値が1.4 や2 など開放値が数字が小さい物を使うことが多いが、このレンズはF1.6 と正直つかみにくいF 値である。しかしF1.6 というのはある意味使いやすい絞りなのかもしれないと感じれた。それを体感した理由はボケすぎもしない、適度なボケ感をこのレンズを使うことによって改めて実感することができた。
次にこの写真を見て欲しい。

 

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:125
 

栄のナディアパークをスナップした一枚である。いい光だと思ったものをスナップした。ナディアパークのスナップの作品をみたことがあり、その作品に強く憧れを抱いていた。その写真は少し通常よりアンダー目に撮られていて、どこかミステリアスな雰囲気などに惹かれた。なので私
も同じように撮ってみることにした。この写真は最終的には周辺と特に上部分のソフトフォーカスが強調されたように思える。
最後にこの写真である。

 

◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:125

この写真はナディアパークの外側のLOFT を撮影したものである。マニュアルフォーカスのレンズの特徴を活かせた、スナップらしい写真が撮れた。色味、フォーカスなどを加味した結果、自分の中でしっくりきた写真を撮ることができた。今回の作例の中で一番好きな写真である。
今回このレンズを使ってみて、開放付近のソフトフォーカスを使うのもこのレンズの特徴を最大限に生かしていると感じたが、逆に少し絞ってみることによって、それは例えると昔のフルマニュアルらしい描写も楽しめることに気づいた。結果として、このレンズ一本で二つの感覚を味わえる優れものなのではないかと思う。