伊藤宏美の感動表現|「雨宮21号」を追いかける

今回は、北海道、遠軽町にある”丸瀬布いこいの森”に行ってきました。
ここは、敷地内を蒸気機関車「雨宮21号」が30分に1回ほど走ってくれるとても興奮してしまう森林公園です。
私にとって、何回も乗車でき、何回も撮影できるなんて、贅沢でたまらない場所なのです。
 
今回は,手持ちで車内から撮るには、フットワークがポイントになるので、
超広角12mm~標準域28mmまでカバーできるAT-X 12-28 PRO DX
のレンズ1本で楽しんできました。
 
まずは、さっそく「雨宮21号」に乗車。
1番前に乗車して待っていると、隣にいた方が、
「窓、開くよ。開けてごらん。自分でこんな窓あけたことないだろう。ぜひ開けてみなさい」
と教えてくれたので、すこしコツがいる窓をそっと開けてみました。
 
おかげで1番前で、1番蒸気に近いところで蒸気を浴びることができました。

 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/22  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:200

 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/22  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:200

敷地内のカーブを抜けると、逆光になり、照らされる蒸気がとても美しく、思い出すと今でもドキドキします。
また、このレンズは、
コントラストのはっきりしたシャープな描写力で光りが透ける蒸気の煙をくっきり見せてくれました。
 
敷地内の桜は紅葉していて、紅葉の中を走るところも撮影できました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:22mm 絞り:F/8  シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:500

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:24mm 絞り:F/8  シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:500

並木の奥行きを際立たせる事ができるのは広角レンズの良いところでもあります。
また、手前の紅葉から、奥の列車までくっきりと写すことができました。
このレンズのズーム比は、欲しい画角をカバーしてくれるとてもお気に入りのレンズです。
 
 
「雨宮21号」は敷地内の約2キロを走るので
1番前で、蒸気を感じて感動しているうちに、あっという間に着いてしまいます。
だから今度は車窓を楽しむために乗車するのです。
 
夕方になり、お日様の光も斜めに傾いたころ、終列車に乗ることに決めました。
すると、汽車は、地面にかわいい汽車の影絵を映してくれていました。
思わず、「見てー!!」と叫び、大喜びしました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/8  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:200

思わず感動した瞬間に気がついた時、すぐに対応できるズーム比は、スナップ撮影として心強いなと感じました。
 
そんな事を繰り返していると贅沢な1日はあっという間に終わってしまいます。
昼間は大人から子供までいたこの場所も
気がつくと最後は、1日中いた蒸気好きのおじさんがほとんどでしたが、
最後に皆で「雨宮21号」が機関庫に入るところまで見送る姿は、少年のようでした。
 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:16mm 絞り:F/8  シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:200

この機関庫は青空のあるうちに撮影したのですが、青空にはトキナーブルーが映え、可愛い機関庫も、無理なく写しこめました。
 
私は、蒸気機関車が大好きですが、現役時代の蒸気機関車を知りません。
現役蒸気世代の方のお話を聞くのも大好きですが、やっぱり、乗りたいし、感じたいので
蒸気機関車を見るために、チャンスと隙を狙ってよく出かけます。
だいたい1日1往復のチャンスをどう撮るか悩みながら撮影することが多いので、
1日中、満喫できた丸瀬布のこの1日は本当に幸せでした。
 
そして、丸瀬布にも、大事な思い出が増えました。
いつまでも大切に走り続けて欲しいし、たくさんの人に乗って欲しいです。